スバル・フォレスター

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テンプレート:大言壮語 フォレスターForester )は、スバルブランドを展開する富士重工業が製造・販売するクロスオーバーSUVである。1997年に発売を開始。なお、車名は全世界共通となっている。

概要

高速道路からオフロードまであらゆる走行状況が考慮されている。 その一方、車高を下げて舗装道での安定性を高めたクロススポーツシリーズや「STIバージョン」も設定され、グレードによってオフロードからオンロードまであらゆるシーンに対応する。プラットフォームをインプレッサと共有し、モノコック構造を持つ事からクロスオーバーSUVに分類される。

全てのグレードで、同社のアイデンティティといえる縦置き水平対向エンジン四輪駆動を組み合わせるシンメトリカルAWDが採用される。 1997年発売当時はターボ+AWDのみの設定となった。

インプレッサの特別仕様車として生産・販売された「インプレッサ グラベルEX」の実質的な後継車種である。

歴史

初代 SF系(1997年 - 2002年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

1995年11月
東京モーターショーにコンセプトカー「スバル・ストリーガ」として出展。
1997年2月
発売(SF系)。「C/tb」「S/tb」「T/tb」の3グレードが設定され、エンジンは2.0Lターボ(250ps/31.2kgm)のみであった。スバル初のSRSサイドエアバッグ(前席)を採用した。ちなみに、フォレスターのインパネは、同年秋のインプレッサが年次改良を受けた際に流用された[1]
1997年7月
NA車「C/20」を追加。2.0Lで最高出力は135psだった。自然吸気MT車にはトランスファーに低速副変速機を付けた「デュアルレンジ」が備わっている(トランスファーに低速副変速機があるクロスオーバーSUVは数少ない)。
1998年1月12日
NA車「C/20」をベースに、フォグランプ、スポークタイプアルミホイール、マフラーカッターなどを装備し、スポーティーなデザインにするとともに、MOMO製本革巻ステアリング、本革巻セレクトレバー(AT車)/シフトノブ(MT車)、本革巻ハンドブレーキレバーなどを装備しながら価格を抑えた特別仕様車「S/20」を発売。
1998年9月7日
一部改良。エンジンを「BOXER PHASE II」に改良するなど走りの性能を向上するとともに、新グレードとして2.5L NA車「T/25」を追加。「S/20」はカタロググレード化。なお、ターボ車については最高出力が250psから240psに10psダウンする一方、最大トルクは31.2kgmから31.5kgmへと0.3kgm引き上げられた。
1998年11月27日
「S/20」をベースに、ケンウッド製インテグレーテッド・サウンドシステム、フロントキャプテンシート(AT車のみ)、フロントUVカットガラスを装備した特別仕様車「S/20 Limited」を発売。
2000年1月13日
マイナーチェンジ。外内装のリファインやサスペンションを改良。「C/20」と「S/20」はエンジンをリーンバーン仕様に改良し燃費を向上するとともに、ブレーキアシストを追加。「T/25」はドアミラーを大型化。MT車はクラッチスタートシステムを追加。グレード体系を整理し、「C/20」、「S/20」、「S/tb」、「T/25」の4グレードに。
2000年5月8日
「S/tb」の4AT車をベースにエアロパーツを装備し、車高を下げ、STIによる専用チューニングを施してオンロードでの走行性能を高めた新グレード「S/tb-STi」を発売。
2000年7月24日
「C/20」をベースに15インチアルミホイール、フロントメッキグリル、メッキドアハンドル、3連奏CDチェンジャー付オーディオ、電動格納式リモコンドアミラーを装備しながらも、ベース車とほぼ同じ価格設定にした特別仕様車「C/20スペシャル」を発売。
2000年12月27日
一部改良。全車にデュアルSRSエアバッグが装備された。同時に、「S/tb-STi」のマイナーチェンジ仕様として「S/tb-STi II」が追加。225/45ZR17タイヤ、新デザインのBBSホイールを採用。サスペンション、ストラットの改良、ブッシュ硬度向上などを実施。タイヤ及びサスペンションの改良に併せ、ステアリングギヤ比を、従来の19.0 - 15.2:1から16.5:1に変更。液入り中空タイプエンジンマウントを採用。新デザインのロータイプルーフレール・ブラックモノトーンのインテリアを採用。スムーズな回頭性を発揮するVTD-AWD[2]が装備された。また、「S/tb」と「T/25」にパナソニック製フォレスター7ディスクサウンドシステム(6連奏CDチェンジャー+MD&AM/FMチューナー)、「C/20」にCD&AM/FMチューナー一体型オーディオを設定。「T/25」にはダーク木目調センターパネル、ダークウッドのMOMO製本革巻ステアリングホイール、ビルトイン空気清浄機を装備した。
2001年6月11日
「S/20」をベースに、「S/tb-STi II」と同じエアロパーツを装備し、専用スポーティトリコットシート表皮、パナソニック製フォレスター7ディスクサウンドシステムを装備した特別仕様車「S/20 type A」を発売。
2001年10月1日
新グレード「STi II タイプM」を追加。「S/tb」の5速MT車をベースに「S/tb-STi」と同じエアロパーツを装着し、エンジン(専用ECUおよびマフラーにより、純正比10psアップの250psとなる)や足まわりにSTiによる専用チューニングなどを施した。
2001年10月10日
特別仕様車「S/tb-STi II リミテッド」、「C/20スペシャルII」を発売。前者は「S/tb-STi II」をベースにRAYS製17インチ鍛造アルミホイールとパナソニック製フォレスター7ディスクサウンドシステムを装備し、機能を充実したモデル。後者は2000年7月に発売した「C/20スペシャル」のバージョンアップ仕様で、今回は本革巻ステアリングホイール、本革巻セレクトレバー(AT車)/本革巻シフトノブ(MT車)、本革巻サイドブレーキレバー、ビルトイン空気清浄機などを追加し、より機能的になった。

