カヴァ
テンプレート:生物分類表 カヴァ(kava)はコショウ科の潅木、またそれから作られる南太平洋のメラネシアからポリネシアにまたがる地域――フィジー、トンガ、サモアなどで常用される嗜好品。向精神性薬物。カバカバとも言い、カバ、カヴァカヴァなどとも表記される。またカヴァを使った儀式もその名で呼ばれることがある。フィジーではヤンゴーナという。
根を乾燥させ、粉状にして水に混ぜるか、あるいはそのまま水で揉み出したものを漉した泥水様の液体がカヴァで、これを飲用する。ヤンゴーナ自体の植生域はハワイからニューギニアまでと広い。
カヴァの効果は鎮静作用を主とする。アルコールは含有しないが、酒に酔った時のような酩酊感がある。飲用時、口内の痺れを覚えることが多い。
カヴァは現在のところ南太平洋諸島域、その他の多くの国々で規制されておらず合法である。 しかしカヴァの成分を抽出し製造されたサプリメント剤による、重篤な肝臓障害を含む健康被害が欧米諸国で発生しているとされ、これらの例には専門家による疑問の声も存在するものの[1]、医薬品として規制管理されつつあり、日本においても厚生労働省が2002年11月28日付けで、販売監視強化の通達を都道府県に出している。
肝機能障害などの副作用はクサノオウ、セイヨウオトギリソウ、エキナセア、紅茶きのこ、混合中国ハーブなどのハーブと併用して発生したという報告が複数ある [1]。
米国ではサプリメントとして販売されているが、米国ハーブ製品協会(AHPA)はクラス2b:妊娠中に使用しないハーブ、2c:授乳期間中に使用しないハーブ、2b:特定の使用制限のあるハーブとしている[1]。
文化的側面
カヴァは複数の社会で宗教的、あるいは社会的な儀式に用いられ、重要視されてきた。
ハワイ語では'AWA(アヴァ)という。儀式として用いることもあるが、現在ではハワイで二日酔い止めの薬として使用されているようであるテンプレート:要出典。
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 カバ - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所] - 2011年12月6日閲覧