劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
テンプレート:Pathnav テンプレート:注意 テンプレート:Infobox Film 『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』(げきじょうばん かめんライダーブレイド ミッシングエース)は、2004年9月11日より東映系で公開された日本の映画作品。特撮ヒーロー番組「仮面ライダーシリーズ」『仮面ライダー剣』の映画化作品である。同時上映は『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』。
キャッチコピーは「物語は未来へ―。最終戦闘を目撃せよ!」。
目次
概要
『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』以来3年ぶりに9月公開となった。
時間軸としては、剣崎達仮面ライダーの活躍により全てのアンデッドが封印されてから4年後の、栗原天音の14歳の誕生日前後が舞台となっている[1][2]。
テレビ本編での戦いが終結した4年後を描いたストーリーであったが、その後に放映されたテレビ本編最終回は劇場版には繋がらない終わり方となり、テレビ本編と本作はパラレルワールドとなっている。脚本の井上敏樹は、戦いの後日譚とした理由について、執筆時点では『剣』本編をほとんど書いておらず内容をよく知らなかったため、一から書いた方が早かったからであったとしている[3]。
キャスト面では、新世代ライダーの3人には、映画『学校』で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した黒田勇樹、グラビアアイドルで女優の三津谷葉子、『ウルトラマンコスモス』の主人公春野ムサシ役で知られる杉浦太陽の弟である杉浦太雄を起用した。14歳に成長した設定となっている栗原天音は石田未来が演じ、テレビ本編での天音役の梶原ひかりも本作内の天音の幼少時代という形で出演している。特撮OB・OGからは、前作『仮面ライダー555』より泉政行、村井克行、唐橋充が出演した。特に泉と村井は役名や同じ会社の役員という役柄など『555』での役柄を彷彿とさせる設定となっている。また、テレビ本編に第1話にのみ出演した松金よね子が同じ役柄で出演した他、主題歌を担当したRIDER CHIPSのメンバーもゲスト出演を果たしている。
スタッフ面では、テレビ本編でパイロットを手掛けた石田秀範が映画初演出。脚本は劇場版『555』同様井上敏樹による。メインカメラマンは、石田同様に平成仮面ライダーシリーズ劇場版では初めてとなる、いのくままさおが『超力戦隊オーレンジャー』以来、9年振りに映画の現場に復帰した。
テレビ本編に先駆けて仮面ライダーブレイド キングフォームやジョーカー、ギラファアンデッド(怪人態のみ)が登場する。
テレビ本編との関連
テンプレート:独自研究 前述のようにテレビ本編での戦いが終結した4年後を描いたストーリーを文句にしていたが、テレビ本編最終回と劇場版の導入は繋がらない(「テレビ本編の結末が劇場版に繋がる」とは明言しておらず、「全てのアンデッドが封印されてから4年後」が劇場版の導入である)。
しかし、劇場版公開後のテレビ本編にて、劇場版に繋がる要素がいくつか見られる。
- 劇場版劇中で天音が身につけているネックレスと同じデザインのネックレスを、テレビ本編第39話で始が天音にプレゼントしている。
- 第45話以降に登場する、人造アンデッド「ケルベロス」を封印したカードは、仮面ライダーグレイブが変身に使用するラウズカードと同一のデザインである
- 第48話に、志村純一を演じた黒田勇樹が警官役で出演し、仮面ライダーブレイドやダークローチ集団と遭遇するテンプレート:Refnest。
- 第48話にて、白井虎太郎が「仮面ライダーという名の仮面」の第七章の原稿を書いている。本の出版の描写は、テレビ本編ではないが、會川昇の小説「たそがれ」では、虎太郎の書いた本で栗原家が恩恵を受けたことが描写されているテンプレート:Sfn。
