ヤマハ・ギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ファイル:Yamaha-gear.jpg
ギア(2007)。フロントバスケットとナックルガードをオプション装備したNEWS GEAR。
ヤマハ・ギア（GEAR）は、ヤマハ発動機が製造販売しているビジネススクータータイプのオートバイである。
概要
ギアは配達業務におけるニーズに対応して、乗降や荷物の積み卸しの容易さ、積載時の走行性能、高い耐久性などを主な特徴とするスクーターである[1]。前輪には操縦安定性に優れた12インチタイヤを採用し、後輪には荷台の低床化と積載荷重を配慮して10インチ幅広タイヤが組み合わせられる。低いシート高や車体後部の低くて広いデッキ部など、車体の基本構成はビジネス用途に特化した設計がされている[2]。新聞配達向けモデルには大型リアキャリアとフロントバスケットを備える。
歴史
- 1994年-1999年（4KN型）
- 初代モデルは、発売当時のヤマハ製スクーターに広く採用されていた横型シリンダーエンジンではなく、3AA型BW'S50に採用されたエンジンをベースとした50cc縦型シリンダー2ストロークエンジンを搭載した。当時主流となりつつあったメットイン機構を採用せず、シート下のスペースは9リッターの大容量ガソリンタンクとされた。接地面の広いパーキングスタンドやルーフ、リアトランクなどを仕様別に用意して、幅広い業種のニーズに応えるべくラインナップが展開された。
- 1999年-2007年（UA03J型）
- 平成10年排出ガス規制に対応して排出ガス浄化装置を採用し、リアブレーキのドラム径を110mmから130mmに拡大するなどの変更を行って、1999年12月1日に発売された[3]。2004年にカスタム仕様であるギアBA50Cが発売された。外装色のバリエーションを設定し、クロムメッキを施したパイプハンドルやメーター類、小型化されたフロントフェンダーなどを採用し、ストリートカスタムを強く意識した内容となっている[4]。
- 2007年-（UA06J型）
- テンプレート:要出典範囲フルモデルチェンジされ、テンプレート:要出典範囲。車体デザインはフロントと荷台部分に大きな変更を受け、新たにマルチリフレクタ式ヘッドライト、ヘッドライトステーを兼ねたフロントキャリア等が採用された。エンジンは自動車排気ガス規制の強化に対応するために4ストロークエンジンが搭載され、フューエルインジェクション化された。このエンジンは、テンプレート:要出典範囲。新聞配達向けのモデルはNEWS GEAR（ニュースギア）として同時に発売された。テンプレート:要出典範囲パーキングスタンド仕様も追加され、後輪のブレーキロック機構と幅広スタンドを組み合わせた3点正立式に変更されている。テンプレート:要出典範囲、ケンタッキーフライドチキンやピザハットの宅配バイク用として一般には売られていない赤い塗装のモデルを使用している。
