スーパーマリオワールド
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 『スーパーマリオワールド』(Super Mario World)は、任天堂から1990年11月21日に発売されたスーパーファミコン用ゲームソフト。『F-ZERO』と並ぶ、スーパーファミコンのローンチタイトルの1つで、ジャンルはアクションゲーム。
目次
概要
1990年当時人気絶頂期にあった任天堂のゲームキャラクター「マリオ」が活躍するスーパーファミコン第1弾ローンチタイトルとして同機の普及を牽引するという役割を担った。ヨッシーなど新しいキャラクターの登場や、スーパーファミコンの表現能力を強調したカラフルなグラフィックでゲームファンを引き付け、ファミリーコンピュータからの移行を円滑に進めることに成功し、スーパーファミコン定番ソフトとしての地位を獲得した。日本国内におけるスーパーファミコン用ソフト販売本数で『スーパーマリオカート』(382万本)に次いで2番目に多い約355万本を記録(全世界累計約2061万本は歴代1位)し、発売されてから2 - 3年間はほとんど価格が下がらなかったことも本作品の人気の高さを象徴している。
2001年12月14日にはゲームボーイアドバンスに移植され、『スーパーマリオアドバンス2』として発売された。また、バーチャルコンソールで2006年12月2日にはWii向けに、2013年4月27日にはWii U向けに配信が開始された。なお、Wiiバーチャルコンソール版は、2011年8月時点で『みんなのニンテンドーチャンネル』内の「みんなのおすすめ」でブロンズランク(おすすめ度80-85%)を獲得している。
日本国外では"Super Mario All-Stars + Super Mario World" という通常の『スーパーマリオコレクション』に加えて本作も同時収録した限定版ソフトをSNES本体に同梱した"Mario Set"というセットが存在した。
今回の舞台は「恐竜ランド」。旅の途中でクッパにさらわれたピーチを救出することが目的。
他のマリオシリーズとの関係
本作は『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの4作目にあたり、日本版ではパッケージのタイトルロゴに副題として『スーパーマリオブラザーズ4』 (SUPER MARIO BROS. 4) の名が併記されていた(スーパーファミコンの発売CMでも『スーパーマリオブラザーズ4』と表示された)が、公式のタイトル名は『スーパーマリオワールド』のみの表記とされている。それが故、一般には「スーパーマリオブラザーズ4」という名前で本作を指すことは少ないともいわれている。
後に発売された『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』はゲーム内容こそ大幅に異なるものの、位置付け上は本作の関連作として製作されたものである。事実、北米版のタイトルは "Super Mario World 2: Yoshi's Island" であり、本作の続編として発売されていた。ただしこの作品が「スーパーマリオブラザーズ5」に当たるわけではない(『スーパーマリオランド3 ワリオランド』の続編である『ワリオランド2 盗まれた財宝』が「スーパーマリオランド4」とはならないのと同様である)。
赤・黄・緑・青で、スーパーファミコンのボタンと同じ4色を採用していると思える物が存在する。ヨッシー、ノコノコとコクッパの甲羅、スイッチ宮殿(ブロック)などがそれで、概念がごとく象徴をしている。後年はこれらの色と同じように、黄色はワリオ、青はワルイージと、新しいキャラクターもできている。
また、本作に登場する沈没船は『スーパーマリオブラザーズ3』の飛行船の残骸という設定になっており、前作との繋がりが明確に示唆されている数少ないマリオ作品でもある。
ストーリー
3度にわたりキノコワールドをクッパ軍の魔の手から守ったマリオ兄弟はピーチ姫と一緒にはるか南の不思議な島国「恐竜ランド」のヨースター島へバカンスを楽しむため旅立ったのだが、島に到着するやいなやピーチ姫が姿を消してしまった。必死に探すマリオとルイージだが、見つかったのは島のはずれにあった卵だけ。中からはヨッシーと名乗る奇妙なドラゴンが出てきて、話し始めた。彼の話によると最近この恐竜ランドに亀の姿をしたバケモノが現われ、島のドラゴンに魔法をかけて国を征服してしまったという。さらに助けに向かったヨッシーまでもが魔法をかけられて卵にされて捕らわれの身となってしまったのである。
伝説の3色ヨッシーまでもが捕らわれてしまった今、ピーチ姫を、恐竜ランドを救えるのは彼らしかいないのである。
音楽
本作ではコース上のほとんどの音楽が一つのテーマ曲からの変奏になっている。ボス戦など一部は異なるが、ボスに勝った時のファンファーレまで変奏にこだわっている(ただしマップ上など別の曲を使っている場所もある)。近年ではこのような演出は珍しくないが、当時としてはゲーム全体をこのように1つのテーマ曲で統一する例は非常に珍しいものであった。
恐竜ランドのマップ曲は殆んどのワールドに用意されており、本作のメインテーマ曲でもある。
コース上ではヨッシーに乗ることにより、BGMに打楽器パートが加わる。ヨッシーに乗って入ることが出来ないお化け屋敷と城、それに砦のステージBGMに打楽器パートが加わることは無い(ゴールスターを100集めた時に行なうボーナスゲームでは、ステージ開始前にヨッシーがいればマリオだけでも打楽器パートが入る)。また、お化け屋敷の音楽の冒頭では不均等で金属的な倍音が鳴るため、これがトライアングルのように聞こえる。また、ヨッシーに乗って入れる沈没船ではお化け屋敷と同じBGMが使用され、打楽器パートも加わらない。
スペシャルゾーンのマップ画面でしばらく画面を切り替えずにとどまると、初代『スーパーマリオブラザーズ』の音楽のアレンジ版が流れ出す。ただしコースや他のマップ画面に入って画面を切り替えたあとでマップに戻ると通常の音楽に戻る(GBA版『スーパーマリオアドバンス2』でも同じ)。
システム
この節では特記事項が無い限り、オリジナル版(スーパーファミコン版)のシステムについて触れる。
ステージ構成
