大島 (福岡県)
大島(おおしま)は、響灘と玄界灘の境界部に面する福岡県宗像市の島(有人島)である。筑前大島ともいい、宗像七浦の一つである。
地理
宗像市本土側の神湊港から北西に約6.5kmの場所に位置する。約5km東の海上には地島がある。地島・沖ノ島とともに玄界灘と響灘を分ける島で、島の西側の海が玄界灘、東側の海が響灘である。
面積7.17km²で[1]、福岡県の離島の中では面積が最大。島の多くは丘陵地であり起伏が激しい。中央部にある御嶽(224m)は島の最高峰で、山頂には展望台と宗像大社中津宮の奥の院にあたる御嶽神社がある。
島の東側には本土との間を結ぶ船が発着する大島港フェリーターミナルがあり、フェリーターミナルのやや南側に大島漁港、北東側に宮崎漁港がある。人家・集落はこれらの港の周辺部に集中している。
人口は731人(2010年国勢調査)[1]。
島内に宗像市立大島小学校・中学校がある(小中併設校)。
歴史
1889年(明治22年)の町村制施行時に宗像郡大島村として村制を施行。2005年3月28日に宗像市に編入合併された。
産業
漁業が中心で、小規模な農業もあるほか、島の西側にある牧場で黒毛和牛を飼育している。
交通
陸上交通
県道541号線が島南東部のフェリーターミナル周辺部の中心集落を通り内陸部を一周する形で敷設されているほか、中心集落内や海岸部などへの道路もある。
島内にはバスは運行されていない。タクシーは2008年4月に宗像市内のタクシー事業者であるみなとタクシーが島内に営業所を設置し、1台を配置しており通常はフェリーターミナルにいる。
また、フェリーターミナル等でレンタサイクルを借りることもできる。
水上交通
九州本土の宗像市・神湊港より大島漁港まで市営フェリー「フェリーおおしま」で25分、旅客船「しおかぜ」で15分。ダイヤおよび運航状況については宗像市のウェブサイトに記載がある。
その他に民営の海上タクシーなどがある。
観光名所
- 宗像大社中津宮
- 沖津宮遥拝所
- 市営牧場
- 温泉施設「さざなみ館」
祭事
脚注
- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:PDFlink - 国土交通省国土政策局離島振興課