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2代目 SG系(2002年 - 2007年)

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2002年2月12日
フルモデルチェンジ。SG系。エクステリアはキープコンセプトの感があるが、初代と比べて10 - 30kg軽量化した。EJ20型ターボエンジンは最大出力が240ps→220psとデチューンされたが、街乗りでの扱いやすさは向上した。また、「良-低排出ガス車」認定を取得した。なお、初代に設定のあったEJ25型の2.5L NAは消滅した。自然吸気MT車には引き続き、ランカスターと同様のデュアルレンジ機構を装着している。グレード体系は「X」・「X20」・「XT」の3グレードとなった。発売後2週間で月販目標の3,000台を達成。なかでも、ターボエンジンを搭載した「XT」に人気が集中し、全受注台数の6割を占めた。北米では月産1万台を目指した。
2002年10月24日
タウンユースを意識した新グレード「CROSS SPORTS」を追加(10月31日より販売)。車高が1,550mmに抑えられているほか、フロントに倒立式ストラットサスペンションやサマータイヤが採用されていた。しかし、最低地上高は170mmで、SUVとしての高い走破性も確保されていた。
2003年2月3日
一部改良。ベーシックグレードの「X」をベースに撥水加工表皮シート、カラードバンパー、15インチアルミホイール、フロントフォグランプ、荷室/リヤシートバックハードマット等を装備して機能を充実させ、スポーツやレジャーシーンで使い勝手に優れた新グレード「X BACKPACK EDITION」を追加。この他、先に発売された「CROSS SPORTS」に採用されているドアミラーやフロントワイパーを採用するとともに、リアシートのピロー位置とシートバックの腰まわり部形状の最適化を行い、居住性や快適性を向上。同時に「X20」をベースにエンブレム付リヤクォーターピラーカバー、型押しロゴ入り専用ベージュ色本革シート、ベージュ色のドアトリム&インテリアを装備した特別仕様車「X20 L.L.Bean EDITION」を発売。
2003年3月
GM インドにシボレーブランドでフォレスターを供給。
2003年7月30日
都市型SUVモデル「CROSS SPORTS 2.0i」を追加。先に発売された「CROSS SPORTS(後に、「CROSS SPORTS 2.0T」に改称)」のNAエンジン仕様である。
2004年2月3日
一部改良。スライド式リヤシートリクライニングなどが新たに採用された。また、新グレードとして、2.5L DOHCターボエンジン+6速MTを搭載し、18インチタイヤやブレンボブレーキシステムを採用し、オンロードでの走行性能を高めた「STi Version」を追加し、特別仕様車で発売されていた「L.L.Bean Edition」はカタロググレード化し、2.0L ターボエンジン仕様(XT L.L.Bean Edition)が追加された。
2004年6月29日
「CROSS SPORTS 2.0i」をベースに、ルーフスポイラー、濃色ガラス、ソリッドフォースサウンドシステム(MD+6連奏インダッシュCD&AM/FMチューナー、7スピーカー)などを装備し、ブラックとグレーの2トーン表皮の専用シートを採用しつつ、価格を抑えた特別仕様車「CROSS SPORTS α」を発売。
2004年7月5日
WRCラリー・ジャパンの開催を記念した特別仕様車「XT WR Limited 2004」を発売。WRブルーのボディカラー+ゴールドペインテッドホイールを採用(2004年11月末までの期間限定販売)。
2004年8月30日
「X20」をベースに、傷や汚れに強い荷室ハードマット&リアシートバックハードマット、小さな荷物の散乱を防ぐカーゴネットシステムを採用するとともに、2灯式HIDヘッドランプ、サイドエアバッグ、専用16インチアルミホイールを装備した特別仕様車「X20 タフパッケージ」を発売。