- 第49話での、剣崎と始の台詞が、映画冒頭の2人の台詞と酷似している(全く同じではなく、微妙に異なる)。
あらすじ
生物の始祖的存在である不死の生命体・アンデッドは人類を巻き込んだ戦いを繰り広げていた。それを食い止める為、人類基盤史研究所(以下“ BOARD ”)が作り出した戦士・仮面ライダーはアンデッドを封印し続けていた。
やがて大半のアンデッドは封印され、最後に残ったのは相川始と名乗るヒトに化けていたジョーカー、またの名を仮面ライダーカリス。剣崎一真=仮面ライダーブレイドは始=カリスとの死闘の果てに彼を封印し、長き戦いは幕を下ろしたはずであった。
その4年後(西暦2008年)。清掃員として働いていた剣崎の元に、仮面ライダーとアンデッドの戦いを記した本の出版で財を成した、かつての仲間である白井虎太郎が現れる。虎太郎の姪である栗原天音の14歳の誕生日を、昔の仲間で祝おうと言うのだ。虎太郎と共に仲間たちに会いに行く剣崎だが、就職活動で忙しい上城睦月や、結婚を控えた広瀬栞の反応は冷たい。四年間の空白で生じた溝にショックを受ける剣崎たちの前に、封印したはずのアンデッドが多数出現する。生身で応戦する剣崎だが、当然敵わない。そんな時、三人の仮面ライダーが突然現れ、瞬く間にアンデッドを封印していった。誰何の声をかける剣崎を、しかし三人は無視してその場を後にした。
そのしばらく後、天音の家でパーティーの準備をする剣崎たちの前に、再び3人の仮面ライダー・志村純一、三輪夏美、禍木慎が現れる。先日の戦いで剣崎が拾ったラウズカードを回収しに来ただけ、という彼らは、剣崎たちを「あなたたちの時代は終わった」となじる。その場を去る3人を追い掛ける剣崎たちを迎えたのは、すっかり雰囲気が変わった橘朔也だった。橘は、ジョーカー封印の直後、未知のアンデッド・アルビノジョーカーによってアンデッドの封印が再度解かれたことを剣崎たちに告げる。協力を申し出る剣崎たちだったが、ライダーへの変身に必要なラウズカードに封印されるべきアンデッドは、未だ解放されたまま。志村たち3人は、足手まといは要らないと、協力を拒むのだった。
そんな時、天音がデパートで万引きをして警察に捕まったと連絡が入った。天音は、信頼していた始がいなくなったことで、すっかり心を閉ざしてしまっていたのだ。釈放されて叱責する母・遥香から逃げ出す天音を追った剣崎の前に、アンデッドと白い怪人・アルビローチの群れが現れる。改心した睦月や、駆け付けた志村たちの協力で、天音を守りながら逃げる剣崎たち。そして変身した橘がスパイダーアンデッドを封印したことで、睦月もライダーへの変身が可能になり、戦況はライダー側に傾き、アンデッドの残党は退散していった。
橘は、アルビノジョーカーの目的は、アンデッド同士の戦い=バトルファイトに勝利することで得られる「万能の力」であるという推測を、剣崎たちに語る。睦月が変身できるようになったことで、再度協力を申し出る剣崎たちだったが、それでも志村たちは「チームワークが乱れる」と拒否。仕方なく、剣崎たちは独自に動くことを決意する。結婚式を控えて忙しい栞も、アンデッドを見つけるためのソフトウェアを貸すという形で協力してくれた。そして剣崎たちは、剣崎が変身するためのカードに封印しなければならない、ビートルアンデッドと遭遇。睦月がこれを撃破し、剣崎は変身できるようになった。それが気に食わない志村たちは、剣崎の力を試そうと襲いかかって来る。ライダー同士の戦いの最中、新手のアンデッドが乱入。それを封印したことで、志村は剣崎の実力を認めたが、夏美と禍木はそれを認めなかった。しかしその後、夏美と禍木は何者かに殺される。犯人はアルビノジョーカーなのか…。
アルビノジョーカーの襲撃を警戒する一方、剣崎は天音を励まそうと彼女の下を訪れる。好意を拒絶する天音だが、再びアルビローチの大群が二人を襲撃。駆け付けたライダーたちとアルビローチによる混戦の中、橘は天音に、彼女こそが「万能の力」を手に入れるために必要な「生贄」であり、そのためにアルビノジョーカーがアルビローチで襲ってくることを明かす。そして、夏美らの残したダイイングメッセージの正体とは…。
登場人物
新世代ライダー
志村純一をリーダーとする3人の新世代ライダー達。三輪と禍木の2人は、志村によってスカウトされている。
