国際物理オリンピック
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テンプレート:国際化 テンプレート:国際科学オリンピック 国際物理オリンピック(こくさいぶつり - 、IPhO: International Physics Olympiad)とは、高校生を対象とする物理学の理論問題と実験問題のコンテストである。
日本では、全国物理コンテスト物理チャレンジにおいて代表選手を選考している。
起源
物理学のコンテストは1916年にハンガリーで行われたものが最初であるといわれている。それから1967年にポーランドで第1回国際物理学オリンピックが開催された。最初は東欧諸国のみの参加だったが、1973年以降、東欧圏以外の国々も参加するようになった。日本は、2006年のシンガポールで行われた大会から参加している。
試験
国際物理学オリンピックには各国5人の選手が出場できる。IPhOには理論の部と実験の部があり、理論の部は5時間で問題を3問解くようになっている。問題は大学院入試レベルの物理の範囲から出題され、日本の高校生が既習でない分野には、特殊相対性理論などが含まれる。試験ではプログラム機能のない電卓を使用することができる。実験の部ではあらかじめ決められた採点規準にそって採点が行われる。
メダル授与
- 銅(およびそれを超える授与):参加者全体のトップ50%に対して授与
- 銀(およびそれを超える授与):参加者全体のトップ25%に対して授与
- 金:参加者全体のトップ8%に対して授与
最高スコア者(Absolute Winner 絶対勝者)は、金の授与に加え特别に表彰される。また参加者全員に参加を証明する証明書が付与される。
開催地
日本の成績
- 2006年 銀 1人 銅 3人 褒賞 1人
- 2007年 金 2人 銀 2人 銅 1人
- 2008年 金 1人 銀 1人 銅 1人 褒賞 2人
- 2009年 金 2人 銀 1人 銅 2人 - 国別11位
- 2010年 銀 1人 銅 3人 褒賞 1人
- 2011年 金 3人 銀 2人
- 2012年 金 2人 銀 3人
- 2013年 銀 2人 銅 3人
日本人金メダリスト
- 高倉理(灘高等学校) 2007年
- 村下湧音(灘高等学校) 2007年,2008年
- 蘆田祐人(慶應義塾高等学校) 2009年
- 東川翔(茨城県立水戸第一高等学校) 2009年
- 佐藤遼太郎(秀光中等教育学校)2011年
- 山村篤志(灘高等学校)2011年
- 榎優一(灘高等学校)2011年,2012年
- 笠浦一海(開成高等学校) 2012年
日本チームキャプテン
- 2006年 野添嵩(ラ・サール高等学校)
- 2007年 高倉理(灘高等学校)
- 2008年 村下湧音(灘高等学校)
- 2009年 蘆田祐人(慶應義塾高等学校)
- 2010年 濱崎立資(栄光学園高等学校)
- 2011年 山村篤志(灘高等学校)
- 2012年 川畑幸平(灘高等学校)
- 2013年 榎優一(灘高等学校)
外部リンク
- 国際物理オリンピック
- IPhO - International Physics Olympiads(英語)
- Website of the 2011 IPhO 2011年結果(英語)