T・レックス
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox Musician T・レックス (T.Rex) は、イギリスのグラムロックバンド。
目次
メンバー
- ギター、ヴォーカル (1967-1977)
- スティーヴ・トゥック (Steve Peregrin Took)(1949年7月28日 - 1980年10月27日)
- パーカッション、ヴォーカル (1967-1969)
- ミッキー・フィン (Mickey Finn)(1947年6月3日 - 2003年1月11日)
- パーカッション (1969-1974)
- スティーヴ・カーリー (Steve Currie)(1947年5月19日 - 1981年4月28日)
- ベース (1970-1976)
- ビル・レジェンド (Bill Legend)(1944年5月8日 - )
- ドラムス (1971-1973)
- ポール・フェントン
- ドラムス (1973-1975)
- ジャック・グリーン (Jack Green)(1951年3月12日 - )
- ギター (1973)
- ディノ・ダインズ (Dino Dines)(1944年12月17日 - 2004年1月28日)
- キーボード (1973-1977)
- デイヴィー・ラットン
- ドラムス (1973-1976)
- グロリア・ジョーンズ (Gloria Jones)(1945年10月19日 - )
- キーボード、ヴォーカル (1973-1976)
- ミラー・アンダースン (Miller Anderson)(1945年4月12日 - )
- ギター、ヴォーカル (1976-1977)
- ハービー・フラワーズ (Herbie Flowers)(1938年5月19日 - )
- ベース (1976-1977)
- トニー・ニューマン (Tony Newman)(1943年3月17日 - )
- ドラムス (1976-1977)
略歴
1947年に生まれたマーク・ボランがリーダー。1970年代前半にグラムロックと呼ばれるムーブメントを巻き起こす。デヴィッド・ボウイやロキシー・ミュージック、モット・ザ・フープルなどとともに、グラムロックを代表するアーティストである。その官能的な音楽は、T・レクスタシーと言われた。
1968年にデビューした頃はアコースティック・ギターとヴォーカルのマーク・ボラン、パーカッションのスティーヴ・トゥックの二人組で、ティラノザウルス・レックス(Tyrannosaurus Rex)と名乗り、フォークロック・グループとして一部でカルト的な人気を誇った。デビューアルバム『ティラノザウルス・レックス登場!!』をリリースし全英15位を記録。その後、新しいパートナーにミッキー・フィンを迎え、エレクトリック・ギターを導入したのは1970年だった。
1970年12月に「T.Rex」とバンド名を短縮、「ライド・ア・ホワイト・スワン」の大ヒットでスターダムに。71年にベースのスティーヴ・カーリーとドラムのビル・レジェンドが加わり、4人組のバンドになって初めてのアルバム『電気の武者』がUKチャート1位の大ヒット。「ゲット・イット・オン」「ジープスター」といった人気シングルも生まれ、グラムロック・グループとして一斉を風靡。第2のビートルズと言われた。また、デビュー当初からのプロデューサーであり、ストリングスを大胆に用いた独特のサウンドを構築したトニー・ヴィスコンティも、彼らの成功に伴って名声を得る。
1972年に『ザ・スライダー』、1973年には『タンクス』と次々にヒットアルバムを出す。さらにシングル「メタル・グゥルー」「チルドレン・オブ・ザ・レボリューション」など、数多くの大ヒットを連発していった。日本でも武道館公演を行なうほどの人気で[1]、1973年にリリースされたシングル、「20センチュリー・ボーイ」は当時の日本盤の発売元、東芝EMIのスタジオでレコーディングされた[2]。しかし、アメリカでヒットしたのは「ゲット・イット・オン」1曲だけで、大きな成功をおさめることができなかった。
1974年に入るとグラムロックブームが終わり、急速に人気はしぼんでいった。人気急落後のマーク・ボランは、もともと利己的だった性格が、手が付けられない程になり、全盛期を支えた仲間が次々と去り、自身の麻薬中毒ともあいまって、危機的な状況を迎える。この時期の楽曲はブラック・ミュージック色を取り入れたもので、現在ではそれなりに評価されているが、不摂生の祟ったマークは太ってしまい、ビジュアル面で精彩を欠いたことも致命的であった。やがて、息子の誕生などを機に、再起をかけて生活を改め、バンド・メンバーも一新。当時勃興しつつあったパンク・ロックにも興味を示し、人気・評価は徐々に持ち直しつつあった。
黒人女性シンガーのグロリア・ジョーンズとは、1969年に最初に出会い、1972年に再会し、恋愛関係になっていた。マークが恋人だったジューン・チャイルドと1970年に既に結婚していたために、グロリアとは婚姻届なしの事実婚となった。1975年に二人の間には男の子も誕生した(ロラン・ボラン:Rolan Bolan)。しかし、1977年にグロリア・ジョーンズが運転する車が街路樹に激突し、同乗していた彼は29歳の若さで世を去ってしまった。
バンド名がT.Rexとなってからは、殆どマークのソロプロジェクト状態だったが、後年はそれがより鮮明になっていた(アルバム『ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー』などはマーク・ボラン&T.Rex名義でリリースされている)。そのため、彼の死でT.Rexは活動を休止した。
Mickey Finn's T. Rex
マークの死後20年経った1997年、T.Rex に最も長く在籍したメンバーであったミッキー・フィンと、末期のT.Rexに関わったセッション・ドラマーのポール・フェントンが中心となって、「Mickey Finn's T. Rex」名義で活動を始めた。その後、2003年にフィンがアルコール性の肝臓病で死去すると、残されたメンバーは、名前をT.Rexに変更して活動を続けた。しかし、2008年にT.Rexファンから抗議を受けて、名義を「Mickey Finn's T. Rex」に戻した。現在の名義はフィン家と、T.Rexの法的権利を管理する団体TAGの承認を受けている。
ディスコグラフィー
ティラノザウルス・レックス
- ティラノザウルス・レックス登場!! - My People Were Fair And Had Sky In Their Hair, But Now They're Content To Wear Stars On Their Brows(1968年)
- 神秘の覇者 - Prophets, Seers And Sages, The Angels Of The Ages(1968年)
- ユニコーン - Unicorn(1969年)
- ベアード・オブ・スターズ - A Beard Of Stars(1970年)
T・レックス
- T・レックス - T.Rex(1970年)
- 電気の武者 - Electric Warrior(1971年)
- ボラン・ブギー - Bolan Boogie(1972年、ベスト盤)
- ザ・スライダー - The Slider(1972年)
- タンクス - Tanx(1973年)
- ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー - Zinc Alloy And The Hidden Riders Of Tomorrow Or A Creamed Cage In August(1974年)
- ブギーのアイドル - Bolan's Zip Gun(1975年)
- 銀河系よりの使者 - Futuristic Dragon(1976年)
- 地下世界のダンディ - Dandy In The Underworld(1977年)
日本公演
関連項目
脚注
外部リンク
- TAG'S Marc Bolan & T.Rex Site
- TREXTACYテンプレート:Ja icon - T.Rex & Marc Bolan Tribute Site
- T-REX - シンコーミュージックによるDVD発売記念ページ
- ワーナーミュージック・ジャパン - T.レックス