- 志村 純一(しむら じゅんいち) / 仮面ライダーグレイブ/アルビノジョーカー/大邪神・14(フォーティーン)
- 22歳。橘の助手としてバトルファイトに潜む大いなる謎を研究をしている青年。占い師に「滅多にいない良い奴」と評される、優しさの塊のような男であるが、旧世代ライダー達を快く思っていないのは三輪や禍木と同じであり、最低限の礼儀は弁えつつも嫌味な態度で接している。
- その正体はもうひとりのジョーカー「アルビノジョーカー」であり、天音を生贄にすることで大邪神・14となった。
- しかし始の自らを犠牲にした作戦によって力が弱まり、最後はブレイド・キングフォームのロイヤルストレートフラッシュで真っ二つにされた。
- 三輪 夏美(みわ なつみ) / 仮面ライダーラルク
- 21歳。元々OLだったが、上司を投げ飛ばしてしまいクビになった過去を持つ。ピーコックアンデッドに襲われた際、志村と出逢い仮面ライダーにスカウトされた。口よりも先に手が出るタイプで、男に対する対抗心が強い。志村に好意を持っている。剣崎をはじめとする旧世代ライダーに異様なライバル心を燃やしている。
- 中盤、アルビノジョーカーに殺された禍木から、彼が封印したタランチュラアンデッドのカードを奪うが、自身もアルビノジョーカーによって殺される。
- 禍木 慎(まがき しん) / 仮面ライダーランス
- 21歳。元ウェイター。夏美とともに復活したピーコックアンデッドに襲われた際、志村と出逢い仮面ライダーにスカウトされた。優秀だが単細胞で血気盛ん。自信過剰でもあり、旧世代ライダーの剣崎達を馬鹿にしている。ジャケットタイプの雨合羽を日常的に着用している。
- 中盤、最後のカテゴリーキング・タランチュラアンデッドを封印した直後、アルビノジョーカーに殺される。
仮面ライダー
本作に登場する仮面ライダーは、新世代ライダーと旧世代ライダーの2つに分類される。新世代ライダーとは、アンデッド復活を受けて、橘朔也が開発したライダーシステムを装着した適合者を指す。彼らに対して、剣崎達が変身するライダーは旧世代ライダーと呼ぶ。旧世代ライダーのうち、ブレイドとレンゲルは、作中序盤に変身に必要なスペードとクラブのカテゴリーエースであるビートルアンデッドとスパイダーアンデッドが解放されていたため、剣崎と睦月は変身ができない状態だった。
これらの呼称はマスメディアで主に使われ、劇中では呼称されない。 テンプレート:See
仮面ライダー | フォーム | 使用コンボ | AP消費値 | 使用カード | 攻撃対象 |
---|---|---|---|---|---|
仮面ライダーブレイド | - | ライトニングソニック | 3800 | ♠5+6+9 | リザードアンデッド |
ジャックフォーム | J・ライトニングスラッシュ | 1600 | ♠6+2 | 仮面ライダーグレイブ | |
キングフォーム | ロイヤルストレートフラッシュ | 11200 | ギルド♠10+J+Q+K+A | 14、アルビノジョーカー | |
仮面ライダーギャレン | - | 使用コンボなし | |||
ジャックフォーム | J・バーニングショット | 2200 | ♦2+4+6 | スパイダーアンデッド | |
仮面ライダーカリス | - | 使用コンボなし | |||
仮面ライダーレンゲル | - | ポーラーブリザード | 1200 | ♣6 | ビートルアンデッド |
ドラゴンフライフロート | 1000 | ♥4 | 14 | ||
仮面ライダーグレイブ | - | ケルベロスチェンジ | - | WA | 変身に使用 |
グラビティスラッシュ | 3500 | W | アンデッド多数 | ||
仮面ライダーラルク | - | ケルベロスチェンジ | - | WA | 変身に使用 |
レイバレット | 3100 | W | アンデッド多数 | ||
仮面ライダーランス | - | ケルベロスチェンジ | - | WA | 変身に使用 |
インパクトスタッブ | 3400 | W | アンデッド多数 |
新世代ライダー
本作にのみ登場した仮面ライダー達。
