かたつむり大作戦

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かたつむり大作戦(かたつむりだいさくせん)とは、かつてKBS京都が行っていた交通安全キャンペーンである。

概要

1976年の開局(当時は近畿放送)25周年記念事業のラジオ放送キャンペーンとして発足し、1983年(第8回)からテレビとの同時放送(ラテソン)によって、全社を挙げての一大キャンペーンとして行われていた。キャンペーンパーソナリティは、地元京都出身の俳優・長門裕之と女優・南田洋子夫妻が担当。長門は1982年(第7回)から24年にわたって、南田は1984年(第9回)から22年にわたってメインパーソナリティを務めた。1982年(第7回)には水野潤子が、1983年(第8回)には稲垣美穂子紺野美紗子が長門のアシスタントを務めた。

この企画は、肉親等が交通事故によって亡くなった子どもたち(いわゆる交通遺児)のために奨学金を贈呈して勇気を与えようという趣旨で行われており、毎年ゴールデンウィークに24時間前後の特別番組を放送していたほか、関連ミニ番組や交通安全啓発CMをテレビ・ラジオ双方で展開していた。ラジオでは2日間またぎの24時間放送を行い(年によって30時間、27時間など時間を拡大したこともある)、テレビでは日中のみ同時放送を行っていた。2000年代には規模を縮小し、1日(9時間から10時間程度)のみのキャンペーンとなった。

この大会は2005年の第30回記念大会をもってファイナルを迎え、その30年間を通しての募金総額(2005年4月29日のラテソン放送終了時)には366,206,102円を集めた。

2011年5月21日、本番組のパーソナリティを長年務めていた長門裕之が死去。KBS京都は長門の死から9日後の5月30日にラジオで、本番組を通じての長門の生涯を振り返る追悼特別番組『ありがとう!長門裕之さん』を放送した。

関連項目