クロジョウビタキ

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クロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros) は、スズメ目ヒタキ科(ヒタキ科ごと移行してツグミ科として分類されることもある)に分類される鳥類の一種である。ジョウビタキの仲間。

名前の由来は、黒いジョウビタキの意。

分布

ヨーロッパ中南部、ロシア中南部、モンゴル、中国中西部で繁殖し、冬期はアフリカ北部、ヨーロッパ南部、西南アジア、インドに渡る。南部ヨーロッパでは留鳥である。

日本では迷鳥として山口県見島で初めて記録され、以後、北海道舳倉島西表島等での記録がある。日本で記録されたのは、中国中西部に分布する亜種とされている。

生態

崖や岩場の斜面の穴や隙間に枯れ草や苔、繊維などを使って椀型の巣を作る。巣の内部には獣毛や羽毛を敷く。人家の壁の隙間に営巣することもある。1腹5-10個の卵を産む。卵の色はヨーロッパの亜種は白色、アジアの亜種は薄い青色である。抱卵期間は12-16日で、抱卵は雌が行う。

ファイル:Hausrotschwanz Brutpflege 2006-05-24 211.jpg
メスのクロジョウビタキとヒナ

参考文献

  • マイケル・ウォルターズ著、山岸哲監修、『世界「鳥の卵」図鑑』、新樹社、2006年、179頁


関連項目

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