2005年1月27日
フルモデルチェンジ並みの大幅なマイナーチェンジを行う。NA車含め、全車が4輪ディスクブレーキ装着、しかもフロントに2ポットキャリパーが採用となり、制動性能を高めた。ただし、自然吸気MT車のデュアルレンジ機構はこの時に廃止された。また、NAエンジンは燃焼効率の改善と触媒浄化効率の向上により、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」を取得。全車に大容量マフラーが装着され、低背圧化による出力向上と排気音の低減を実現した。グレード体系を整理し、「CROSS SPORTS」シリーズと「STi Version」は一旦販売を終了。「L.L.Bean Edition」はNAエンジン仕様のみとなった。
2005年4月25日
「STi Version」を改良の上、販売再開(5月6日より販売開始)。シフトセレクトストロークを最適化し、ステアリングギアボックスを改良(取付構造の改良・ラック径の拡大・ダンパーバルブ追加)。また、スピードメーターはスバルの量産車では初めて、240km/hまで表示した)。
2005年6月24日
「CROSS SPORTS」シリーズを改良の上、販売再開。
2005年12月25日
一部改良。ヘッドランプレベライザーを標準装備し、サスペンション特性を変更。一部グレードにはソリッドフォース・サウンドシステム(2.0XT)、HIDヘッドランプ(L.L.Bean Edition)、スポーティパッケージ(L.L.Bean Edition/STi Version)が標準装備された。同時に、「2.0X」をベースにベージュ色のファブリック/本革シート、フレッシュパッケージ、HDDナビゲーションシステムを標準装備した特別仕様車「AIRBREAK」を発売。
2006年2月20日
発売から約9年3か月で累計生産台数が100万台を突破したことを発表。
2006年2月22日
「CROSS SPORTS 2.0T」のAT車をベースに、STI製17インチアルミホイールやフロントアンダースポイラー、バケットタイプのフロントシートなどを装備し、スポーティ感を高めた特別仕様車「CROSS SPORTS S-EDITION」を発売。
2006年8月4日
特別仕様車「AIRBREAK」を再発売。シート色がベージュ、ブラックの2色から選べるようになった他、新たに運転席パワーシートや本革巻ステアリングホイールが追加された。
2007年1月22日
一部改良。新ボディカラー「スティールシルバー・メタリック」と「ダークグレー・メタリック」を設定。また、「STi Version」に装備されていたステアリングホイールを全グレードに拡大適用された他、フロントドアのドアトリム形状変更し、ドアポケット部にドリンクホルダーが追加された。さらに、従来の「CROSS SPORTS 2.0T」にアルカンターラとファブリックを組み合わせた専用シート表皮やソフトフィールブラック塗装のセンターパネル、HIDロービームランプなどを装備した「CROSS SPORTS 2.0T SPORT」を新設定し、同年2月に発売された特別仕様車「CROSS SPORTS S-EDITION」の特別装備品をオプションパッケージ化した「S-EDITIONパッケージ」を「CROSS SPORTS」シリーズに設定した。同時に、発売10周年を記念し、「2.0X」のAT車をベースに17インチアルミホイールやHIDロービームランプなどを装備しながら価格を抑えた特別仕様車「10th ANNIVERSARY」を発売。新グレードの設定や特別仕様車の発売に伴い、「2.0XS」並びに「2.0XT」を廃止。
2007年8月3日
「CROSS SPORTS 2.0i」をベースに、アルカンターラ/ファブリックシート、運転席8ウェイパワーシート、HIDロービームランプなどを装備した特別仕様車「CROSS SPORTS 2.0i ALCANTARA-Style」を発売。同じ頃、「CROSS SPORTS 2.0T SPORT」の廃止により、日本向けターボ車の生産を終了した。