再び解放されたアンデッドの脅威に対抗するために橘が製作した、新たなライダーシステムによって変身した仮面ライダー。システムとしては最後期型であったレンゲルクロスをベースとして開発されており、ゆえに変身方式はレンゲルと同じオープンアップ方式をとる。変身・戦闘においてはアンデッドを封印したカードを使っていた旧世代と異なり、アンデッドの力を擬似的にデータ再現したワイルドベスタを使う点が最大の特徴(カードの絵柄はTVシリーズに登場したケルベロスの色違い)。マスクには改良型マイクロスーパーコンピュータ・クライシスを内蔵している。旧世代ライダーと同等以上のパワーを発揮可能。
また、彼らが移動手段として使用するバイクは(少なくとも外見は)市販のものであるようである[4]。
仮面ライダーグレイブ
- 身長:203cm
- 体重:100kg
- パンチ力:300AP
- キック力:500AP
- 走力:100mを5秒
- ジャンプ力:ひと跳び35m
志村純一が橘の制作した新たなライダーシステム・グレイブアーマーを装着して変身する、劇場版のみに登場した仮面ライダー。外観は、アルファベットの“A”をモチーフとしており、基本カラーは黄。ダイヤモンドスコープ(人工単眼)の色は赤。専用武器・グレイブラウザーを用いた剣術を得意とし、新世代ライダー3人の中でリーダー的役割を果たす。
- ツール
- グレイブバックル
- グレイブの変身ツール。WA「CHANGE」(黄)をバックルに内蔵されたトレイ・レディエーションオーブに装填することにより、バックルからカード状のベルトが自動的に伸長し装着される。「変身」の掛け声とともにバックル部のミスリルゲートを開く事で、「Open Up」の音声とともにグレイブアーマーを分解した光のゲート・オリハルコンエレメントを装着者の前面に放出、エレメントが自動的に装着者を通過することでグレイブへと変身する。変身後はベルト右側にラウズカードを納めるケース・ラウズ・バンクが装着される。
- 『仮面ライダーディケイド』に登場した際には、変身時の「Open Up」の音声が省略され、変身音もブレイバックルと同じものになっていた(ラルク、ランスも同様)。
- 醒剣グレイブラウザー
- グレイブ専用の剣型カードリーダーで、普段は右腰のホルスターに収納されている。初期APは5000。ラウズカードを12枚(MIGHTY1枚とコモンブランク11枚)まで収納可能なオープントレイが内蔵されている。トレイを円状に展開してカードを引き抜き、スラッシュ・リーダーにラウズすることでベスタの効果を発揮することができる。グレイブの剣として使用可能で、高周波振動と高熱放射で地球上の固形物質全てを切り裂くことが可能。基本的な形状はブレイラウザーと同じで、配色と細部の形状が異なる。
- ブレイラウザーと同様、番組放送時に発売されていた『醒剣DXグレイブラウザー』の剣戟音と劇中の剣戟音は異なっていたが、『仮面ライダーディケイド』では、『醒剣DXブレイラウザー』にも使われている『醒剣DXグレイブラウザー』の剣戟音が使用されていた。
- カードによる効果
- WA=「チェンジケルベロス」(黄)
- グレイブバックルと組み合わせて使用することで、装着者をグレイブへと変身させる。
- MIGHTY=「マイティグラビティ」
- 必殺技「グラビティスラッシュ」を発動させる。
- 必殺技
- 「グラビティスラッシュ」
- グレイブラウザーの刃先に重力場を生成し、敵を切りつける。AP消費値は3500AP。「超・電王トリロジー EPISODE YELLOW」でディエンド コンプリートフォームに召喚された際は光刃として放っている。
仮面ライダーラルク
- 身長:198cm
- 体重:95kg
- パンチ力:270AP
- キック力:450AP
- 走力:100mを5.5秒
- ジャンプ力:ひと跳び30m
三輪夏美が橘の制作した新たなライダーシステム・ラルクアーマーを装着して変身する、劇場版のみに登場した仮面ライダー。外観は、グレイブをやや簡略化したようなもので、基本カラーは赤。ダイヤモンドスコープの色は緑。身軽な動きを活かした高速戦法を得意とし、専用武器・ラルクラウザーを用いて近・遠距離どちらにも対応できる。
- ツール
- ラルクバックル