前作『スーパーマリオブラザーズ3』と同様、本作でも全体のマップ画面が存在するが、本作ではワールドごとに分かれておらず、恐竜ランド全体が1つのマップとなっている。「ヨースターとう」「バニラドーム」などは独立(拡大)した画面のマップとなっているが、これらは全体マップから自由に出入りすることが可能である。プレイヤーは現在行くことのできるコースの中から攻略したいコースを自由に選択することができる。
恐竜ランドの各地は「ヨースターとう」など地名がついており、「ドーナツへいや」「チョコレーとう」など食品や飲料の名前をもとにした地名が多い。スタートは「ヨースターとう」のヨッシーの家から。最初はヨッシーの家の左右の道のみしかないが、コースをクリアするごとに恐竜ランドの地形が変化し、道が増えていく。この地名を明確化したことも、後のシリーズに影響を多からずとも与えているといえる。
ワールドマップ上にある丸はコースを示しており、大きさと色でコースの構造を表す。大きさは、小さければコース全長が短く、大きければ全長が長い傾向にある。色は、黄は一本道で、赤は分岐点のため複数のゴールがある。
恐竜ランド内の5か所には「スターロード」があり、これを使うと「ネイティブスター」と呼ばれるワールドへワープする。スターロードは前作までのワープゾーンに相当するもので、スタートから最短ルートでクリアするときにも用いられる。
各ワールドの最後にはコクッパの城があり、スターロード等を使ってワープしない限り、これをクリアしないと次のワールドには進めない(ただし3番目のバニラドームの城だけは代わりにバニラ台地の砦をクリアするルートもある)。
ゴール
城や砦・スイッチの宮殿・沈没船を除くほとんどのコースには、コースの最後にゲート状のゴールが存在し、このゲートを通過することによってコースクリアとなる。
ゴールゲートではテープが上下に動いている。このテープに触れることができれば、その高さに応じたゴールスター(1〜30,40,50)と残りタイム×50点を得ることができる。テープが一番上の状態で触れると残り人数が3人増える。テープに触れずにゴールゲートを通過した場合は残りタイム×50とコイン1枚(テープがコインに変化した分)を獲得。
ゴール判定はゲートの少し上まである。ゲートよりはるかに高い位置や、ゲートの下を通過した場合はゴールせずにゲートの先に行くことができる。ゲートの先には隠しゴールなどが存在することもある。
アイテムや甲羅などを持ったままゴールした場合は、持っていたものがパワーアップアイテムや1UPキノコなどに変化する(地上・地下面ではプレイヤーの元へ落ちてくるため取れるが、水中面では上に浮き続けるため取れない)。また、ゴール時に画面内に敵キャラクターがいた場合、それらがコインに変わり、敵の数が多いと1UP・3UPになる。ゴールタイムの下2桁(ゾロ目)とゴールスター(所持しているゴールスター)の数(10の位)が一緒だと1UPすることもある。
ゴールスターの数が100を超えるとコースクリア後にビンゴ形式のボーナスゲームに挑戦でき、揃ったラインの数の分(0〜8個)だけ1UPキノコをもらうことができる。
城や砦では最後に待ち構えるボスを倒した時点で、スイッチの宮殿ではビックリスイッチを踏んだ時点で、沈没船でははてなマークが付いた緑色のボールを入手すればクリアとなる。
中間ゲート
一部のコースの途中には、ゴールゲートを小型化した形の中間ゲートもあり、中間ゲートのロープを切っていれば、ミスするか途中で抜け出したあと再チャレンジするときにその地点から再開できる。いわばチェックポイントのような存在である。またマリオの状態で中間ゲートを切るとスーパーマリオになる。
分岐
ワールドマップ上に赤い丸で表されているコースは、通常のゴールのほかに秘密のゴールがある(お化け屋敷にも秘密のゴールが存在する場合があるが、マップ上からは判別がつかない)。この場合、通過したゴールによって開通する道が異なる。通常のゴールは前述のとおり基本的にゲート式だが、秘密のゴールはゲート式のほかにカギ式もある。
- お化け屋敷の場合、秘密のゴールはゲートが青緑のストライプになっている。
- カギ式ゴールとは、ステージ内にある「カギ」を持っていき、鍵穴に差し込むとクリア(残りタイムに応じた得点などはない)。
- 特殊な例外として、アトミックテレサを倒すクリア方法の秘密ゴールもある。
全てのゴールをクリアすると、タイトル画面のセーブデータ横に表示される数字(到達したゴール数)は96となる。
再チャレンジ
城・砦・スイッチの宮殿を除くコースは、一度クリアした後も何度でも入ることができる。一度クリアしたコースであれば、ポーズをかけてSELECTボタンを押せば途中で抜け出すことも可能。これを利用することによって、スタート地点直後でパワーアップアイテムを入手できるコースに出入りして短時間でパワーアップを行い、その状態で新しいコースにチャレンジするといったこともできる。
日本国外版ではクリアして潰れた城や砦でもLボタンとRボタンを同時に押すことによって再チャレンジが可能になっている。
セーブ機能
今作ではバッテリーバックアップ機能が搭載されており、セーブをすることで次回はそこからスタートすることができるようになった。セーブはお化け屋敷・スイッチの宮殿・城・砦をクリアしたときに行うことができる。お化け屋敷は一度クリアしても何度でも入ることができるので、お化け屋敷をクリアすることで任意にセーブが可能である。ただし、マリオの状態や残り人数などは記録されず、再開する場合は必ず残り人数5人、チビマリオ、得点・コイン枚数ゼロの状態からスタートする。
GBA版ではマップ中またはステージ中にスタートボタンを押すことでいつでもセーブでき、マリオの状態、残り人数も保存されるようになった。
アクション
今作ではジャンプの方法が2種類あり、普通のジャンプとスピンジャンプがある。スピンジャンプとはマリオが高速で回転しながらジャンプするアクションのことである。スピンジャンプで敵を踏むと、敵の甲羅などを残すことなく敵を倒すことができ、ドッスンなど、踏むことのできない敵の上にも乗ることができる(倒すことはできない)。また、大きいマリオでスピンジャンプをすると足元のクルクルブロックを破壊することができる。ただし、ジャンプの高さそのものは通常のジャンプに劣る(敵やブロックを踏む時にAボタンを押しっぱなしにすると、通常より高いジャンプが可能)。
