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(うね)とは、 で作物を作るために(何本も間隔を空けて)細長く直線状に土を盛り上げた所のこと。英語ではhillingまたはhillと呼ぶ。また畝る(曲がる)などと動詞ともなる。

ファイル:Une(Japanese)(ridge)- between plowed furrows-1.JPG
(ねぎ)を作物とする畑の畝(これは山型)

畑の畝、畦(どちらも、うね)は、作物を生育させるために土を盛り上げた所。畝はしばしばや作物を風からの障害を防ぐ目的がある。 畝はスコップ、また機械の耕耘機トラクターを用いて立てる。 通常、作物を作り終え次の作物を生育するとき、畝を立て直す。これを畝換えと言う。

作物や土の状態によって、畝が必要でなかったり、畝の形状を変更したりする。

冬以外の気候ならば南北方向に立てられる。温度も十分で土を温める必要もないからである。しかし、冬の天候では土が十分温まらないこともあり、光が当たる面積を増やす目的で畝が東西に立てられる。

よく畝を立てるとされる状況は、

  • 土の水はけが悪い場合
  • 作物が塊根、塊茎である場合(ジャガイモなど)
  • 強力な茎をもつ作物を生育する場合(リーキなど)
  • その他の場合(チコリーなど)

があげられる。

例として、畝をよく用いられる作物にジャガイモがある。 ジャガイモの塊茎は地面の下に成長するが、これが光を受けた場合クロロフィルソラニンを生成する。ソラニンは非常に有害で、吐き気や頭痛、重篤な場合だと死に至る。したがって、ジャガイモの成長期は畝を立て(土をかぶせ)、廃棄することがないようにしている。

畝の形状

畝の形状は、山型と台型がある。 山型は断面を見ると山のように盛り上げて形成する。山の頂上は平たくする。台型のように平たくないため、根菜類などの作物などの山型にすることで掘り起こすことが容易になるものに適用される。 作物が生育するに従って土が崩れ落ちてくるため畝を直さなければならない場合がある。

一方、台型は全体を台に盛り上げて畝を形成する。山型のように側がないため、根菜類は掘り起こさなければならない。


その他の畝

畑の畝のように、高低のある状態が水平に続く物を畝と呼ぶ場合もある。地形反物に使われるが、他に動物の部位にも使われ、特にワニの鼻先の筋やナガスクジラ科ヒゲクジラの腹部の筋を畝と呼ぶ。ヒゲクジラの腹部の畝は餌を海水ごと飲み込むときに蛇腹のように広がる為のものである。

また、架空の生物にはクジラの畝があるものも多い(ウルトラマンガマクジラなど)。

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