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3代目 SH系(2007年 - 2012年)

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2007年11月26日
ティザーサイト公開 (テール側のシルエットのみを見せる手法が採られた)。
2007年12月25日
3代目にフルモデルチェンジ。先代よりも車高が高くなり、よりSUVらしくなった。ボディーサイズは、2代目の後席の居住性に関するユーザーからの要望を酌む目的もあって若干拡大しながらも、リアオーバーハングを抑え込んでいる。また、この代からサイドアンダーミラーが全グレード標準装備となった。月間販売目標は2000台と発表されている。
先代までのキャビンの薄いステーションワゴンとSUVのクロスオーバー的なスタイルから純粋なSUVへの転身は、主マーケットである北米では高評価を受けたが、これまでのスタイルを長所と受け止めていた日本の旧型オーナーにとっては、肥大化・重重量化と受け止められ、否定的な意見も見られる。しかしながら、見た目とは裏腹に重量増加は最小限に抑えられており、SG型の最終型「CROSS SPORTS(MT)」とSH型の初期型「XT(MT)」ではその差は20kgとなっている。(1,440kg→1,460kg)また、ミラーtoミラーの間隔は先代より1cm狭められており、最小旋回半径の小径化(5.4m→5.3m)とともに、取り回し性は同等レベルを確保している。
エンジンは日本仕様に限り2.5LのDOHC16バルブAVCSターボを廃止し、2.0LのNA・DOHC16バルブAVCSと2.0Lの同ターボ。NAエンジンはSOHCからDOHCとなり、スバル初のレギュラー仕様のDOHCエンジンとなった。ターボエンジンはSF型からSG型へのモデルチェンジ時にダウンした馬力を再び上げる(220ps→230ps)とともに、最大トルク発生回転数の低回転化(3,500rpm→2,800rpm)と、発生トルクそのものの増大(31.5kg・m→32.5kg・m)によって重量増を補っている。また、この出力向上によって、先代モデルでみられた日本国外向け2.5Lターボモデルと出力の差がほぼなくなった。(日本国外向け2.5Lターボモデルのエンジンはキャリーオーバーされ、230ps/5,200rpm、32.6kg・m/2,800rpmである) 環境性能も向上され、NA車は「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」を、ターボ車は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得するとともに、車両重量1,520kg以上の「2.0XS(AT車)」は「平成22年度燃費基準+20%」を達成。また、NA・AT車にはメーターパネル内にランプを点灯することで低燃費運転を促進するInfo-ECOモード機能を採用した(ターボ車の「2.0XT」はSI-DRIVEのインテリジェントモードに組み込まれる)。
シャシーはインプレッサと同様にSIシャシー(Subaru Intelligent Chassis)、サスペンションはリアサスペンションがダブルウィッシュボーン式となった。ドアも従来のサッシュレスドアから、サッシュドアに変更された。
グレード体系はベーシックモデルの「2.0X」、充実装備のスタンダードモデル「2.0XS」、力強い走りと環境性能を併せ持ったターボモデルの「2.0XT」の3グレードとなり、「2.0XS」と「2.0XT」のAT車にはより機能を充実した「プラチナセレクション」並びに「プラチナレザーセレクション」を設定した。発売開始1ヶ月間の受注台数は月販目標の2倍以上にあたる4,285台を受注した。全受注の約6割はスタンダードモデルの「2.0XS」である。
2008年9月24日
スバル発売50周年記念特別仕様車「BLACK LEATHER LIMITED」を発売。「2.0XS」並びに「2.0XT」をベースに、ブラックレザーシート、キーレスアクセス&プッシュスタート、フロントシートヒーター、運転席&助手席8ウェイパワーシート、メタル調パネルシート、高音質6スピーカーを装備。さらに、「2.0XS」では「2.0XT」に標準装備されているHIDロービームランプ、17インチアルミホイール、スポーツルミネセントメーター(ウェルカム&グッバイ照明付)、イモビライザー、UVカット機能付濃色ガラス(リヤドア、リヤクォーター、リヤゲート)が追加装備される。
2009年1月27日
一部改良。オプション設定であったサイドエアバッグ、カーテンエアバッグを「2.0X」を除く全グレードに標準装備し、また全グレードにリヤフォグランプを標準装備し安全性を向上。また、2008年9月発売の特別仕様車「BLACK LEATHER LIMITED」をカタロググレード化し、「ブラックレザーセレクション」を設定(「プラチナレザーセレクション」は廃止)。ボディカラーは新たに「パプリカレッド・パール」を追加し(2.0Xを除く)、サスペンションの仕様変更により、操縦安定性と乗り心地を向上した。
