ゲシュタルト療法

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ゲシュタルト療法(ゲシュタルトりょうほう)は、ユダヤ人の精神科医フレデリック・パールズ(フリッツ・パールズ)とその妻のローラにより、ゲシュタルト心理学実存主義思想などを手がかりにはじめられたものである。"Ego, Hunger & Aggression -- A Revision of Freud's Theory and Method"(1942)が、その基本を述べた最初の著作とされ、1951年には"Gestalt Therapy -- Excitement and Growth in the Human Personality"が出版されている。彼は、その後日本にもやってきて、京都の大徳寺の修業もしている。「ゲシュタルト」(Gestalt)は、ドイツ語で「かたち」「形象」をいう言葉。直接は「ゲシュタルト心理学」から由来した言葉と思われるが、その意味づけは参禅体験などと深くつながっている。彼の考え方には、エーリヒ・フロム鈴木大拙などの影響も色濃く見られる。東洋的な瞑想精神統一の体験を基盤に取り込んだという点では、ユージン・ジェンドリンフォーカシングと似ている。セラピーの姿勢としては、カール・ロジャーズ来談者中心療法などと一緒に人間性心理学アブラハム・マズローの流れ)の中に分類されている。

このセラピーでは、過去になにをしたか、それはなぜなのかを問うことはしない、「今・ここ」で、「いかに」・話しているか、「なにを」・話しているかを問題にする。それを気づき、体験すること、そこから全身全霊的な気づき、覚醒を目指し、そこで自分自身であるという自由を取り戻すことを目的とする。

やり方としては、グループワークショップとして行われることが多い。

ゲシュタルト療法の手法というのは、心理学哲学の手法を広く取り入れており、それらを精神身体の完全統一という考え方に基づいて、セラピーの療法として統合したものである。この療法の目的とは、活動におけるより確立した独立と、自然な成長を阻害する障害物に対処する能力を、患者自身が獲得することを助けることにある。

ゲシュタルトの祈り

パールズが作ったゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩で、彼はワークショップでこの詩を読み上げることを好んだ。 テンプレート:Quotation

参考文献

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