奈良県立医科大学
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テンプレート:Infobox 奈良県立医科大学(ならけんりついかだいがく、テンプレート:Lang-en)は、奈良県橿原市四条町840番地に本部を置く日本の公立大学である。1947年に設置された。大学の略称は奈県医、県立医大、奈良医大。
沿革
1945年(昭和20年)軍医を養成するために創設された奈良県立医学専門学校(旧制医専)を前身として、1948年(昭和23年)に奈良県立医科大学(旧制)として設立され、1952年(昭和27年)に新制大学として奈良県立医科大学医学部医学科が設置された。2004年(平成16年)に医学部看護学科(看護専門学校~看護短期大学部を経て)も設置されている。また県下で最初に助産学科を開設した。現在の学長は吉岡章。
「京阪神へ至近距離の田舎」である奈良県の特殊性(都市型と農村型の住民の差異が非常に激しい)に常にさらされてきた大学である。県下で唯一の医学部であり、奈良県下で各分野の基幹病院の整備が遅れていることも原因となって、附属病院の慢性的な混雑と多忙、県下の医師数の不足は長期にわたり解決されておらず、問題が起こるたびに批判を受けながらも県民にとってはなくてはならない機関となっている。
2007年4月1日に地方独立行政法人化、公立大学法人奈良県立医科大学となる。
2008年(平成20年)から、同大学の入試に県内の高校の卒業生や、県内在住者のための10名程度の「地域枠」を導入する。
若き日の手塚治虫が、ここの解剖学教室で漫画の仕事のかたわら論文の指導を受けて医学博士号を取得したことでも有名。図書館には後年の彼が感謝の意で寄贈したブラック・ジャックのデッサンが飾られている。
学部
- 医学部
- 医学科
- 看護学科
大学院
大学関係者と組織
大学関係者一覧 テンプレート:See
交通アクセス
附属施設
不祥事
パワハラ問題
- 同大学の41歳の女性教授が、2011年2月から3月にかけ、部下の40歳代の女性講師に対し「資質が無い」などの電子メールを執拗に送信し退職を迫ったり、他大学の募集案内を連絡箱に入れるなどのパワハラを繰り返し、女性講師は抑鬱状態になり2012年3月に退職した。同大学は2012年8月16日付で、この教授を停職1ヵ月の懲戒処分とした[1][2]。
脚注
- ↑ 女性教授、部下の講師に「資質ない」と退職迫る 読売新聞 2012年8月23日
- ↑ 教員の懲戒処分について 奈良県立医科大学ニュースリリース 2012年8月23日