2009年7月30日
「2.0X」をベースに、専用シート表皮、クロームメッキドアハンドル、17インチアルミホイール、スポーツルミネセントメーター(ウェルカム&グッバイ照明付)、ルーフスポイラー、HIDロービームランプ、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグを装備し、上級グレード並みの仕様にしながら、価格を抑えた特別仕様車「SPORT LIMITED」を発売。
2009年9月2日
「2.0X」をベースに大型ガラスサンルーフ、撥水シート、ルーフレール、キーレスアクセス&プッシュスタート、運転席&助手席8ウェイパワーシート、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグを装備し、快適性・安全性を向上。環境対応車 普及促進税制にも適合した特別仕様車「2.0X FIELD LIMITED」を発売。
2009年12月1日
「2.0XT」のAT車で触媒の変更やECUセッティングの見直しを行ったことで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得するとともに、「平成22年度燃費基準+15%」も同時に達成した。また、フロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー、運転席&助手席8ウェイパワーシート、フロントシートヒーターを標準装備した。
2010年1月21日
スバルコリアを通じて韓国で発売を開始することを発表(韓国語表記「포레스타」、発音的には「ポレスタ」)し[3]、同年4月末より発売を開始した。なお、排気量は北米仕様と同じ2.5Lとなる。
2010年4月
仕様変更。「2.0XT」のMT車もAT車同様に触媒の変更やECUセッティングの見直しを行い「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得。MT車の場合はオプションの装着により車両重量が1,520kgを超えた場合に「平成22年度燃費基準+15%」達成となる(通常は「平成22年度燃費基準達成」)。
2010年5月18日
特別仕様車「2.0X FIELD LIMITED II」を発売。本タイプは2009年9月に発売された「2.0X FIELD LIMITED」のバージョンアップ仕様で、新たに17インチアルミホイールなどが装備された。
2010年10月25日
マイナーチェンジ[4]。2.0L N/A車(2.0X、2.0XS)に新世代BOXERエンジンであるFB20型を搭載。基本性能の高効率化がなされたことで、全域におけるスムーズな加速性能と燃費性能を両立。これにより、「2.0XS」の4AT車(プラチナセレクションを除く)は「平成22年度燃費基準+25%」を達成。加えて、足回りについてもバネ、ショックアブソーバー、ブッシュの全面的な見直しが行われ、乗り心地と安定性が向上した。また、フロントデザインを変更するとともに、「2.0X」を除く全グレードでLEDサイドターンランプ付ドアミラーと左右独立温度調整機能付フルオートエアコンを採用し、ルーフスポイラーの形状も変更。また、「2.0XSプラチナセレクション」と「2.0XSプレミアムセレクション」は17インチアルミホイールのデザインを変更するとともに、2眼メーターとセンター部のリングで構成された「スポーツルミネセントメーター」を採用した(「2.0XS」もメーカーオプションで装備可能、後者は「2.0XT」にも標準装備)。なお、NA車はエンジンの置換に伴って車両型式をSHJ型に変更した。
合わせて、2.5Lターボエンジンとマニュアルモード付E-5ATを採用した「S-Edition」を追加。本グレードではスポーティーな操縦安定性を実現するために専用のチューニングを施すとともに、専用のフロントグリル・シート・ドアトリム・メーターやSTI製17インチアルミホイールを採用した。また、スバルテクニカインターナショナルから「S-Edition」をベースに、強靭でしなやかな走りを実現する専用チューニングや装備を施したコンプリートカー「tS」を発表した(12月24日販売開始)[5]
2011年8月
仕様変更。ボディカラーが変更となり、「スパークシルバー・メタリック」を「アイスシルバー・メタリック」に、「スティールシルバー・メタリック」を「ダークグレー・メタリック」にそれぞれ差し替えた。
2011年10月18日
「2.0X」をベースに、215/65R16タイヤ&16インチアルミホイール、HIDロービームランプ(ポップアップウォッシャー付)、フロントフォグランプ、クリアビューパック(フロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー)、ルーフスポイラー、UVカット機能付濃色ガラス(リヤドア・リヤクオーター・リヤゲート)、マフラーカッター(直径90×75ツイン)と要望が高い装備を備えた特別仕様車「2.0X S-style」を発売。