前作『スーパーマリオブラザーズ3』同様、甲羅など物を持つことができる。今回は持ったものを上に投げたり(↑+Y)、投げずに地面に置いたり(↓+Y)することもできる上、XとYボタンを駆使すれば2つのものを同時に持つことが可能である(甲羅とブルブルブロックのように、ぶつかると消えてしまう組み合わせはNG)。また今作では水中で物を持つことができるようになった。水中で物を持つと浮力が発生し、ジャンプボタンを押さずに十字キーで泳ぐ事が出来る。
アクション画面の上部中央の枠にはパワーアップアイテムを1つだけストックすることができる。大きいマリオのときに新たなパワーアップアイテムを取ると、それまで使っていたアイテムが枠にストックされ(例:スーパーマリオのときにファイアフラワーを取ると、スーパーキノコがストックされる)、マリオがダメージを受けると枠内のアイテムが自動的に降ってくる仕組みになっている。また、アイテムを取った結果パワーダウンしてしまう場合は、取ったアイテムの方がストックされる(例:ファイアマリオのときにスーパーキノコを取ると、ファイアフラワーではなくスーパーキノコがストックされる)。当然ながら即死効果のトラップに引っかかった場合はストックは降ってこないが、そのまま残る。このため従来作では再スタートは最弱のチビマリオからの強制スタートだったが、ストックをうまく活用すれば有利な状態で再度挑戦が可能となっている。また、ダメージを受けなくても、SELECTボタンを押せばいつでも枠内のアイテムを取り出し、現在のアイテムと入れ替えることができる。ただしダメージを受けたときと同様、普通に降ってくるだけのため取り損ねるとそのままストックは失ってしまう。
ヨッシー
今作の大きな特徴として、恐竜ランドの恐竜「ヨッシー」が登場し(ゲーム中では「スーパードラゴン」と表記される)、マリオはヨッシーに乗ってアクション面を進むことができる。ヨッシーは極度に恐がりな設定で、お化け屋敷や砦・城ではステージの開始時にヨッシーを外に待たせる演出が入り、ヨッシーを同伴させることができない。ただし外でヨッシーを待たせている状態でミスをした場合、ヨッシーを失うことはない。
ジャンプすれば上から騎乗できる。降りるときは騎乗中にスピンジャンプをする。ヨッシーで敵を踏みつけたときはマリオのスピンジャンプと同様の効果となる。また、ヨッシーに乗っているとブラックパックンの上を歩くことができる。騎乗時にダメージを受けるとヨッシーはマリオから逃げてしまうが、追いかけて上からジャンプすれば再度騎乗することができる(一部、ヨッシーは逃げないがマリオが直接ダメージを受ける敵がいる)。また、ヨッシーでジャンプした状態でヨッシーから降りることで、2段ジャンプも可能となり、それを活かして谷底に落ちそうになったらヨッシーを犠牲にしてミスを回避する事が可能。
ヨッシーはカメレオンのように舌を出すことにより敵キャラクターやアイテムを飲み込むことができる。敵キャラクターを飲み込むと倒すことができ、コインが1枚増える。飲み込んだものが甲羅やアイテムの場合は一定時間ヨッシーの口の中に保持され、しばらくすると飲み込むが、飲み込む前に吐き出すこともできる。吐く・飲むを繰り返せばエリア内で自由に持ち運ぶことが可能。立ったまま吐くと勢いよく飛び出すが、しゃがんで吐くと足元に落ちて止まる。ただし無敵ノコノコか赤ノコノコの甲羅、あるいはレッドヨッシーが飲んだ甲羅の場合は、飲み込むと所持コインが1枚増え、吐くと炎になる。
また、赤・青・黄の甲羅を口に含んでいるときは、甲羅の色によりそれぞれ次の特殊能力が備わる(無敵ノコノコの甲羅を口に含むと下記の3種類の能力を全て同時に使用できる)。
- 赤 - 吐き出すことで、正面と前方斜め上下の3方向にファイアを放つ。ファイアに当たった敵はコインに変わる。
- 青 - ジャンプボタンを連打することによって空を飛べる(マントマリオの場合はボタンを押しっぱなしで飛べる)。
- 黄 - ジャンプして着地したときに砂煙が起きる。この砂煙が発生した周囲の敵を倒せる。
通常の緑色のヨッシーのほか、赤・黄・青色をした「伝説のヨッシー」といわれるヨッシーも存在する。伝説のヨッシーは子供の状態で出現し、甲羅系アイテムのように抱きかかえて持ち歩くことができる。この状態で敵キャラに正面から接触し、5体(もしくはアイテムを1個)食べさせると成長して乗れるようになる。これらのヨッシーに騎乗している時は、どの色の甲羅を口に含んでも、ヨッシーの身体の色と同色の甲羅の効果が現れる。つまり口に含んだ甲羅が緑以外であれば、ヨッシーの身体の色と甲羅の色の双方の効果が同時に現れることになる。
コース上で時々現れる対のヨッシーの翼をヨッシーに乗った状態で取ることにより、上空の隠しボーナスステージへとワープできる。ワープ後は自動的にブルーヨッシーに変化するうえ、またこのステージ内では青の甲羅を口に含まなくても空を飛べるほか、谷底に落下するとその時点でコースクリアとなる。落下時にヨッシーに乗っていれば以降もブルーヨッシーを引き続き使用できる。
変身
前作『3』では既存のスーパー・ファイアに加え、しっぽ・カエル・タヌキ・クツ・ハンマー(登場順)と変身パターンが多彩だったが、今作ではそのパターン数は前作と比べると少ない。
前作の「しっぽマリオ」に代わり、「マントマリオ」が登場した。他にマリオが風船のように膨らみ、一定時間空中を浮遊する「風船マリオ」も登場。
前作までと違い、本作ではチビマリオのときでもファイアフラワーやマント羽根を取れば、いきなりファイアマリオやマントマリオになることができる。
- ファイアマリオ
- ファイアボールを撃つことができる。今作ではファイアで倒した敵はコインに変わる。ただしそのコインを無視した場合は、戻ってくるとその敵が復活している。また、ファイアマリオでスピンジャンプを行うと周囲にファイアボールをばら撒く。
- マントマリオ
- 助走後、前作のしっぽマリオのように一定時間空を飛び(ボタン連打からボタンを押し続ける仕様に変化)、その後に背中のマントを膨らませて降下と上昇を繰り返して滑空しつづける事ができる。前作のしっぽマリオとは違い、飛行時間に制限はないため、上空を飛行しているだけでステージをクリアすることもできる。空から急降下して地面に落ちると地上の敵を一気に倒すことができる。ゆっくり降りてもマントを膨らました状態で滑っている間は敵を倒せる。マントを膨らました状態で敵に当たったり攻撃を受けると飛べなくなってしまうが、ダメージは受けずにすむ。マントで攻撃も可能で、スピンジャンプ中もマント攻撃の判定が出ている。敵やハテナブロックを横からはたいたり、敵の放ってきたもの(野球ボールや骨)を相殺することもできるほか、滞空時間を調節することも可能。これでないとクリアできないゴールもある。
