小坂順造
小坂 順造（こさか じゅんぞう、1881年3月30日[1] - 1960年10月16日）は、日本の実業家、政治家。信越化学工業及び東信電気及び長野電灯創業者。長野県生まれ。
来歴・人物
長野県長野市で信濃毎日新聞社長や衆議院議員等を務めた小坂善之助の長男として生まれる[2]。旧制長野中学校（現長野県長野高等学校）、信濃毎日新聞取締役、日本中学等を経て、1904年東京高等商業学校（現一橋大学）卒[1]。元社団法人如水会会員であり、籠城事件の際は交渉委員として母校防衛に活躍。
1904年日本銀行入行、1908年同行を退職し信濃銀行（現みずほ銀行）取締役[1]、1911年信濃毎日新聞社長[1]、長野商業会議所会頭[1]、1923年長野電灯（現中部電力小黒水力発電所）社長、1928年信越窒素肥料（現信越化学工業）社長、1950年日本発送電総裁[3]、1954年電源開発総裁[3]。電気事業経営者会議委員長等も務めた。
1912年第11回総選挙に立憲政友会公認で立候補し衆議院議員に初当選[4]。その後立憲民政党に所属。1929年拓務省（後の樺太庁）政務次官、1932年貴族院多額納税者議員、1946年枢密顧問官を歴任。1960年10月9日に胸の痛みを訴えて倒れたのち世田谷区にある自宅で療養を続けていたが10月16日の昼過ぎに死去した。死因は心筋梗塞。享年79。勲一等旭日大綬章を贈られた。
渋谷区金王町や世田谷区瀬田に住んだ。世田谷の住居は区指定有形文化財とされ、財団法人世田谷トラスト協会により瀬田4丁目広場として保存されている。墓は多磨霊園にある。
家族・親族
元外務大臣の小坂善太郎は長男[5][6]、元運輸大臣の小坂徳三郎は三男[5][7]。文部科学大臣を務めた小坂憲次は孫[5][8]。長女百合子の夫は元東京都知事美濃部亮吉[9]（離婚）。第13代日本銀行総裁の深井英五は妹婿[5][9]、天文学者の萩原雄祐は姪の夫[5][10]。日本テレビ放送網副社長の萩原敏雄は姪の三男[5][8]、讀賣テレビ放送アナウンサーの萩原章嘉は姪の孫。
参考文献
- 佐藤朝泰 著 『閨閥 日本のニュー・エスタブリッシュメント』 立風書房、1981年10月30日発行
- 『財界家系譜大観 第6版』 現代名士家系譜刊行会、1984年10月15日発行、352頁 - 353頁
- 『財界家系譜大観 第7版』 現代名士家系譜刊行会、1986年12月10日発行、303頁 - 304頁
- 『財界家系譜大観 第8版』 現代名士家系譜刊行会、1988年11月15日発行、316頁 - 317頁
脚注・出典
テンプレート:Reflist- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 『閨閥』、322頁。
- ↑ 『閨閥』、320-322頁。
- ↑ 3.0 3.1 『閨閥』、323頁。
- ↑ 長野県郡部区 第11回衆議院議員選挙 - ザ・選挙 -
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 引用エラー: 無効な
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- ↑ 『閨閥』、320-321頁、324頁。
- ↑ 8.0 8.1 『閨閥』、320-321頁。
- ↑ 9.0 9.1 『閨閥』、320-321頁、325頁。
- ↑ 『閨閥』、320-321頁、326頁。
