中務省

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中務省(なかつかさしょう)は、律令制における八省のひとつ。和名はナカノマツリゴトノツカサ。唐名中書省など。「中」は禁中の意。

概要

天皇の補佐や、詔勅宣下叙位など、朝廷に関する職務の全般を担っていた為に、八省の中でも最も重要な省とされた。一説には大宝律令以前には宮内省とともに六省の上にあったとする説もある。

そのためこの官庁の長官である中務卿正四位上相当)は平安時代以降はもっぱら四品以上の親王から任命されることとなっており、欠員が生じても適当な親王が出るまでは空席とされた。

また、この官庁は詔勅の施行から後宮女官の人事まで朝廷の事務一般を扱うために職掌が広く、(すけ)・(じょう)・(さかん)の四等官(他の八省の四等官と比較して官位相当は一段高く設定されている。)のほかに、天皇に近侍する侍従、宮中の警備、雑役及び行幸の際の警護役である内舎人詔勅宣命及び位記を作成する内記等、大蔵省内蔵寮(くらりょう)等の出納を行う監物駅鈴伝符の出納を行う主鈴典鑰中務省品官(ほんかん)とされた。なお、天皇の側近たる侍従及び天皇の警護を行う内舎人は帯剣することを義務付けられていた。

この省の被官の官司は令制では163あったが統廃合により1職6寮に減った。

大輔以下の官人の定員

本省の大輔以下の官人の定員は以下のとおりである。

註:大輔と少輔には後に権官も置かれた

中務省被官の官庁

関連項目

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