- 風船マリオ
- パワーバルーンを取って風船のように膨らんだ状態。ふわふわとゆっくり空中を飛ぶことができる。一定時間が過ぎるかダメージを受けると元に戻ってしまう。この状態でヨッシーに乗ることはできない。ヨッシーに乗っているときにパワーバルーンを取った場合、自動的にヨッシーから降りることになる。
2人プレイ
2人プレイでは今までと同様に、1Pがマリオ、2Pがルイージとなり、交代しながらゲームを進んでいく。前作とは違い、片方のプレイヤーがミスした時やコースクリアした時に加えて、一度クリアしたコースで再チャレンジしてポーズをして途中で抜け出した時でも交代になる。
前作のマップ画面にいるキャラクターはプレイしているプレイヤーのみでプレイしていないプレイヤーはマークで確認されていたが、今作ではプレイしていないプレイヤーでも常にマップ画面にキャラクターがいる状態になり確認しやすくなっている。
今までのように2人で共同してワールドを攻略していくことに加え、今作では新たに「分岐」という要素が追加されたことで分かれて分担して攻略していくことも可能。また、コースをプレイしているプレイヤーが中間ゲートを通過すれば、ミスした時に交代して同じコースをプレイすれば、ミスをしたプレイヤーが通過した中間ゲートから再開出来るようになり、有利な状態からプレイし直すことが出来る。
今作では残機の余裕のあるプレイヤーから残機が少なくなっているプレイヤーに残機を受け渡すことが出来る。マップ画面でLかRボタンを押すと残機受け渡しの画面に入り、もらう時はBボタン、あげる時はYボタンを押せば残機を受け渡しすることが出来る。
残機が0になるとプレイしているプレイヤーがゲームオーバーとなり、今までと違ってゲームオーバー時のコンティニューが出来なくなっている。代わりに残機が2機以上残っているプレイヤーから残機を受け渡して復帰することが出来る。残機が1機しか残っていないプレイヤーの場合は受け渡しは出来ず、マップ画面でそのままの状態にいて復帰は出来ない。また、前作とは違ってゲームオーバーになったプレイヤーがクリアしたコースはクリアした状態のままとなり、ゲームを続行しているプレイヤーは有利な状態となる。
スーパーマリオアドバンス2
テンプレート:Infobox ゲームボーイアドバンスで発売された『スーパーマリオアドバンス2』に収録されているリメイク版では、スーパーファミコン版と異なる点がある。ここではその相違点を列挙する。
システム面
- バグが修正されている。このため一部のコースで地形が変更されている部分がある。また、ヨッシーで赤い果物を1つで2個食べたことになる不具合が修正された。
- 完全な1人用ゲームになった。これに伴い、ルイージが「2人プレイ用の色違いマリオ」ではなく「マリオと違う能力を持つキャラクター」になった。マップ画面でRボタンを押すことでマリオとルイージを交代できる。
- ブルを踏んで倒した点数が800から2000に変更されている。
- 甲羅や持つことのできる敵やブルブルブロックを持ちながら敵に当てたときの点数が1000から800に変更されている。
- ステージの構造上クリアするためにヨッシーを置いていく必要がある「バニラドームのコース2」「おたのしみコース2」では、構造は変わっていないが、ステージに入る前にヨッシーに乗っていれば、ヨッシーから降りてもクリアした場合に限りヨッシーがそのまま残っている(ミスすると戻ってこない)。
- ただし「おたのしみコース2」の場合、ブルーヨッシーならパタパタを利用することでパワーバルーンを使わずに騎乗したままゴールすることが可能ではある(ただし難易度は高い)。
- ヨッシーの色によって赤い果物を10個食べると産むアイテムが区別された。緑の時はスーパーキノコ、赤の時はファイアフラワー、青の時はマント羽根、黄色の時はスーパースターを産む。SFC版ではスーパーキノコのみ。
- ボタン数の関係から、Yで物を持ちながらXでファイアボールを投げたり、2つの物を持つなどのアクションができなくなった。
- ファイアマリオかマントマリオでダメージを受けた時、スーパーマリオに戻るようになった(SFC版ではただのマリオまで戻る)。これにより、難易度が下がってクリアしやすくなった。
- 画面上部の枠にアイテムをストックしている状態かつファイアマリオかマントマリオでダメージを受けた時、SFC版ではただのマリオに戻った後、即座にストックアイテムが落ちてくるが、GBA版ではスーパーマリオに戻るだけでアイテムは落ちてこない。その後スーパーマリオでダメージを受け、ただのマリオに戻った時に初めてストックアイテムが落ちてくる。これにより、不用意にストックアイテムを取り損なう可能性が格段に低くなった。
- マップ画面などでいつでもセーブ出来るようになり、残機数・得点・マリオとルイージの状態などもセーブできるようになった。また、ゲームをいつでもやめることも出来るようになった。
- マリオ(ルイージ)の残機数が999機まで増やせるようになった。SFC版では99機まで。
- 一度クリアした城と砦はエンディング後に再挑戦出来るようになった。
- 中間ゲートのなかった一部のコースに中間ゲートが新たに設置され、途中からやり直すことが出来るようになった。
- 1つのコースでドラゴンコインを5枚以上獲得してコースをクリアすると成績画面にその印が付く(クリアする前にミスになると無効)。従来はドラゴンコインの無かったコースにも配置されている。また、ドラゴンコインが1枚しか存在しなかった「チョコレーとう ひみつのコース1」も新たに4枚配置されている(従来のコインは5枚目にあたる)。全てのコースに印を付けると隠し画面が現れ、以降ドラゴンコインのあった場所にピーチコインが設置される(ピーチコインの効果はドラゴンコインと同じだが、印は付かない)。
- 1度1つのコースでドラゴンコインを5枚以上取ってクリアし、成績画面に印を付けると、以降全てのコースに印を付けるまではそのコースにドラゴンコインは出てこなくなる。
- クリア時の1秒毎のタイムボーナスのスコアの加算が変更され、通常・秘密コースは50点、砦とアトミックテレサのいるコースは100点、城のコースは200点になり、クッパ城にもタイムボーナスがついて500点もらえるようになった。
