ブリスカヴィカ (駆逐艦)
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ブリスカヴィカ(ポーランド語:Błyskawicaブウィスカヴィーツァ)はポーランド海軍の駆逐艦である。ポーランド語名は「ブウィスカヴィツァ」で、「稲妻、稲光」を意味する。グロム級駆逐艦の2番艦でイギリス、カウズのJ. Samuel Whiteで建造された。
艦歴
1935年9月起工。1936年10月1日進水。1937年11月25日就役。グロム級の2隻は第二次世界大戦前に就役していた駆逐艦の中では最も重武装の部類に入る。
開戦の2日前、1939年8月30日「ブリスカヴィカ」と駆逐艦「グロム」、「ブルザ」は損失を避けるためバルト海からイギリスへと向かった(ペキン作戦)。9月1日にイギリスに着き、それからはイギリス海軍の本国艦隊と共に行動した。1939年9月7日、「ブリスカヴィカ」はUボートからの攻撃を受けた。
1940年5月はじめ「ブリスカヴィカ」はノルウェー戦線に参加、ドイツ軍の陣地を砲撃し、ドイツ軍機2機を撃墜した。5月の終わりには連合軍のダンケルクからの撤退作戦(ダイナモ作戦)に参加した。
戦争の残りの期間は大西洋や地中海で船団護衛や哨戒活動に従事した。1941年120mm砲7門が102mm高角砲8門に換装された。1944年6月8日、「ブリスカヴィカ」はウェサン島近海でドイツ駆逐艦と交戦した(ウェサン島の海戦)。
戦争中「ブリスカヴィカ」は146,000海里を航行し、83回船団護衛に従事した。戦闘では3隻のUボートを撃破し少なくとも4機の敵機を撃墜した。
戦後ポーランドに戻り、1976年5月1日からグディニャで記念艦となっている。
関連項目