八本松駅
テンプレート:駅情報 八本松駅(はちほんまつえき)は、広島県東広島市八本松町飯田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。
山陽本線の駅の中では最も標高が高く(海抜255メートルで、ホームの名所案内板にて記載されている)、隣の瀬野駅から当駅まで「瀬野八」と呼ばれる急勾配区間がある。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。中間にはホームの無い中線があり、かつては西条通過の上り貨物列車が当駅場内信号機内方で補機を走行中に解放し、その補機が中線から広島貨物ターミナル駅へ向けて折り返していた他、毎年1月の大学入試センター試験に伴う臨時列車(大門駅 - 西条駅)の待機に使用されていた。現在はレール輸送等の列車が使用している程度である。また、2番のりば南側に側線が数本敷設されていて保守車両が利用している。ホームは広島方面に向かって右にカーブしているため、乗降する際には足下に注意する必要がある。
直営駅(西条駅の被管理駅)かつICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
駅舎概要
- 簡易橋上方式(但しペデストリアンデッキや歩行者専用の自由通路が無く、駅への連絡通路は自動車通行可能の市道扱い)
- 落成:1968年(昭和43年)
元々は地平駅であったが、磯松地区方面にしか出口がなかったため、原・吉川・宗吉・向原(現在の八本松南)・下西・下東地区の利用者にとっては利用しにくかった。1965年(昭和40年)ごろからに急激に向原地区の住宅開発・造成が相次いで起こったことにより南側の人口も急激に増え始めたため、1968年(昭和43年)に現在の橋上駅舎が完成した。2005年には構内に、2010年には駅前にエレベーターが新設されている。
駅舎コンコース内
- 八本松駅正面入り口.JPG
駅入り口(2013年10月)
- Hachihonmatsu kounai.JPG
駅舎内(2008年3月)
- 八本松駅改札口2013.jpg
改札口(2013年10月)
- 八本松駅ホーム.JPG
広島側から見たホーム(2007年3月26日)
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color山陽本線 | 上り | 西条・三原方面 |
2 | テンプレート:Color山陽本線 | 下り | 広島・岩国方面 |
- 前述のとおり、上下ホームの間にホームの無い中線がある。そのため列車運転指令上、2番線は3番線とされている。
- ホームに列車案内表示機はないが接近を知らせる機器は設置されており、入線1分前になると『列車がまいります』という表示が点滅する(『列車が』→ ←『まいります』と交互に点滅する。なお、この機器は広島駅と海田市駅に設置されている機器と同一のものである)。
- 以前は列車接近時にメロディが鳴るのみであったが、2012年3月頃に現行の接近放送(JR西日本新標準接近放送)に更新された。接近メロディは以下の通り。
- 1番のりば:広島駅2・7番乗り場メロディ
- 2番のりば:広島駅4・9番乗り場メロディ
駅周辺
現在は駅前整備計画中。
- 広島県道67号馬木八本松線は、八本松駅前交差点 - 中学校(八本松中学校)交差点間が整備されると4車線になるが未着工。
- 周辺道路
- 旧国道2号線。南口広場に面している。八本松東(下組地区)や宗吉(南部)と県道83号志和インター線へ行くことができる。
- 広島県道67号
- 南口の交差点から飯田、原方面へ伸びている主要道。同道経由で向原地区と吉川地区へ行くことができる。広島大学へのアクセス道。
- 北口に面している。駅周辺は道幅が狭く離合が難しい。宗吉(北部)と志和町中心部へ行くことができる。沿道には米軍川上弾薬庫がある。
- 郵便局
- 八本松駅前郵便局
- 宿泊施設
- 金・運・來(ビジネスホテル) 徒歩約1分 ※旧樹樹
- 石田旅館(民宿) 徒歩約3分弱
- 銀行
- 八本松駅01.jpg
エレベーター設置前
- 八本松駅旧駅舎.JPG
北口には旧駅舎があり、手前に駐車場等がある(2008年4月)
- 八本松駅前.JPG
南口は国道486号に面している(2008年4月)
- 広島県道67号(八本松駅前).JPG
南口県道沿いは銀行通りとなっている。
- 八本松中学校.JPG
八本松中学校(2008年3月)
- 八本松駅北口.JPG
北口は商店街が在る。
バス路線
- 芸陽バス
- 中国ジェイアールバス
- 広島大学方面行(日祝日は全便運休)
※当駅始発となる篠・シャープ方面のみ北口バス乗場から、その他は南口バス乗場から出発。
利用状況
1日平均の乗車人員を以下に示す。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2002年 | 4,758 |
2003年 | 4,903 |
2004年 | 4,941 |
2005年 | 4,935 |
2006年 | 4,932 |
2007年 | 5,165 |
2008年 | 5,101 |
2009年 | 5,010 |
2010年 | 5,011 |
2011年 | 4,880 |
歴史
- 1895年(明治28年)4月4日 - 山陽鉄道の西条駅 - 瀬野駅間に新設開業。旅客・貨物の取扱を開始。当時は地上駅舎で、北口(磯松方面)側に駅舎・改札口があった。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により、国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1968年(昭和43年)3月 - 駅南口(飯田・向原地区)の急激な開発により、現在の駅舎に改築。旧駅舎は事務舎として使用。
- 1974年(昭和49年)12月10日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1999年(平成11年) - 南口駅前広場整備完了(北口は今日も以前のまま)。
- 2000年(平成12年) - 入場印字機(自動改札機の簡易版)導入。
- 2005年(平成17年) - 駅の利便性向上とバリアフリー対策としてエレベーター導入。
- 2007年(平成19年)
- 2010年(平成22年)1月 - 南口の歩道橋改修工事並びに駅前エレベーター設置工事。
- 2011年(平成23年)4月 - キヨスクの位置が変更し拡張(駅入口付近からトイレ横の旧待合所の位置へ変更)。
付記
- 当駅と瀬野駅の間の上り線では、架線がツインシンプルカテナリー式となっている。
- 以前は当駅西側より分岐し北西にあった呉海軍の火薬庫へ向かう「呉海軍軍需部川上火薬庫線」と南東に向かい
国鉄八本松材修場に至る「八本松材修場専用線」が存在した。
- 快速列車は、2002年(平成14年)3月のダイヤ改正で通勤時間帯に限り当駅の停車を開始し、同年10月のダイヤ改正より全列車停車となっている。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color山陽本線
- テンプレート:Color快速「通勤ライナー」(平日朝方下りのみ運転)
- テンプレート:Color普通
- 西条駅 - 八本松駅 - 瀬野駅