- ヨッシーの口に含める敵が増えており、一部食べられる敵の効果などが変化している。ルイージが乗っている場合はノコノコ以外でも短いながらも口に含めることができ、吐き出して敵に当てると倒すことができる。カギなどの食べ物ではないものは、長時間口にほおばる事が可能。
- 3色ヨッシーをスターロードで一度大人にすれば、スターロード以外でも、通常の恐竜ランド上のコースからも出現するようになり、ファイアマリオの場合は赤ヨッシーが、マントマリオの場合は青ヨッシーが必ず出現する。
- ヨッシーの翼を取っても、青ヨッシーに変化しなくなった(ヨッシーに翼が付くのみ)。
- クッパ戦でもタイムなどが表示されるため、時間制限がある(城内攻略時の残時間を引き継ぐ)。
- 初めてクッパを倒すまでの累計タイム(マップ画面、イベントシーンは含めない)が記録される。
- スペシャルゾーンに限り、各コース内で獲得したスコアの最高値が記録される(記録するには、すべてのスペシャルコースをクリアする必要がある)。
- スペシャルゾーンのコース名に数字が入っている(例としてSFC版ではスペシャルゾーンの最初の2つのコースの名前はどちらも「おたのしみコース」だったが、GBA版ではそれぞれ「おたのしみコース1」「おたのしみコース2」となっている)。
- 一度クリアしたコースを途中で抜け出すときは、ポーズをかけて「モドル」を選択する方式に変更された。
- 裏ワールドになる条件が「ゲームクリア・全コースと全秘密のゴールをクリアすること」に変更された。SFC版では「スペシャルゾーンを全部クリアすること」が条件だった。
- 豆の木等でBボタンを押しながら登っていくと、速く登れるアクションが追加された。
- ヨッシーを置いている時にくっつくと、ヨッシーが動くようになっている(SFC版では動かずにすり抜ける。なおヨッシーのシステムが似た『New スーパーマリオブラザーズ Wii』でもすり抜ける)。このため、落とし穴の近くでヨッシーに接触するとヨッシーが落下することがある。
- K.K.をスピンジャンプで倒せるようになった(SFC版では跳ね返される)。
- スペシャルコースの「チャンピオンシップのコース2」にある、タイムが増える木の実の数が増えている(なお、タイム警告音の後に木の実を食べてタイムを増やし、再び100カウントを切るとBGMがさらに速くなるバグは修正されている)。
- 一度エンディングを迎えた後ならば、特定のコースを再チャレンジしたい場合に、いちいちマップを移動しなくても、セレクトボタンで成績画面を開いてコースを選ぶ事で、そのコースまで瞬時に移動できるようになった。
演出面
- マリオとルイージとアトミックテレサのボイスが追加された(マリオとルイージならダメージを受けたり変身したりなど、アトミックテレサならプレイヤーキャラがテレサを後ろに向ける時)。
- ミス時のBGMが変更され、SFC版よりやや高めにアレンジされたBGMになっている。
- ドラゴンコインを取った時の音が変更されている。なお、この音は『New スーパーマリオブラザーズ』でのスターコイン取得音に引き継がれた。
- 風船マリオの時、BGMがゆっくりになる。
- タイトル画面で流れるBGMがプレイデモが終わると、BGMも終わって最初の部分からになる(データセレクト画面に入った場合のみ最後まで流れるようになっている)。
- ピーチ姫のグラフィックが変更されている。
- ステージ「ドーナツへいや コース1」の中腹の土管から入るボーナスエリアでは、コインの総数が600に増えており、取ったコインの数をカウントダウン形式で示すカウンターが画面左下に表示されるようになった(土管を壁伝いに駆け上がった後、てっぺんにあるブロックを叩く必要がある)。このエリアのコインを全て取るとボーナスとして3UPする。
- ステージ「ドーナツへいやのうらみち」のマップ画面のグラフィックが追加されている。
- 裏ワールドではサンボやクリボンの姿も変化する。
- ゲーム起動時のオープニングが追加された。
- エンディングが少し変更された。
- 初めて遊ぶ時のオープニングが変更された(SFC版の場合メッセージが出るまでの間マリオが操作可能だが、GBA版の場合できない)。
- メッセージが一部変更された。
- 敵を踏み続けるなどで連続して1UP、2UP、5UPを成功させ、かつトータルで10UP以上すれば、その所作終了後にトータルでUPした数が表示される(トータル100UP以上の場合「100UP!」と表示)。
- ゴールゲートの向こう側にヨッシーを乗り捨てた場合、SFC版ではゴール後にヨッシーを無視して通り過ぎるが、GBA版ではヨッシーに近づくと自動的に飛び乗るため、クリア後にヨッシーを失わずに済む。
- SFC版ではルイージを「ルイジ」と表記していた箇所が、GBA版では「ルイージ」に修正されている。
- ヨッシーがカギを口に含んだ後、ヨッシーに乗ったままカギ穴に刺した場合、SFC版ではカギを吐く事ができたがGBA版ではできなくなっている。
- すべてのステージをクリアして裏ワールドに行くと、メッセージブロックの表記が微妙に変化する。例えばドーナツ平野のお化け屋敷では、クリア前は「無事にここから生きて出られるかな?」でメッセージが終わっているが、裏ワールドに突入すると「ここから生きて出られた奴は居ない…ハズ?」との表記に変更される。
日本国外GBA版との違い
- 日本版のオープニングは2種類あり、クリア前は、マリオとルイージが遊んでいる最中にピーチ姫がさらわれるというもので、クッパを倒した後は、ピーチ姫がヨッシーに乗っかってマリオを追いかけているというものに変わるが、日本国外版では初期状態から、日本版のクリア後のオープニングと同様のものになっている。
- オープニング画面(ひとりであそぶ・みんなであそぶ)の選択画面の背景が異なる。
敵キャラクター
トラップ
- ヤリ
- 突然天井からドッスンのように落ちてくる柱。床下から突き上がってくるものや、動く間隔が短いものもある。突き刺さったり、両側面に当たったりするとミス。突き刺さった場合は大きいマリオでもチビマリオになった後無敵時間を挟まずにダメージを受け、動く壁と同じ判定でそのままミスとなる。砦や城のステージにある。
- 先端が尖った丸太のタイプのものは側面に触れてもミスにはならず、突き刺さっても通常のダメージのみ。
