M62 (天体)

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M62 (NGC6266)
星座へびつかい座
観測データ
種別球状星団
赤経 (RA, α) 17 h 01.2 m (J2000.0)
赤緯 (Dec, δ) -30° 07' (J2000.0)
距離 19560 光年
視等級 +6.6
視直径 14
物理的性質
直径 46 光年
絶対等級 _
特性 _
その他の名称

NGC 6266

280px

M62 (NGC6266) はへびつかい座にある球状星団1771年シャルル・メシエが発見した。「非常にきれいな星雲で、やや彗星に似る。中心部はよく輝く。微かな光の取り囲まれている」と記している。ウィリアム・ハーシェル は「星に分解される。M3のミニチュアだ」と記した。スミスは「大きく綺麗な分解可能な星雲。中心部が輝く。微星は中心部で急に輝く」とした。扁平率が高いことを記したのは1847年ジョン・ハーシェルである。

球状星団としては扁平率が高く、均整がとれていない。銀河系中心部の近くにあるため、その潮汐力が影響を及ぼしている物と考えられている。中心への星の密集度も高く、M15M30のように、中心部で重力崩壊がおこっている可能性がある。2003年のX線天文衛星チャンドラの観測ではX線を出す連星が中心部で多数発見された。星団の中の星が接近・衝突する現象が起こっているとも考えられている。

双眼鏡では、まわりが急に薄くなっており、彗星のように見える。さそり座M80と同じくらいである。ジョーンズはメシエ天体の中で最も彗星に近い見え方をするとした。マラスは口径10cmの望遠鏡で観測して「中心部がよく輝いて印象深い。よく密集し、ややザラザラしこれを中心に不規則な光が広がっている。そこにいくつかの星が見いだせる。おそらくこれは星団の前にある星が星団上に投影されているものであろう」とした。口径20cmの望遠鏡でも見え方はあまり良くならない。口径30cmの望遠鏡では微星がボール状に集まっている様子は観測できるものの、中心部は星に分離できない。口径40cmの望遠鏡の高倍率で中心部も星に分解できる。

関連項目


テンプレート:メシエ天体