千之ナイフ
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 千之 ナイフ(せんの ナイフ(アルファベット表記:Senno Knife又はSenno Naiff[1])、1960年9月5日 - )は、日本の漫画家。東京都出身。男性。
デビュー時(初期)のペンネームは山本 和都(やまもと かずと)。
経歴・人物
松本零士と牧美也子の元アシスタントであり[2]、商業デビュー以前から同人誌での活動もしていた[3]。
1981年に『レモンピープル』(あまとりあ社)創刊号にて『雪姫』で商業誌デビュー。デビュー当時から初期にかけては成人向け漫画雑誌で活動していたが、一般誌、少年・少女誌に連載された作品も多く、現在は主にホラー漫画、ファンタジー漫画、有名童話・小説を翻案したコミカライズ作品で少女・女性向け雑誌で執筆する傾向が強い。かつては秋田書店の漫画雑誌[4]で執筆をしていたが、現在はぶんか社の漫画雑誌[5]を中心に執筆している。
妻は漫画家・イラストレーターの猫井るとと。猫井がヴォーカルを務めるポスト・ニューウェーブバンド・PSYDOLLのジャケットイラストはほとんど千之が描いている。
作風
緻密かつ耽美的な絵柄で、独特の謎めいたストーリー展開がデビュー当時からの彼の作品・作風における主な特徴である[6]。ただし初期作品(近年のものでも一部作品に該当)にはストーリーや絵柄にギャグ・パロディ的要素が含まれるものも多いため、作風の幅はかなり広く、豊富。
また、初期作品では「千スクリット文字」と呼ぶ謎の文字で綴った語句を漫画原稿の余白に書き込み、作品をミステリアスに演出していた。これは一部の熱心なファンに解読された後は、ファンとのコミュニケーションに使用されていた。
作品リスト
成人向け作品
- 夜姫[7]
- 鏡の国のちづる[8]
- プレゼント
- 赤いナイフの夜
- シンデレラDOLL
- 魔女っこメルヘン
- ワルキューレ
- レディ エキセントリック[8]
- 逢魔ヶホラーショー
- シークレットレディ
- ビザリアン[8]
- SEPIA[9]
- EDEN[9]
- 真夜中のレディ[8]
- 美少女世界
- 夢想少女館[11]
- 迷宮秘宝館[12]
一般向け作品
- 百面相サーカス
- くらくなって魔女[13]
- 夜はファンタジア
- 闇のシルエット
- 魔空間ゼロ
- 少女パンドラ
- 死太郎くん
- SISTER
- エデンの最期に
- カマキリ女
- 迷宮サーカス
- 死の女神
- 人間モドキ
- ブラック・ジャックM「身替わり」
- 古典名作集
- ちづる奇譚
- 迷宮のアリス
- 吉原遊女絵伝
イラスト
- 禁断の純愛戦争シミュレーション ヴェルメラント戦記(引野利秋・著)
ゲーム
- 千之ナイフの魔少女館(PC-8801 / MSX2)(アイセル)
- 千之ナイフ 迷宮の魔少女(PC-8801 / PC-9801 / MSX2)(アイセル)
- エンドセクター(プレイステーション用ソフト(一部カードイラスト))
テレビドラマ
- 漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん(「赤い表紙のマンガ」作画)
脚注
師匠
参考文献
外部リンク
テンプレート:Manga-artist-stub- ↑ 正式表記は前者であり後者は誤記だが、出版社によっては使用されている(秋田書店、ぶんか社刊行の単行本など)。
- ↑ かつて松本零士の元でアシスタントを務めていた新谷かおるとは入れ違いにアシスタント入りした(「千之ナイフ展 -イノセントな姫言-」トークショーでの発言)。
- ↑ 現在も活動中。
- ↑ 『週刊少年チャンピオン』、『ヤングチャンピオン』、『プリンセスGOLD』、『サスペリア』
- ↑ 『まんがグリム童話』、『ホラーM』
- ↑ 特に性、死、悪魔、人形、TSF、百合などをテーマとして描いたものが多い。
- ↑ ワールドコミックス版発売当初・オンデマンド版コミックとして復刊された際はレイティング無し
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 オンデマンド版コミックとして復刊された際はレイティング無し
- ↑ 9.0 9.1 新装版・オンデマンド版コミックとして復刊された際はレイティング無し
- ↑ 10.0 10.1 新装版・テーマ別選集
- ↑ 『ビザリアン』改題・新装版
- ↑ 『美少女世界』再編集版
- ↑ 連載時は『暗くなって魔女』表記