- 大木
- 砦や城の強制スクロール面で一定のタイミングで天井から落ちてくる。挟まれるとミス(チビマリオ以外は通常のダメージのみ)。
- 溶岩
- 落ちるとミス(スターで無敵状態の時に溶岩に落ちると、キラキラと輝いた状態でミスとなる)。
- トゲ
- 砦や城のステージにある。天井にあって色が若干違うものは、マリオが真下を通ると落下する。
- 落とし穴
- 落ちるとミス。
- 動く壁
- 挟まれるとミス。
仕掛け
- クルクルブロック
- 叩くと一定時間回転し、すり抜ける事ができる。大きいマリオの時はスピンジャンプで上から踏むことで破壊可能。
- プンプンブロック
- 壊すことのできない茶色のブロック。アイテムが出た後のブロックはこれになる。リフトのように動き出すものもあり、これに乗らないと先に進めないコースがある。Pスイッチでコインに変化する。
- ブルブルブロック
- 青いブロック。持って投げることができる。性質は手に持てるものを参照。前作の白ブロックの承継。上に乗っている状態でも取ることができ、その際は足場が1段低くなる。
- ジャンプブロック
- 前作に引き続き登場。白色で音符が書いてある。
- メッセージブロック
- 四角の中に赤い丸印の、スピーカー状のブロック。叩くとヒントメッセージが表示される。
- スイッチブロック
- 「ON」「OFF」と書かれたブロック。リフトの進路を切り替えるスイッチの役割をする。せんべい山の城では天井の上昇、下降を切り替える。
- フライングハテナブロック
- 羽根の生えたハテナブロック。一方向に飛んでくるものと一定区間を往復するものの2種類がある。マントで横方向から叩くことはできない。
- ボーナスブロック
- 緑色の四角の中に白い☆印の描かれたブロック。そのコースで取ったコインの枚数が30枚以上だと、1UPキノコが出る。30枚未満の場合はコイン1枚が手に入るだけ。
- ビックリブロック
- 「!」マークのブロック。黄・緑・赤・青の4種類がある。最初は点線だけだが、恐竜ランドのどこかにある対応した色のビックリスイッチを押すことで実体化する。実体化させることで新たな足場ができたりトラップを動かないようにすることができるのでコースの難易度が若干下がるほか、叩くと黄色のビックリブロックはスーパーキノコを、緑のビックリブロックはマント羽根を出す。そのため、黄・緑のブロックが(本来は足場として)並べられている場所では、凄まじい数のアイテムが出せる[1]。
- 三角ブロック
- 角にこのブロックがある場所では、ダッシュでこのブロックを経由して壁を登ることができる。ヨッシーに乗っているときはジャンプ台と同じ役割。笑顔のマークが描かれている。
アイテム
変身など
スーパーキノコ・ファイアフラワー・マント羽根を取った時にチビマリオでなければ、アイテムを1つストックできる。ダメージを受けてチビマリオになると自動的にストックされたアイテムが出てくる。また、ステージ中で任意にセレクトボタンを押した時でも出てくる。
- スーパーキノコ
- ブロックを叩くと出てくる。取るとスーパーマリオになる。スピンジャンプでクルクルブロックを壊せるようになる。ダメージを受けるとチビマリオに戻る。
- ファイアフラワー
- ブロックを叩くと出てくる。取るとファイアマリオになる。スーパーマリオの能力に加えて、敵に当てるとコインに変わるファイアボールを出せるようになる。ダメージを受けるとチビマリオになるが、GBA版はスーパーマリオに戻る。
- マント羽根
- ひらひらと落ちてくる。取るとマントマリオになれる。スーパーマリオの能力と前作のしっぽマリオに似た能力に加えて、空を飛んだ後に背中のマントを膨らませて降下と上昇を繰り返して滑空し続ける事ができる。空から急降下して地面に落ちると地面を揺らし、地上の敵を一気に倒せるようになる。さらに、飛んでいるときに敵や攻撃を受けてもダメージを受けなくなる。ダメージを受けるとチビマリオになるが、GBA版はスーパーマリオに戻る。
- パワーバルーン
- 「P」と書かれた風船。取ると一定時間風船マリオになれる(マリオの変身状態に上書きされる事は無い)。ダメージを受けると効果がなくなる。ストックはできない。
- ヨッシーのタマゴ
- エリア内にヨッシーがいないときは、中からヨッシーが現れる。ヨッシーがいるときは、1UPキノコが現れる。
- ヨッシーの翼
- ヨッシーに乗っているときに取るとヨッシーがブルーヨッシー(後述)になり、ボーナスステージへ行ける。ヨッシーに乗っていないときは出現しても入手できない。
手に持てるもの
下記のものは水中面で持つと浮くことができ、泳ぐ速度が若干上がる。カギとチビヨッシーは持ったままゴールすると、マリオの状態に関係なく1UPキノコに変化する。
- Pスイッチ
- 青色のものは踏むとコインがプンプンブロックに、プンプンブロックがコインに変化したり、隠しコインや扉が出現したりする。お化け屋敷ではPスイッチでコインを足場に変えないと入れないような宙に浮いた扉も多く出現する。今作で新登場した銀色のもの[2]は踏むと一部の敵キャラクターが銀コインに変わる。銀コインは敵を連続で踏みつけた時と同じように、取るごとに得点が上がり8枚目は1UP、9枚目は2UP、10枚目以降は全て3UPする。青色・銀色ともに数十秒程の制限時間がある。踏んでしばらくすると消える。今作では持ち運びができるようになった。なお、銀色のものを持ったまま土管に入って出ると、青色のものと同じ効力になるバグが存在する。(物を2つ持って出た場合は発生しない。)
- ジャンプ台
- 上に乗ってタイミングよくジャンプすれば高くジャンプできる。今作では持ち運びができるようになった。
- カギ
- 鍵穴に差し込むと通常のゴール時とは別の道が開ける。コースによっては鍵のゴールを使わないと先に進めないこともある。ヨッシーに乗っているときは鍵をくわえさせて鍵穴と重なればクリアでき、秘密のコースが現れる。
- チビヨッシー
- スターロードにいる伝説のヨッシーの幼体。投げるか手に持ったまま敵などに接触させるとそれを食べ、敵を5匹またはアイテムを1つ食べると成体となって、普通のヨッシーのように乗れるようになる。
- ノコノコの甲羅
- 甲羅だけ置いてあることもある。敵を倒したり、高いところにあるブロックを叩くなど用途は広い。
- ブルブルブロック