4代目 SJ系(2012年 - )

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

2012年11月1日
公式発表に先立ち、ティザーサイトによるフルモデルチェンジの事前告知を行うことを発表[6]
2012年11月13日
フルモデルチェンジを発表し、同日より販売開始[7]
グレード名については変更がなされ、「2.0XT」以外は他車種同様、排気量の後に「i(フォレスターの場合は「2.0i」)」「i-L(同「2.0i-L」)」「i-S(同「2.0i-S」)」を名乗るようになった。グレード体系はNA車が「2.0i」、「2.0i-L」、「2.0i-L EyeSight」、「2.0i-S EyeSight」の4グレード、直噴ターボ車は「2.0XT」と「2.0XT EyeSight」の2グレードを設定し、計6グレード。
NA車はエンジンにFB20型を継続採用するが、トランスミッションで改良を行い、MT車(「2.0i」・「2.0i-L」に設定)は5速から6速に多段化することで幅広い走行領域をカバーするとともに燃費性能を向上(同時に、国内のスバルのFB20エンジン搭載車で唯一のMT設定車種でもある)。ショートストローク化したことで軽快でなめらかなシフトチェンジができるようにした。AT車はトルコン式の4ATから既に他のスバル車に採用されているCVT「リニアトロニック」に置換。「2.0i」を除くグレードにおいては6速マニュアルモードとアイドリングストップを搭載している。ターボ車である「2.0XT」にはレガシィに搭載されている「新世代BOXER直噴ターボ"DIT"」エンジンであるFA20型を280psにチューニングし直した上で搭載。尚、ターボ用のリニアトロニックは高出力に対応するためトルクコンバーターやチェーンなどの部品を最適化した専用設計となる。併せて、専用のサスペンションチューニングを施したことで安定性・操舵性・乗り心地を融合させた。なお、燃費向上により、リニアトロニック車はNA車・直噴ターボ車を問わず平成27年度燃費基準を達成した。また、今回から「SI-DRIVE」を「2.0i」を除くNA車にも採用し、スイッチをステアリング内に移した(NA車はインテリジェントモードとスポーツモードの2モードを、直噴ターボ車は8段ステップ変速の専用制御を採用したスポーツシャープモードを追加した3モードをそれぞれ搭載)。併せて、ボディやシャシーの要所に剛性向上を行ったことでハンドリング性能・乗り心地・静粛性を高めた。また、「2.0i」を除くリニアトロニック車には「X-MODE」を新搭載。ボタン一つでエンジン・トランスミッション・AWD・VDCの統合制御を行い、駆動力やブレーキを適切にコントロールすることで悪路走破性を高め、どんなドライバーでも無理なく、安心して走行することができる。さらに、下り坂などで車速が急激に上がる場面でも常に一定の車速を維持するヒルディセントコントロールも備えている。
エクステリアはSUVらしい力強い存在感を持ちながら空力特性や機能性に配慮したデザインとし、Aピラー下端部を前方に200mm出したことでのびやかなシルエットとした。またスバルのターボ車といえばボンネットダクトが特徴ではあるが、この代ではスバルの乗用車ではほぼ初めてターボ車であってもダクトを持たないデザインになっている。そのためボンネット裏には流動板が設けられており、フロントグリル部から取り入れたフレッシュエアをその流動板に沿って流しインタークーラーまで導く手法をとっている。直噴ターボ車ではダークメッキロントグリルとフロントバンパーを専用デザインにし、ヘッドランプにブラックベゼルを、フロントフォグランプにメッキリングをそれぞれ追加した。インテリアは室内寸法・ピラーの配置・後席のフロア形状・前後席の着座位置などを大幅に見直したことでゆとりのある室内空間と死角が少なく、開放感溢れる良好な視界を実現。また、インパネ中央上部にカラー表示の「マルチファンクションディスプレイ」を搭載。瞬間/平均燃費や渡航可能距離、省燃費走行の目安になる「ECOゲージ」を表示するほか、燃費や「ECOゲージ」の履歴も確認できるのでエコドライブをサポートするとともに、装備の作動状況やメンテナンス情報などの車両状態を視覚的に確認することができる。安全性能も強化し、これまで非装備だった運転支援システム「EyeSight(Ver.2)」を標準装備したグレードを設定した。これにより、レガシィ、インプレッサエクシーガとあわせて、スバルが現在日本国内で販売されている主要車種すべてに「EyeSight」を標準装備したグレードが設定されたことになる。
2013年10月1日
2013年グッドデザイン賞を受賞[8]
2013年10月29日
一部改良(B型)[9]
ユーザーからの要望に応えるべく、メーカーオプションのパワーリアゲートやSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグを「2.0i」を除く全グレードに拡大適応したほか、これまではターボ車の「2.0XT」系のみに標準装備されていたスポーツタイプメーター(常時発光式ホワイト照明)とアルミパッド付スポーツペダルを「2.0i-S EyeSight」にも標準装備。「2.0i-L」系に標準装備(「2.0i」はメーカーオプション設定)されている17インチアルミホイールは切削光輝仕上げが施された。ボディカラーは「ディープチェリー・パール」に替わり、新色の「ジャスミングリーン・メタリック」を追加した。
2013年12月24日
特別仕様車「X-BREAK」を発売[10]
同年11月に開催された第43回東京モーターショーに参考出品されていたモデルをベースに市販化したもので、「2.0i-L EyeSight」をベースに、ファブリックシート(サイド:合成皮革、オレンジステッチ)とカーゴフロアボード(ラゲッジスムーザー機構付)を撥水仕様にすることでウィンタースポーツやアウトドアでの用途を高めるとともに、本革巻ステアリングホイール、本革巻セレクトレバー(ピアノブラック調加飾パネル+シフトブーツ)、ドアアームレストにオレンジステッチを施し明るい室内空間を演出。外装も切削光輝仕上げに加えてダークシルバー塗装も施した17インチアルミホイールやシルバールーフレールを装備したことで力強さも強調された。ボディカラーは本仕様車専用色の「クォーツブルー・パール」を含む8色を設定した。
2014年5月27日
特別仕様車「2.0XT EyeSight Advantage Line」を発表(5月30日販売開始)[11]
最上位グレードの「2.0XT EyeSight」をベースに、外観はハイラスター塗装を施した18インチアルミホイールとサテンメッキドアミラーを装備、内装は東レのウルトラスエード表皮を採用したシートとドアトリム、スライド機構付コンソールリッドにブルーステッチを採用。手触りの良い高級本革を採用し、ダークキャストメタリック加飾を施したステアリングホイール、ブルーメタリックドレープ加飾を施したインパネ、ピアノブラック調のエアコンスイッチ(シルバーリング付)を採用し、統一感のある室内空間とプレミアム感を高めたSUVに相応しい仕様とした。

