尾道糸崎港
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テンプレート:Infobox 港 尾道糸崎港(おのみちいとざきこう)は、広島県尾道市・三原市糸崎町・福山市松永地区にある港湾。港湾管理者は広島県。尾道港区・糸崎港区・松永港区からなる。港湾法上の重要港湾に指定されている[1]。このほか港則法上の特定港にも指定されている。
尾道港区
尾道市(本州)と向島間の尾道水道と呼ばれる海域にあり、古くから天然の良港として発展した。歴史は古く、聖徳太子が浄土寺を開いたとされる616年頃にはすでに港として機能していたと言われている。1741年より係留施設が築造され、現在の尾道港の原型が出来上がった。1927年には、第2種重要港湾に指定された。2000年12月には、尾道港の再開発事業が完成した。 かつて尾道港は、瀬戸内海の島々や今治港に向かう多くの航路があったが架橋(西瀬戸自動車道)などの影響で廃止された。
航路
- 尾道(土堂) - 向島(兼吉)
- 福本渡船;フェリー
- 尾道 - 向島(小歌島)
- 向島運航(駅前渡船)
- 尾道 - 向島(富浜)
- 備後商船
- 尾道 - 戸崎 - 歌 - 満越 - 福田 - 常石
廃止航路
- しまなみフェリー
- 尾道 - 向島(彦ノ上)
- 2008年4月30日に運航を終了[3]
- 宮本汽船(桑田渡し)
- 尾道(山波桑田) - 向島(肥浜)
- 東渡し
- 尾道(尾崎浄土寺下) - 向島(向東西谷)
- 有井渡し
- 尾道(西御所) - 向島(有井)
- 向島運航
- 尾道(吉和) - 岩子島 - 向島(津部田) - 因島(大浜)
- 瀬戸内クルージング
- 2001年4月25日開業。生名橋開通により2011年5月1日立石-弓削間を廃止、同年9月25日弓削までの運航を再開。2012年5月31日廃止。
関連施設
- 尾道中央ビジター桟橋
糸崎港区
古くから海上交通の要衝として発展し、1864年には松浜に船だまりが築造された。1900年に特別貿易港としての糸崎港が開港。1936年には糸崎町・三原町他が合併して三原市発足、糸崎港と三原港が一体となった。1953年に尾道港と合併。1975年以降、三原内港地区は旅客専用港として整備された。
航路
- 三原海陸運輸
- フェリー
- 三原 - 佐木島(向田)
松永港区
古くから海上交通が行われ、1600年代からは、この付近の塩田で取れた松永塩の運搬が行われた。明治中期には、下駄など木製履物の製造に用いられるアメリカ産原木の輸入が増加。1956年に地方港湾の指定を受け、1964年には尾道糸崎港に編入された。