- ノコノコの甲羅と同じように扱えるが、壁にぶつかると砕ける。またブロックを持ったまま放っておくと消える。前作の白ブロックと同様。これを持ったまま土管に入って出ると消えなくなる。
その他
- コイン
- シリーズおなじみのコイン。100枚集めると残り人数が1人増える。今作では姿形が見えているものは直に取っても0点で、ブロックを叩いて取ったり出現したものは10点となる。
- ドラゴンコイン
- ヨッシーの絵が描かれたコイン。通常は各コースに5枚存在する(無いコースや6枚以上存在するコースもある)。通常のコインと同じく1コインとしてカウントされる他、1コースの中で5枚取れば1UPする(1 - 4枚目は得点加算)。6枚目以降は取るたびに1UP。
- スーパースター
- ブロックを叩くと出てくる他、特定の場所に置いてあったり空から降ってきたりする。取ると一定時間無敵状態となり、ほとんどの敵を触るだけで倒せる。
- 1UPキノコ
- ブロックを叩くと出てくる他、特定の場所に置いてあったり、ボーナスゲームで貰える。取ると残り人数が1人増える。
- 3UPムーン
- 取ると残り人数が3人増える。ごく限られた場所にひっそりと置かれているのみであり、一度取ると電源を切ってやり直さない限り復活しない。
果物
ヨッシーが一定個数食べることによって効果がある。いずれもコイン扱い。口を合わせれば自動的に食べるが、同時にYボタンを押せば1個なのに2個食べたことになる現象がある。
- 赤い果物(木の実)
- ゲーム中で最も多く出現する。10個食べるとスーパーキノコを産む。
- ピンクの果物
- 2個食べると小さな雲を産む。その雲が投げるニコニコマークのコインを全て取れば最後に1UPキノコがもらえる。
- 緑の果物
- スペシャルゾーンの最終面にのみ登場。食べると残りタイムが20増える。スペシャルゾーンの最終面ではコースが長い割にタイムが200カウントしかないため、時間切れを防ぐための手段となる。日本国外版では設置量が多い。
地名
本作のワールド名は前作までのように「ワールド○」という数字式ではなく、地名が使われている(コクッパの城にワールドナンバーは記載されている)。そのいくつかは、食べ物の名前が入っている。(例:「ヨースターとう コース1」、「バニラだいち ひみつのコース3」)
- ワールド1
- ヨースターとう
- マリオ・ルイージ・ピーチ姫がバカンスに訪れるはずだった島。恐竜ランドの南西部に位置する。緑豊かでヨッシーたちが多く生息していたが、マリオが訪れたときにはクッパの仕業でヨッシーの大部分は連れ去られていた。ステージは比較的簡単でヒントブロックも多く、前半は練習ステージの色合いが強い。
- かっぱやま
- ヨースター島にある小高い山。カッパの頭部のような形をしており、皿のところは池になっている。頂上には黄色スイッチの宮殿がある。
- ワールド2
- ドーナツへいや
- 丸っこい形の草原の中央が湖でくり抜かれ、ドーナツのような形になっている平野。通常のゴール経由なら湖を大きく迂回する進路になるが、秘密のゴールを経由すれば湖を突っ切るルートも開かれる。ここからマント羽やコース分岐といった要素が登場し、コースによっては緑スイッチの宮殿やスターロード行きになる秘密のゴールもある。
- ワールド3
- バニラドーム
- 恐竜ランド北西部にある凍りついた洞窟。バサバサやメットなど今までとは一風変わった敵が多数登場する。地下にもかかわらずお化け屋敷や空中面がある。コースは途中からバニラ台地へと分岐している。エリアのどこかに赤スイッチの宮殿がある。
- バニラだいち
- バニラドームの上にある広い台地。地下の洞窟とは打って変わって温和な気候が特徴。水が豊かで砦までもが水没している。隠しステージということもあり、バニラドームに比べて難易度は高いコースが多い。バニラドームかバニラ台地のどちらか一方を突破すれば、ワールド3をクリアしたことになる。
- ワールド4
- チーズブリッジ
- ソーダの湖をまたぐように架けられた橋で、バニラドームとせんべい山を繋いでいる。コースは空中面1つのみだが、落下ミスしやすく難易度は高め。
- バターブリッジ
- ソーダの湖をまたぐように架けられた橋。こちらはバニラ台地とせんべい山を繋いでおり、チーズブリッジの上空にある。足場が狭い上に大量のしかけが施されており、そのうえ空中戦に対応した敵が多いので四方八方から狙われる可能性があるため、難易度はチーズブリッジよりも更に高い。なお、この2本の橋の存在により、公式ガイドブックなど攻略本によってはワールド4を総称してツインブリッジと表記する場合もある。
- ソーダのみずうみ
- ヨースター島の水源である湖。名前は湖だが実際は南北で海とつながったラグーン。トーピードなど水中戦に特化した厄介な敵が登場する。中央の小島にはスターロードの3番目の入り口がある。
- せんべいやま
- 岩肌が荒々しい、切り立った山。岩壁からはチョロプーが大量に登場。山の頂上にはコクッパの城がある。
- ワールド5
- まよいのもり
- 恐竜ランド東部の樹海。その名が示す通り、コースを単調にクリアしているだけだと森を1周して元の場所に戻され、突破できない。そのため、一部を除く各コースで謎を解いて隠されたゴールを見つける必要がある。森の中というだけあって、ハナチャンやクリボンなど虫や植物を基調とした敵キャラクターが多い。エリアのどこかに青スイッチ宮殿がある。
- ワールド6
- チョコレーとう
- 「ドッスンのふるさと」とも呼ばれる、ごつごつした岩だらけの島。分岐ルートを発見したり、多くのコインを集めたりしないと先に進めない仕組みになっている。他とは違い、基本的にはワールドの中ほどにある砦とワールドの最後にある城の両方を突破することでクリアとなるが、近道のルートがありいくつかのコースと砦を飛んで城だけでクリアできる。火を吐く恐竜・ライタ&チビライタなど、この島特有の生物も多い。
- ワールド7
- ラムネかいこう
- 恐竜ランドの中央部にある深い海。海溝の外れに浮かんでいる沈没船の謎を解くと、クッパの谷への入り口が現れる。沈没船内部は全体が水浸しになっていて移動しづらく、さらに大量のテレサが棲みついているため、突破するのは難しい。テレサがいるコースで唯一、ヨッシーを連れて行けるコースでもある。
- まおうクッパのたに
