チュウサギ
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テンプレート:生物分類表 チュウサギ(中鷺、学名:Ardea intermedia)は、コウノトリ目サギ科の鳥で、白鷺の仲間。名前は中型のサギを示す。
シノニム
- Mesophoyx intermedia(birdlife International等の記載名)
- Ardea intermedia(Wikipedia英語版等の記載名)
形態
全身が白、足は全体が黒く、眼先が黄色。ダイサギに似るが、体長が小さいこと、嘴が短いこと、眼下に入る口角の切れ込みが眼の真下で止まるところで区別できる。
夏羽では嘴が黒くなり、背に飾り羽根が現れる。眼先が少々緑がかる。冬羽では嘴が黄色くなるが、先端のみ黒く残る場合もある。
分布
生態
内陸の平地を好み、ダイサギやコサギが昼間に水田や湿地、浅い湖沼や河川などの湿地に出て魚や両生類を捕食するのに対し、本種は田植え前の田、休耕田など比較的乾いた場所で、主にバッタなどの昆虫を捕食する。
他の白鷺と同様に、非繁殖期は単独行動するが、繁殖期には水辺の林などに「サギ山」と呼ばれる集団営巣地を取り、一夫一妻である。
鳴き声は「ゴァー」などで、種ダイサギと酷似する。
Sibley分類体系上の位置
保全状態評価
- [1]テンプレート:LC
- [2]準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)世界的には安定している。日本でも過去は多数が繁殖。しかし繁殖適地の減少や田畑での農薬使用に伴う捕食対象の減少などにより、渡来数が漸減した。観察数は1970年代にコサギと逆転した。
references
関連項目
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