富士塚

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ファイル:高田富士塚.jpg
水稲荷神社の富士塚(高田富士)

富士塚(ふじづか)は、富士信仰に基づき、富士山に模して造営された人工の山や塚である。

概要

造営の方法として主に、

  1. 富士山の溶岩を積み上げたもの
  2. すでに存在した丘や古墳を利用したもの

がある。

頂上には浅間神社を祀り、関東地方を中心に分布する。富士山の山開きの日に富士講が富士塚に登山する習慣がある。基本的に富士塚の上から富士山をのぞむことができるように築造されるが近年の家屋の高層化に伴い直接富士山を視認できるものはほとんどない。

歴史

1780年安永9年)に高田籐四郎(日行)が江戸の高田に建てたものが最古であるとされる。この高田富士は富士講及び富士信仰に関する重要な史蹟であり文化財であったが、1964年昭和39年)頃に早稲田大学のキャンパス拡張(現在の早稲田大学9号館)により破壊され、近隣の水稲荷神社に代わりの富士塚が建てられた。下現在は、富士講が行なわれる日にのみ入ることができる。

富士講が盛んになった江戸時代には「江戸八百八町講中八万人」と言われ、江戸市中の有名な富士塚はとくに「江戸八富士」とよばれた。現在、江古田(東京都練馬区)、豊島長崎(同豊島区高松)、下谷坂本(同台東区)、木曽呂(埼玉県川口市)の4基の富士塚が重要有形民俗文化財に指定されている。

関連項目

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外部リンク

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