軍集団
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テンプレート:陸軍の単位 軍集団(ぐんしゅうだん、テンプレート:Lang-en)とは、近代陸軍の編制の一つであり、部隊の規模を示す。複数の軍を束ねたものであり、軍集団は複数束ねられて総軍(テンプレート:Lang-en-short)あるいは戦域軍(テンプレート:Lang-en-short)となる。
呼び方は国や時代により差がある。アメリカ軍、イギリス軍、ドイツ国防軍などでは軍集団と呼ぶが、旧日本軍では方面軍 (area army)、ソビエト連邦軍では戦線(front: 方面軍と訳すこともある)と呼ばれる。
アメリカ軍の軍集団
第一次世界大戦においては、指揮・統制・通信の問題から軍集団の編制はなかった。
第二次世界大戦中の1944年には、連合国軍において、ヨーロッパ反攻をにらみ、イギリスで4個軍集団の編成が行われている。(第21軍集団:北フランスから英仏海峡沿いにベルギー、オランダ方面を担当。司令官:バーナード・モントゴメリー英元帥。第12軍集団:フランス北部からライン川沿岸、ルール方面を担当。司令官:オマール・ブラッドレー米大将。第6軍集団:南フランスからアルザス方面を担当。司令官:ジェイコブ・ディバース米中将(en:Jacob L. Devers)、第15軍集団:イタリア方面担当。司令官:マーク・ウェイン・クラーク米大将(en:Mark Wayne Clark))
冷戦期においては、西ドイツ中部に北大西洋条約機構の2個軍集団(北部軍集団 NORTHAG・中部軍集団 CENTAG)の配備が行われていた。
1991年には冷戦の終結に伴い、北部軍集団・中部軍集団の司令部は解体され、他に転用された。