- ラルクの変身ツール。変身に際しWA「CHANGE」(赤)を使用する事と、バックル部のミスリルゲートと"A"の紋章の色を除けば、外観・起動方法ともにグレイブバックルと同様。
- 醒銃ラルクラウザー
- ラルク専用のボウガン型カードリーダーで、初期APは5500。上部に設けられたスラッシュ・リーダーにカードをラウズすることで、ベスタの効果を発揮することができる。先端部の弓部分・バシリクスボウは開閉が可能で、閉じることで高周波振動と高熱放射で敵を切り裂く近距離戦用の刃先となり、展開することで強力な光矢を発射するボウガンとして遠距離戦に対応できる。
- 『仮面ライダーディケイド』では、スラッシュリーダーにカードをラウズした際の音声が流れなかった(ランスのランスラウザーも同様)。
- カードによる効果
- WA=「チェンジケルベロス」(赤)
- ラルクバックルと組み合わせて使用することで、装着者をラルクへと変身させる。
- MIGHTY=「マイティレイ」
- 必殺技「レイバレット」を発動させる。
- 必殺技
- 「レイバレット」
- ラルクラウザーから強力な光矢を発射する。AP消費値は3100AP。貫通力に優れ、複数のアンデッドを一発で同時に倒す事も可能。
仮面ライダーランス
- 身長:205cm
- 体重:107kg
- パンチ力:290AP
- キック力:480AP
- 走力:100mを5.7秒
- ジャンプ力:ひと跳び32m
禍木慎が橘の制作した新たなライダーシステム・ランスアーマーを装着して変身する、劇場版のみに登場した仮面ライダー。外観は、基本カラーが緑、ダイヤモンドスコープの色はオレンジである事を除けばラルクとほぼ同様。常に正面から敵に挑むパワフルな戦法を得意としており、専用武器・ランスラウザーを用いた連続技で敵をなぎ倒していく。
- ツール
- ランスバックル
- ランスの変身ツール。変身に際しWA「CHANGE」(緑)を使用する事と、バックル部のミスリルゲートと"A"の紋章の色を除けば、外観・起動方法ともにグレイブバックルと同様。
- 醒杖ランスラウザー
- ランス専用の槍型カードリーダーで、初期APは6000。先端部の刃・バシリクスエッジとは逆サイドに設けられたスラッシュ・リーダーにカードをラウズすることで、ベスタの効果を発揮することができる。また槍としても使用可能で、微細振動と高熱放射であらゆる物質を分断する事が可能。
- カードによる効果
- WA=「チェンジケルベロス」(緑)
- ランスバックルと組み合わせて使用することで、装着者をランスへと変身させる。
- MIGHTY=「マイティインパクト」
- 必殺技「インパクトスタッブ」を発動させる。
- 必殺技
- 「インパクトスタッブ」
- ランスラウザーで敵を切りつけると同時に強力な衝撃波を叩き込む。AP消費値は3400AP。
アンデッド・その他の敵
劇場版のみ・先行登場
- ビートルアンデッド
- 身長:227cm
- 体重:135kg
- スペードスートのカテゴリーAに属する、ヘラクレスオオカブトの祖たるアンデッド。スパイダーアンデッドとともに、天音を狙う。剣崎はこのアンデッドが封印されるまで変身できなかった。剣・オールオーバーと盾を武器に持って、全身に無数の棘が生えている。
- リザードアンデッド
- 身長:212cm
- 体重:121kg
- スペードスートのカテゴリー2に属する、トカゲの祖たるアンデッド。全身に無数の刃物を装備している。テレビ本編では、物語開始時点では封印されているが回想シーンでアンデッド開放事件に巻き込まれた事が描かれている他、1万年前のバトルファイトではタイガーアンデッドに敗れ、封印されている。スーツはライオンアンデッドの改造。
- ギラファアンデッド
- 身長:225cm
- 体重:128kg
- ダイヤスートのカテゴリーキングに属する、ギラファノコギリクワガタの祖たるアンデッド。テレビ本編と異なり、人間態に変化せず、人語ではなくアンデッド語のみを話し、武器は使わない。
- スキッドアンデッド
- 身長:209cm
- 体重:119kg
