天竜川駅
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天竜川駅(てんりゅうがわえき)は、静岡県浜松市東区天龍川町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅。駅舎は構内北側にあり、ホームとは跨線橋で繋がっている。なお、2・3番線が本線で、1・4番線が副本線となっているが、2009年3月改正ダイヤでの定期旅客列車は2・3番線のみを使用している。
東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、浜松駅が当駅を管理している。みどりの窓口がある。現在、橋上駅舎化および駅周辺の整備が計画されている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | (上り待避線、予備ホーム) | ||
2 | テンプレート:Color東海道本線 | 上り | 静岡・沼津方面[1] |
3 | テンプレート:Color東海道本線 | 下り | 浜松・豊橋方面[1] |
4 | (下り待避線、予備ホーム) |
かつては、駅東側の天竜川西岸(東区材木町)へ日本通運の専用鉄道(全長2.1km、全線非電化)が伸びていた。晩年は石油輸送に使用されていたが、1993年(平成5年)に廃止された。また、1970年頃まで駅西側のヤマハ天竜工場へ続く専用線、上り本線と平行した駅東側の鈴与専用線、日本通運の専用線から分岐するソーダニッカの専用線も存在した。
利用状況
「静岡県統計年鑑」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1993年 | 2,688 |
1994年 | 2,555 |
1995年 | 2,599 |
1996年 | 2,693 |
1997年 | 2,644 |
1998年 | 2,604 |
1999年 | 2,567 |
2000年 | 2,591 |
2001年 | 2,592 |
2002年 | 2,557 |
2003年 | 2,578 |
2004年 | 2,665 |
2005年 | 2,592 |
2006年 | 2,564 |
2007年 | 2,592 |
2008年 | 2,625 |
2009年 | 2,553 |
2010年 | 2,608 |
2011年 | 2,588 |
2012年 | 2,621 |
駅周辺
駅周辺は浜松市東区の中心地である。駅所在地の地名である天龍川町は、この地域(旧橋羽村)が浜松市に合併した際に、天竜川駅にちなんで命名されたものである。町域は全く河川としての天竜川には接しておらず、この駅から見て1.5kmほどの距離がある。
歴史
- 1898年(明治31年)7月10日 - 国有鉄道東海道線(1909年に東海道本線に改称)の中泉(現・磐田) - 浜松間に新設開業。一般駅。
- 1908年(明治41年)8月3日 - 天竜運輸専用線(天竜川駅-天竜川岸半場間 2.6キロ)開通[2]
- 1972年(昭和57年)3月15日 - 専用線発着を除く貨物の取扱を廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1993年(平成5年) - 貨物列車の発着がなくなる。
- 2006年(平成18年)4月1日 - JR貨物の駅が廃止され、貨物の取扱が終了。
- 2008年(平成20年)3月1日 - TOICAのサービス開始。
予定
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- テンプレート:Color東海道本線
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:東海道本線 (JR東海)- ↑ 1.0 1.1 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2011年1月現在)。
- ↑ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)