健康法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
健康法 (けんこうほう) とは、健康を保つことを目的として日常的に行なわれる行為や方法のことである。
体操の類、自分で行うマッサージの類、意識的な食事の習慣、(短気にならない、怒らないなどの)心の持ち方、あるいは瞑想の習慣、生活習慣全般など、その範囲は多岐に及ぶ。その効果は千差万別である。
歴史
江戸時代中期、貝原益軒は養生訓にて「身をたもつ」という表現を利用し、日常の中で健康に生きるすべを説いた。
1974年には、カナダから、健康には(それまで欧米で想定されがちであった)生物医学的な要素よりも、むしろ環境的な要因や個人の行動そして生活様式が重要な要素である、という報告がもたらされ、健康づくりの重要性が認識される流れが生まれ、現在まで続いている。
1985年、厚生省は、「健康づくりのための食生活指針[1]」を策定した。
2004年5月には、非伝染性疾病のもたらす世界的な脅威への世界的対策として、食事と運動、健康についての世界戦略が提唱されている[2]。
2006年、厚生労働省は、国民の生活習慣病予防のために「健康づくりのための運動指針2006」を策定した。
具体例
- 睡眠時間を多めに確保する、睡眠時間の長さを(自分が適切だと思う長さに)コントロールする
- 早寝早起き(はやねはやおき)
- 乾布摩擦、冷水摩擦
- 青竹踏みなどの足裏健康法
- 日光浴[3]
- 朝の散歩、犬をつれての散歩、ウォーキング、ジョギング
- ラジオ体操
- 太極拳、あるいは合気道や柔道など武道類
- 腹式呼吸、二木式腹式呼吸法、西野流呼吸法、吹矢呼吸、国際吹矢道式腹式呼吸法
- 気功
- スイミング
- 風呂の活用、温泉・健康ランド・スーパー銭湯 通い
- 野口体操
- 竹刀(しない)振り、木刀(ぼくとう)振り、素振り、ヌンチャク振り
- ヨーガ、坐禅[4]
- アーユルヴェーダ、アロマセラピー
- 栄養の管理。食事の回数・量・カロリー・質の管理。軽い断食[5][6][7] 。
- マクロビオティック
- 断酒
- 禁煙
- 西式健康法
- セルフ・マッサージ、セルフ・リフレクソロジー
- 爪もみ[8]
- ていねいな歯磨き(スローブラッシング)[9]
- ピラティス・メソッド
- アレクサンダー・テクニーク
- ぶらさがり健康法
- ホメオパシー
- 尿療法
出典・脚注
- ↑ 厚生省保健医療局健康増進栄養課『健康づくりのための食生活指針-解説と指導要領』第一出版、1986年5月、ISBN 978-4-8041-0327-3
- ↑ 食事と運動、健康についての世界戦略(世界保健機関)、全文
- ↑ 有田秀穂、中川一郎 『「セロトニン脳」健康法―呼吸、日光、タッピング・タッチの驚くべき効果』、講談社プラスアルファ新書、2009
- ↑ 松本 幸夫『超健康法―中村天風に学ぶ心身統一法』総合法令出版
- ↑ 甲田光雄『奇跡が起こる半日断食』マキノ出版(ビタミン文庫) 、2001、ISBN 4837611567
- ↑ 渡辺正『朝食抜き!ときどき断食!』 講談社プラスアルファ新書、2003、ISBN 4062722313
- ↑ 石原結實『「半断食」健康法』講談社、2004、ISBN 4062722828
- ↑ 福田 稔, 安保徹『奇跡が起こる爪もみ療法』マキノ出版、2002
- ↑ 島谷浩幸『歯磨き健康法 お口の掃除で健康・長寿』アスキー・メディアワークス
関連文献
- 論文等
- 高橋英恵「近代日本の健康法の系譜--明治時代から昭和40年まで」桜門体育学研究 34, 40-47, 1999 [1]
- 高橋英恵「近代日本の健康法 -三大健康法比較-」日本体育学会大会号 (55), 140, 2004-09-01