- クラブスートのカテゴリー9に属する、烏賊の祖たるアンデッド。浮遊したり全身に生えてる無数の触手を張り巡らせ、街にパニックを起こした。また黒い煙を出すこともできるが劇中では未使用。テレビ本編には回想シーンでアンデッド開放事件に巻き込まれている事が描かれている。スーツはバットアンデッドの改造。
- ジョーカー
- 身長:219cm
- 体重:116kg
- 如何なる生物の祖でもない、53番目のアンデッド。4年前に剣崎=ブレイドに封印されて以来、アルビノジョーカーにも解放されず、カードに封じ込まれ続けていた。封印のカードは志村=グレイブが所有。
- アルビノジョーカー
- 身長:219cm
- 体重:116kg
- ジョーカーの亜種。人化能力、他の封印されたアンデッドを解放する能力を持ち、アンデッド語を解する。ジョーカーが持つ他のアンデッドに変化する能力は見られない。掌から衝撃波「ヘルフレイム」を放つ。また、武器は巨大鎌「デスサイズ」だが、劇中は未使用。ジョーカーがアンデッドの血(アンデッドを殺す者)をイメージさせる緑に対し、こちらは人間の血(人間を殺す者)のイメージである赤を基調とし、腕部と脚部が鏡合わせとなっている。
- アルビローチ
- 身長:192〜206cm
- 体重:92〜118kg
- ゴキブリに酷似している怪生物で大群で行動する。生物の祖ではないイレギュラーな存在。能力・外見共にテレビ本編終盤に登場するダークローチとほぼ同じだが、体色はアルビノジョーカー同様に白が基調となっている。爪には、神経毒があって背中の羽で飛行も可能。
- 発生の描写はなく、消滅時に一瞬、人骨のようなものが見える。
- 巨大邪神14(フォーティーン)
- 全長:50m
- 体重:204t
- 劇場版最大の敵。4枚のキングから生まれ、そして栗原天音を封印した「バニティカード」により召喚された「超古代の絶対的な最強の力」。頭部に巨大な角を備え、腕が四本有し、大蛇のような下半身を持つ。それぞれの腕にスペードの剣、ダイヤ(金貨型)の盾、ハート(聖杯型)の雷撃発生機、クラブの棍棒を持っている(しかし、劇中で所持して使用していたのは剣と聖杯のみである)。アルビノジョーカーと融合し、圧倒的な戦力でライダー達を窮地に追いやった。名前の由来はトランプの最大数(K=13)を越える存在であることから。また雷、炎、風、氷を操る能力を持っている。
テレビ本編登場済
- ローカストアンデッド
- ディアーアンデッド
- トリロバイトアンデッド
- バッファローアンデッド
- イーグルアンデッド
- カプリコーンアンデッド
- ゼブラアンデッド
- ピーコックアンデッド - 「NEW GENERATION」のみ登場。
- シェルアンデッド
- プラントアンデッド
- モスアンデッド
- スパイダーアンデッド
- モールアンデッド
- タランチュラアンデッド
キャスト
- 剣崎一真 / 仮面ライダーブレイド(声) - 椿隆之
- 相川始 / 仮面ライダーカリス(声) / ジョーカー(声) - 森本亮治
- 橘朔也 / 仮面ライダーギャレン(声) - 天野浩成
- 上城睦月 / 仮面ライダーレンゲル(声) - 北条隆博
- 志村純一 / 仮面ライダーグレイブ(声) / アルビノジョーカー(声) - 黒田勇樹
- 三輪夏美 / 仮面ライダーラルク(声) - 三津谷葉子
- 禍木慎 / 仮面ライダーランス(声) - 杉浦太雄
- 広瀬栞 - 江川有未
- 白井虎太郎 - 竹財輝之助
- 幼い天音 - 梶原ひかり
- 栗原天音 - 石田未来
- 金満里子 - 松金よね子
- 占い師 - 内田春菊
- 加門良
- 顔田顔彦
- 斉藤友以乃
- 山瀬朝生
- 小林和徳
- 佐野友香
- 結婚式場スタッフ - デルチャ・ミハエラ・ガブリエラ
- RIDER CHIPS(特別出演)
- 面接官・花田 - 村井克行(友情出演)
- 面接官・馬場 - 泉政行(友情出演)
- デパートの警備員 - 唐橋充(友情出演)
- 伊藤弘幸
- 石川清匠
- 石田泰弘
- 栗原遥香 - 山口香緒里
- 烏丸啓 - 山路和弘
声の出演
- スキッドアンデッド、ビートルアンデッド、ローカストアンデッド、モスアンデッド、トリロバイトアンデッド、スパイダーアンデッド、ギラファアンデッド、タランチュラアンデッド、その他のアンデッド、アルビローチ - 塩野勝美
