モペッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年8月23日 (土) 09:56時点における飛龍家木偶 (トーク)による版 (日本における歴史: 不要記号削除)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Pathnav

ファイル:Woman on Velosolex.jpg
フロントタイヤ上部にエンジンを備えるヴェロ・ソレックスVéloSoleX

モペッド(Moped)はペダル付きのオートバイで、エンジン電気モーターなどの原動機だけで走行することも、ペダルをこいで人力だけで走行することも可能な車両の総称である。Motor(モーター、原動機)と Pedal(ペダル)のかばん語が語源とされる。日本の年配者を中心にバタバタとも呼ばれる場合もある。

概要

モペッドは本来、「原動機が付いた自転車」あるいは「ペダルでこげるオートバイ」のことであるが、日本以外の国ではペダルの有無にかかわらず小排気量のオートバイ全般がモペッドと呼ばれている。同様に、日本の法規において「原動機付自転車」はペダルの有無にかかわらず125cc以下あるいは50cc以下のオートバイを指す。このため、警察庁では本来の意味のモペッドに対して「ペダル付きの原動機付自転車」という呼称を用いている[1]

メカニズム

原動機は排気量が50cc前後の小型の内燃機関が多く、モーターを原動機とするものもある[2]。駆動方式にはいくつかあり、足こぎペダルとは別の駆動系で後輪を駆動する場合[3]や、足こぎペダルと共用のチェーンを介して後輪を駆動する方式[4]、フロントタイヤを駆動する方式[5]がある。より高性能なペダル付きオートバイでは、原付スクーターに見られる無段変速機(CVT)や自動変速機を備えたものもある。フキ製品には自転車用内装変速機のオプションがある。セルモーターを搭載している車種は少なく、ペダルで走行しながらエンジンを始動する方式のる車種もある。フレームは、自転車と同じ構造のものもあるが、走行安定性を向上させるサスペンションを搭載した車種が多い。

法規

テンプレート:Seealso テンプレート:要出典範囲

日本の公道で運用するためには、国土交通省が定める道路運送車両の車両保安基準に基づき、以下の部品を装備することが義務づけられている。

このうち、速度計と尾灯・制動灯、方向指示器については、構造により平地での最高速度が20km未満となる車両については義務とはならない。ただし道路交通法により、方向指示器や制動灯を装備していない車両であっても、手信号で合図を行うことが義務づけられている。また、エンジンを始動せずにペダルでこいで運転する場合でも原動機付き自転車としてヘルメットの着用などが義務づけられている[1]

日本における歴史

ファイル:Cub-f.JPG
ホンダ カブ Fを取り付けた自転車

日本の純国産オートバイ第一号は1909年のNS号で、欧米に遅れること約40年。島津楢蔵によって製作されたNS号は400ccの4ストローク単気筒エンジンを自転車に搭載したペダル付きオートバイだった[6]

テンプレート:要出典範囲

テンプレート:要出典範囲当時、原語のmopedとテンプレート:独自研究範囲、「モペット」と呼んだ。

テンプレート:要出典範囲、山口オートペット、ヤマハモペット、カワサキペットなどの車名に用いられた。1961年をピークとする「モペットブーム」はこれらアンダーボーンフレームのビジネスバイクのブームを指している[7]。その後も50ccのスクーターやビジネスバイクを含めた原動機付自転車のブームは度々訪れたが、足こぎペダルが付いていることを特徴とするモペッドは、日本の法規においてその利点を活かせず、ほかの種類のオートバイに比べると普及しなかった。テンプレート:独自研究範囲

1966年にホンダ・リトルホンダP25、1973年にホンダ・ノビオ (PM50) が発売された[8][9]テンプレート:要出典範囲

主な製造元と製品名

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:オートバイの形態
  1. 1.0 1.1 警察庁交通局 「ペダル付き原動機付自転車」の取扱いについて
  2. テンプレート:Cite web
  3. NS号ホンダ・ピープルなど
  4. ホンダ・ノビオなど
  5. VéloSoleXなど
  6. 日本の自動車技術240選
  7. 「国産オートバイ20年のあゆみ」月刊オートバイ 2006年2月号。初出は1968年5月号
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web