須川温泉

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須川温泉(すかわおんせん)は、栗駒山の秋田県岩手県の県境にある温泉地。

秋田県(旧国出羽国明治以降は羽後国雄勝郡東成瀬村椿川字仁郷山国有林(栗駒国定公園内)

  • 源泉からの湧出量は毎分6000Lと日本有数の湧出量を誇る。

その湯量豊富な温泉は源泉から溢れ、川のように流れている。この地域は高山のため紫外線が強く、気候治療の適地としても知られている。

アクセス

※ 2008年6月14日より、岩手宮城内陸地震の影響で岩手県側からのアクセスができない状態が続いたが、2010年5月30日正午を持って通行止めが解除され、現在は通行可能となっている。

※11月上旬~4月下旬は、『冬期通行止のため冬期休業』( ※ 積雪の場合通行期間変更あり。)

泉質

  • 酸性・含鉄(Ⅱ)・硫黄 - ナトリウム - 硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
(旧泉質名:酸性・含鉄(Ⅱ)・食塩-芒硝硫化水素泉)
  • 温泉は白濁している。加水加温なしの源泉掛け流しである。
  • 300mほど離れた岩手県側の須川高原温泉から引湯されている。

温泉街

栗駒国定公園内、秋田県側には東成瀬村が経営する「栗駒山荘」がある。岩手県側も同じ源泉を使用しているのだが、「須川高原温泉」と別の温泉名を名乗っている。温泉施設はこの2軒。

  • どちらの宿にも、『源泉掛け流し』の「露天風呂」と「無料の足湯」を完備している。
  • 栗駒山荘の浴室、露天風呂からの景色は絶景。特に夕陽が素晴らしい。但し日帰り入浴は午後3時までである。
  • 宿以外では、秋田県側におみやげ屋が1軒。岩手県側にビジターセンターがある。

歴史

古くは温泉は全て秋田県側に流れていた。しかし、江戸時代初期に秋田藩が引湯を拒否してからは、全て岩手県側に流れるようになった。 そのため、栗駒山荘を開くにあたり、新たに引湯設備を設置して現在に至っている。

関連項目

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脚注

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