- ゼブラアンデッド、ディアーアンデッド、イーグルアンデッド、リザードアンデッド、その他のアンデッド、アルビローチ - 大村亨
- シェルアンデッド、カプリコーンアンデッド、その他のアンデッド、アルビローチ - 福山弘幸
- BOARD - マーク・大喜多
- アンデッド語の担当 - カリル・メクダシ
- ラウザー音声 - 佐々木健
- キングラウザー音声 - 立木文彦
スーツアクター
- 仮面ライダーブレイド[5]テンプレート:Sfn、スキッドアンデッド[5]、ビートルアンデッド[5]、アルビローチ[5] - 高岩成二
- 仮面ライダーカリス[5]、仮面ライダーランス[5]、アルビローチ[5] - 伊藤慎
- 仮面ライダーギャレン[5]、ギラファアンデッド[5]、バッファローアンデッド[5]、アルビローチ[5] - 押川善文
- 仮面ライダーレンゲル[5]テンプレート:Sfn、イーグルアンデッド[5]、アルビローチ[5] - 岡元次郎
- 仮面ライダーグレイブ[5][6]、アルビノジョーカー[6] - 永瀬尚希
- 仮面ライダーラルク[5] - 小野友紀
スタッフ
- 原作 - 石ノ森章太郎
- 製作 - 福湯通夫(東映)・泊懋(東映アニメーション)・早河洋(テレビ朝日)
- 企画 - 鈴木武幸(東映)・木村純一(テレビ朝日)・日達長夫(東映ビデオ)・竹内淳(バンダイ)・永井秀之(アサツー ディ・ケイ)・福中修(東映アニメーション)
- スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
- プロデュース - 日笠淳・武部直美・宇都宮孝明(東映)、松田佐栄子(テレビ朝日)
- 監督 - 石田秀範
- 脚本 - 井上敏樹
- 音楽 - 三宅一徳
- 撮影 - いのくままさお
- 照明 - 明田光男
- 美術 - 大嶋修一
- 録音 - 畑幸太郎
- 編集 - 長田直樹
- 助監督 - 柴崎貴行
- 制作主任 - 藤井達夫
- キャラクターデザイン - 飯田浩次(石森プロ)、野中剛・鈴木和也・吉野修広・田中宗二郎・下田竜彦(PLEX)
- クリーチャーデザイン - 韮沢靖
- VFXスーパーバイザー - 足立享(特撮研究所)、佐藤敦紀(Motor/lieZ)
- 特撮監督 - 佛田洋
- アクション監督 - 宮崎剛
- 制作協力 - 東映テレビ・プロダクション
- 配給 - 東映
- 製作 - 劇場版「ブレイド・デカレンジャー」製作委員会(東映、東映アニメーション、テレビ朝日、東映ビデオ、アサツー ディ・ケイ、東映エージエンシー、バンダイ)
主題歌
- 「ELEMENTS」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 藤末樹 / 編曲 - RIDER CHIPS + 渡部チェル / 歌 - RIDER CHIPS Featuring Ricky AVCA-22153
- 本作公開直前の第31話(9月5日放送)よりTV本編のOPとしても使用されている。
他媒体展開
映像ソフト化
- HEROES 〜劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE メイキング〜(DVD1枚組、2004年9月21日発売)
- 撮影風景のドキュメンタリー、スタッフやキャストのインタビューを収録。
- 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE 通常版DVD(1枚組、2005年1月21日発売)
- 本編:劇場公開版本編を収録
- 映像特典
- 製作発表
- 初日舞台挨拶
- 特報・PR集
- データファイル
- 初回限定特典
- 特製ライナーカード
- アウターケース付きスペシャルジャケット仕様
- オリコンウィークリーの最高位は第3位であり、この順位は、『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』コレクターズパックがオリコンウィークリー第2位となるまで、仮面ライダーシリーズの映像ソフトにおける最高位の記録を保持していた[7]。