- 恐竜ランドの地底にあるクッパの本拠地。1コースあたりの長さがかなり長く、倒せない敵ばかりが現れる難関ステージが次々と登場。分岐ルートも巧妙に隠され、見つけるのには大変な労力が要る。奥地には最後のコクッパの城があり、その先にはクッパ城がそびえ立つ。また分岐ルートの中にはクッパ城の裏口ルートがあり、このルートへ行けばコースの大部分をショートカットし、中間ポイントも存在して即クッパ戦から始めることができる。なお、「ドーナツへいや」や「チョコレーとう」の隠しルートには地下でこのコースのマップを経由するルートが存在するが、クッパ城方面への道とは繋がっていない。クッパ城をワールド8と扱う書籍も存在する。
- エクストラコース
- ネイティブスター
- スターロードともいわれる。宇宙に浮く五芒星の形をした台地。外界とは隔絶されており、恐竜ランドに散らばる5つの入り口からのみ中に入ることができる。ネイティブスターのコースをクリアすることで、特別な能力を持った赤・青・黄の3色のヨッシーを仲間にできる。ネイティブスターを通れば途中のワールドを飛ばして「まおうクッパのたに」、それもクッパ城の真横へワープできるため、ショートカットコースとして利用でき最短かつ最速でクリアすることが出来る。ネイティブスターコースでは通常のゴールゲートでは次のコースに進むことができず、鍵を用いた裏ゴールに入る必要がある(通常ゴールもクリアカウントには含まれる。コース5では、通常ゴールでスターロードを一周するルートを、裏ゴールでスペシャルゾーンへのルートを開くことが出来る)。
- スペシャルゾーン
- ネイティブスターにある5つのコースのうちの1つにある裏ゴールに入ることで出現する、本作中最高難易度を誇るステージである。コース名が「マリオスタッフもビックリコース」や「チャンピオンシップのコース」となっていたりと、プレーヤーへのご褒美としての意味が強い。偶数のステージではクリアすることでセーブすることも可能。8コースを全てクリアすると、マップの上の方にスーパーファミコンのロゴが現れ、背景の色や一部キャラクターのグラフィックが変わる裏ワールドに変化する。ちなみに、タイトル画面に登場するコースは、このステージにある「スペシャリストのためのコース1」である。ほかにも、「おたのしみコース」がある。
備考
- スーパーファミコン版ではスペシャルゾーンのコース全てのクリア、ゲームボーイアドバンス版では全コースのゴール(スペシャルゾーン・秘密のゴール含む)によって以下の特徴のある裏ワールドが現れる。
- マップ画面の配色が表ワールドと逆(最初はヨースター島、ドーナツ平野、迷いの森の地面の色は緑で、せんべい山、チョコレー島の地面の色は茶色になっているが、裏ワールドになるとヨースター島等の地面の色が茶色になり、せんべい山等の地面の色が緑になっている)。
- ノコノコの甲羅がマリオの顔そっくりになっている等、一部ではあるが敵キャラクターのグラフィックが変更されている。さらにノコノコに関しては、色も一部変更されている(青や黄など強い系統が多くなる)。
- 一度裏ワールドを出してセーブすると、そのファイル内においてはデータを消去しない限り表ワールドには戻れない。
- 非公式ではあるがほぼ全てのマップチップなどが解析されており、マップ画面やコース、グラフィックを改造するエディタなども存在する上(公式サイトは閉鎖)本ゲームには無いブロックやスプライトを追加するソフトが存在するために、ネット上には『マリオ1』に並び、ハックロム(改造ゲーム)の多いゲームとなっており作成したステージがネット上で公開されている。また、データの中には没になったと思われるデータも存在し、一部はGBA版にも残っているものもある。
- 特定のステージにおいて、画面内に3匹以上ハナチャン(一部ノコノコでも可)が居る状態で、一度ハナチャンを踏みつけた後マントで滞空し、別のハナチャンを踏みつけて最初に踏んだハナチャンを一度画面外に出し、再度滞空して画面内に入れた所を踏みつけ、2度目に踏んだハナチャンを画面外に出し、再度画面内に入れて踏みつける…を繰り返すと、4 - 5分足らずで100万点を超えることができる。ハナチャンを踏んだときの得点表示はおかしなグラフィックになり、点数とともにコインが増加する(GBA版では5UPに変更されている)。
- スーパーマリオアドバンス2のCMにはティアラが出演した。
CD
総合プロデュースにすぎやまこういち、音楽プロデュースに渡辺貞夫を迎えて本作のCDが製作され、1991年に発売された。ディスク1には渡辺が『スーパーマリオワールド』のBGMをアレンジした作品が収録されている。ディスク2は「スーパーマリオ大百科」と称して『スーパーマリオブラザーズ』・『スーパーマリオブラザーズ2』・『スーパーマリオブラザーズ3』・『スーパーマリオワールド』のオリジナルBGMと効果音が収録されている。なお、現在は廃盤となっている。スペシャルゾーンのBGMでは、極めて長いオリジナルのフレーズのループ(関東電気保安協会のCMで使用された)が流れた後に『スーパーマリオブラザーズ』の『1』および『2』で使用された地上のBGMのリメイク版が流れ、スペシャルゾーンに辿り着いたプレイヤーへのファンサービスとなっている。
派生作品
- OVA『スーパーマリオワールド マリオとヨッシーの冒険ランド』
- 1991年にバンダイから、同社が展開していた幼児向け知育玩具「てれびっこ」対応のVHSビデオソフトとして、『スーパーマリオワールド』の物語を30分のアニメにまとめたOVAが発売された。てれびっこ本体をテレビと接続することでマリオ達が出題するクイズに参加できる。マリオとルイージの声優は、以前の劇場版アニメ『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』と同じく、マリオを古谷徹、ルイージを水島裕が演じている。ただしキャラクターデザインや性格、設定などは劇場版よりもゲーム版に近くなっており、マリオとルイージの話し方、一人称も異なっていた。
- また、てれびっこの機器が無くても、普通のアニメビデオとして観賞が可能である。
他にも、1991年にキリンビバレッジがキリンレモンのCMに採用し、田中律子扮するマリオやヨッシーなどが登場した。
関連書籍
- オール・ザット・スーパーマリオワールド(スターリング)
脚注
外部リンク
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