国立極地研究所
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テンプレート:Infobox 研究所 国立極地研究所(こくりつきょくちけんきゅうじょ、英称:National Institute of Polar Research)は、情報・システム研究機構を構成する大学共同利用機関。 南極、北極及びその周辺地域(極地)に関して、物理学や生物学など様々な科学的観点から観測、実験、総合研究を行っている。 総合研究大学院大学から大学院生を受け入れている。
沿革
- 1961年 日本学術会議が極地研究所の設置を政府に勧告
- 1962年 国立科学博物館に極地学課を設置
- 1965年 極地学課が極地部に改組
- 1966年 極地部を極地研究部に改組
- 1970年 極地研究部を極地研究センターに改組
- 1970年 上野地区から板橋の旧陸軍東京第二造兵廠跡に移転
- 1973年 国立極地研究所創設
- 2004年 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構の構成機関となる
- 2009年5月1日 東京都立川市に移転(国文学研究資料館と同じ建物に入居)
- 2009年7月24日 高円宮妃久子臨席の下、国内外研究者・専門家、立川市関係者等を迎えて移転記念式典挙行
- 2010年5月31日 Akaike Guest House(赤池ゲストハウス)開所(情報・システム研究機構共通の施設。6月1日使用開始)
- 2010年7月1日 同じ建物に入居している統計数理研究所と管理部の事務を統合。「国立極地研究所・統計数理研究所共通事務部共通事務センター」発足。
- 2010年7月24日 南極・北極科学館開館
- 2014年7月23日 所蔵する雪上車「KD604」が日本機械学会によって機械遺産に認定される[1]。
施設
- 総合研究棟(国文学研究資料館(建物東半分)・統計数理研究所(建物西半分北側)と同じ建物。西半分南側を使用)
- 極地観測棟(総合研究棟南側にある。別棟になっており、総合研究棟とは両棟3階間の渡り廊下で繋がっている)
- 南極・北極科学館(別棟。国文学研究資料館の南側に隣接、極地観測棟東側)
- Akaike Guest House(赤池ゲストハウス)(情報・システム研究機構の共同研究者等のための長期滞在型施設、極地観測棟南側)
- 河口湖・大石研修施設(山梨県南都留郡富士河口湖町大石。廃止・売却予定)
南極・北極科学館
立川移転時より一部の資料や標本、出版物等を総合研究棟入口に展示し、昭和基地からの映像を放映するなど簡単な情報コーナーを設け、また定期的に研究所の一般公開も行っていたが、2010年7月24日、極地研究・観測の情報発信拠点施設として新たに「国立極地研究所南極・北極科学館」を開設した。
- 開館日 火曜日 - 土曜日
- 開館時間 10:00 - 17:00(最終入館16:30)
- 休館日 月曜日・日曜日・祝日・12月28日 - 1月4日
- 入場料 無料