- 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE Blu-ray(1枚組、2009年6月21日発売)
- 本編:劇場公開版本編を収録
- 映像特典
- 特報
- 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE ディレクターズカット版DVD(2枚組、2005年5月21日発売)
- ディスク1:本編DVD(未公開エピソードを約15分追加し、エンディングロールも新規に製作して再編集した本編を収録)
- 音声特典
- オーディオコメンタリー(監督:石田秀範)
- 音声特典
- ディスク2:特典DVD
- HEROES 〜劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE メイキング〜 DC補完版
- 完成披露試写会舞台挨拶
- 公開記念トークイベント
- プレミア上映会トークショー
- 鈴鹿8耐参戦記者発表会
- 公開直前SP番組インタビュー集
- 総合プロモーション
- 特報集
- TVスポット集
- ポスターギャラリー
- 初回限定特典
- デジパック仕様
- ディスク1:本編DVD(未公開エピソードを約15分追加し、エンディングロールも新規に製作して再編集した本編を収録)
テレビシリーズ
- 『仮面ライダー剣』
- 本作のテレビ本編。一部の本作オリジナルの怪人が登場する。テレビ本編との関連も参照。
- 『NEW GENERATION』
- テレビ本編の第28話(2004年8月8日放映)から第31話(2004年9月5日)の本編終了後(一部の地域を除く)に放映された本作の前日談。
- 志村ら新世代ライダーの出会いを描いている。3人とその変身後の他、ピーコックアンデッド、清掃員として働く剣崎が登場している。
- これを収録したDVDが、映画館で販売された本作パンフレットの付録となっていたが、現在では入手困難である。
- 翌年の『仮面ライダー響鬼』以降の平成仮面ライダーシリーズでも、内容は様々だが劇場版関連のショートムービーが制作・放送されており、それらの先駆けとも言える。
- また映像メディアに収録されたショートムービーは、『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』関連のものが出るまでは、本作のみであった。
- 『仮面ライダーディケイド』
- 第22・23話に、新世代ライダーと14が登場。
他映画作品
- 『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー』(『EPISODE YELLOW』)
- 『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーディケイド』の映画作品。仮面ライダーグレイブが登場する。
玩具
脚注
- ↑ テレビ本編第13話(テレビ朝日では2004年4月18日放映)において天音の10歳の誕生日を祝うシーンがある。
- ↑ また、劇中で睦月が面接先の会社に提出した履歴書の日付は、平成20年6月14日となっている。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 『仮面ライダーディケイド』のゲスト回内の回想で搭乗しているバイクも、バイク自体は異なるものの特別な点は見られない。
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 5.13 5.14 5.15 テンプレート:Cite journal
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ テンプレート:Cite web
参考文献
外部リンク
- 劇場版 仮面ライダー剣ブレイド - Missing Ace - オフィシャルウェブサイト - 東映・テレビシリーズサイト内にある劇場版ページ。
- DVD 仮面ライダー剣 特集 - 東映ビデオによる商品情報ページ。中段付近に劇場版に関する記述がある。