車名の由来

「フォレスター」は、英語の「森をはぐくむ者」に由来する。

  • 本来はコンセプトモデル同様に「ストリーガ」として、全世界統一ネームで発売される予定だったが、ストリーガの語源の一つである「Strega」(スペイン語で「魔女」)について、欧州では魔女がネガティブなイメージを持つこと、あるいは魔女狩りの暗い歴史を想起させることからこれとは無関係な「フォレスター」に変更した。ストリーガの持つ語感が「ストーカー」「ストリーキング」を連想させるため不採用となったという説もある。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:自動車

テンプレート:スバル車種年表
  1. ただし、メーターパネルは専用の物が用意された。
  2. 不等・可変トルク配分電子制御AWD
  3. 富士重工業、韓国でスバル車の販売を開始富士重工業株式会社公式サイト内プレスリリース 2010年1月21日
  4. スバル フォレスター シリーズを改良富士重工業ニュースリリース、2010年10月25日
  5. スバル フォレスター「tS」を発売富士重工業ニュースリリース、2010年10月25日
  6. スバル フォレスター フルモデルチェンジの事前告知について - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2012年11月1日(2012年11月13日閲覧)
  7. 新型 スバル フォレスターを発表 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2012年11月13日
  8. スバル フォレスターがグッドデザイン賞を受賞 - 2013年10月1日
  9. スバル フォレスターを改良 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2013年10月29日
  10. 特別仕様車 スバル フォレスター「X-BREAK(エックスブレイク)」を発売 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2013年12月24日
  11. 特別仕様車 スバル フォレスター「2.0XT EyeSight Advantage Line」を発表 - 富士重工業 ニュースリリース 2014年5月27日