中原電車区

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中原電車区(なかはらでんしゃく)は、神奈川県川崎市中原区上小田中5丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社車両基地である。運転士も所属する。

南武線武蔵中原駅 - 武蔵新城駅間に並行しており、電車の出入区は武蔵中原駅から行われる。

配置車両の車体に記される略号

横ナハ」…横浜支社を意味する「横」と、中原を意味する「ナハ」から構成される。

歴史

南武線の前身である南武鉄道の開業以来、矢向駅構内に矢向電車区があったが、それが手狭になったために現在地に移転され、1960年4月25日に開設された。なお、登戸駅構内に電留線を作る案もあったが、現在のところ実現していない。また、矢向駅構内には中原電車区矢向派出所と、車両基地跡には矢向駅電留線が設置されている。

国鉄分割民営化後の1988年には、鶴見線の車両基地であった弁天橋電車区(東テシ)配置車両が転入している。なお弁天橋電車区跡には鶴見線営業所が置かれ、通常は、鶴見線・南武線浜川崎支線用車両は鶴見線営業所に留置されている。

略号は日本国有鉄道(国鉄)時代の当初は東京鉄道管理局管轄であったことから「東ナハ」であったが、1969年武蔵小杉駅以北が東京西鉄道管理局管轄とされたため、「西ナハ」とされた。民営化後は東京圏運行本部→東京地域本社の管轄となったため再び「東ナハ」となったが、1996年10月に横浜支社が発足したことにより同支社に移管され、「横ナハ」となった。

配置車両と運用

南武線・鶴見線用の電車が配置されている。2014年4月1日時点の配置車両は以下の通り[1]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
250両 0両 0両 0両 0両 250両
  • 205系電車(225両)
    • 6両編成32本、3両編成9本、2両編成3本の計44本が配置されている。ただし、3両編成は鶴見線営業所に常駐する。
    • 6両編成は南武線、2両編成は南武支線(尻手駅 - 浜川崎駅間)、3両編成は鶴見線で運用される。山手線中央・総武緩行線埼京線からの転入車のうち、先頭改造車(1000・1100・1200番台)が18本、落成時点から先頭車である編成は11本となっている。なお、南武支線用と鶴見線用はすべての編成が先頭改造車である。
    • 先頭車前面の編成番号表記は、新製時より所属している編成がプレート式、転属車がテープ式になっている(ナハ15編成のクハ204-138・ナハ35編成のクハ205-19を除く)。
    • 先頭改造車のうち、ナハ48編成が2009年7月に209系2200番代投入による捻出とナハ4編成復旧のため、モハユニット2両を抜いた4両編成に組み換え仙台車両センター宮城野派出所に転属、同車両センターの103系置き換えに使用された。ナハ4編成は抜かれたモハユニット2両を組み込んで営業運転に復帰し故障当該車の旧モハユニットは廃車された。
    • 3両編成は元山手線車と元中央・総武線車を混結、ナハ4編成は前述の組換えを行ったため大窓小窓車が混在している。
    • 2014年2月25日[2]には、元鎌倉車両センターのH26編成が転属、同年3月6日からナハ17編成として営業運転を開始している[3]。大窓車であり、編成番号も大窓車の続番だが、番号札は両先頭車ともにテープ式であるほか、前面のLED行先表示機がそのまま使用され、号車札が鎌倉車両センター時代の白地に青文字のままとなっている。
  • 209系電車(24両)
    • 0番台1本、2200番台3本が配置されている。
    • 南武線で運用される。
    • 固定窓の一部を開閉可能にする工事が施工されている。
  • クモハ12形(1両)
    • 書類上、1両のみ(クモハ12052)が保留車として当区に配置されているが、現車は車体を整備の上東京総合車両センター西エリアにて保管されている。
    • 1996年3月まで、鶴見線大川支線で運用された。

配置予定の車両

  • E233系8000番台(210両)
    • 2014年10月より上記の205系と209系の置き換え用として投入される。

過去の配置車両

  • クモヤ145形( - 2013年)
    • 牽引車。116号の1両が配置されていた。2013年2月14日に長野総合車両センターへ回送され[4]、2月18日付けで廃車となった[5]
    • 新型入換作業システムの導入に伴い、運転台以外での無線操縦が可能で、誘導係員を必要としない入換運転が可能であった。
  • 国鉄103系電車(1982年6月 - 2006年4月)
    • 2005年12月に鶴見線用として最後の1本となっていたT1編成が運用を離脱。2006年4月26日に廃車回送された。
  • 国鉄101系電車(1972年 - 2003年12月)
  • 国鉄72系電車( - 1978年)

付記

  • 2008年、中原電車区構内でモハ204-236(ナハ4編成)の床下に搭載されている電動発電機 (MG) の点検中にアークが発生する事故が起きた(作業員は重傷)[6]。この事故以降、JR東日本の首都圏で運用される電車の床下に装備されている高圧機器には注意を促す警告シールが貼られるようになっている。

脚注

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関連項目

テンプレート:東日本旅客鉄道横浜支社

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  2. 交友社「鉄道ファン」2014年7月号付録「JRグループ車両のデータバンク2013/2014」41頁。
  3. もと横浜線用205系が南武線で営業運転を開始 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp 鉄道ニュース、2014年3月11日
  4. クモヤ145-116が長野総合車両センターへ
  5. 交友社『鉄道ファン』2013年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  6. テンプレート:PDFlink - ジェイアール労働組合