ガリレオ (競走馬)
テンプレート:Infobox ガリレオ (テンプレート:Lang-en) は、アイルランド産まれの競走馬・種牡馬である。2001年にダービー・アイリッシュダービーと2か国ダービー制覇を成し遂げ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスとアイリッシュチャンピオンステークスではファンタスティックライトと名勝負を繰り広げた。
現役時代
デビュー前からその血統で注目を集めていたが、いかなる良血馬でも額面通りの競走能力が保証される事は無い。しかしガリレオはアイルランドの名伯楽エイダン・オブライエンをして「彼は水の上でも走る事が出来る」と言わしめ、その素質を観衆の前で存分に発揮した稀有な例といえる。
2歳は一戦だけだったものの、3歳になりバリサックスステークス、アイリッシュダービートライアルと連勝してダービーに臨む。ダービーでは2000ギニーの優勝馬ゴーランを寄せ付けず快勝する。続いて向かったアイリッシュダービーも快勝、次に向かったのはヨーロッパの上半期最強馬決定戦、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスであった。
キングジョージでは前年ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップを制したファンタスティックライトとの対戦となった。ガリレオはゴール前ファンタスティックライトとの叩き合いを制し優勝する。この勝利により欧州最強馬の名誉を手に入れた。
次にガリレオが向かったのは、アイリッシュチャンピオンステークスであった。ここでファンタスティックライトと二度目の対戦を繰り広げた。キングジョージと同じように直線2頭の壮絶な叩き合いとなったが、ゴール前ファンタスティックライトがガリレオをアタマ差下していた。ここでガリレオは初の敗北を喫する。
その後ガリレオはマイル路線の競走、クイーンエリザベス2世ステークスへ向かう予定だったが、ここを回避し、アメリカのダート最強馬決定戦ブリーダーズカップ・クラシックへ挑戦する。しかし6着に敗れ引退。通算8戦6勝。
競走成績
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2000.10.28 | レパーズタウン | 未勝利S | 芝8f | テンプレート:Color | M.キネーン | 14身 | (Taraza) | |
2001.テンプレート:04.テンプレート:01 | レパーズタウン | バリサックスS | 準重 | 芝10f | テンプレート:Color | M.キネーン | 3 1/2馬身 | (Milan) |
テンプレート:0テンプレート:05.13 | レパーズタウン | ダービートライアルS | テンプレート:Color | 芝10f | テンプレート:Color | J.ヘファーナン | 1 1/2馬身 | (Exaltation) |
テンプレート:0テンプレート:06.テンプレート:09 | エプソム | ダービー | テンプレート:Color | 芝12f10y | テンプレート:Color | M.キネーン | 3 1/2馬身 | (Golan) |
テンプレート:0テンプレート:07.テンプレート:01 | カラ | 愛ダービー | テンプレート:Color | 芝12f | テンプレート:Color | M.キネーン | 4馬身 | (Morshdi) |
テンプレート:0テンプレート:07.28 | アスコット | KGVI&QES | テンプレート:Color | 芝12f | テンプレート:Color | M.キネーン | 2 1/2馬身 | (Fantastic Light) |
テンプレート:0テンプレート:09.テンプレート:09 | レパーズタウン | 愛チャンピオンS | テンプレート:Color | 芝10f | 2着 | M.キネーン | アタマ | Fantastic Light |
テンプレート:010.27 | ベルモントパーク | BCクラシック | テンプレート:Color | ダート10f | 6着 | M.キネーン | 6 3/4馬身 | Tiznow |
種牡馬時代
2002年からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬生活をスタートさせる。同年から2006年まではシャトル種牡馬としてオーストラリアでも種付けしている。2005年に初年度産駒がデビューするや、たちまち4頭のG1勝ち馬を輩出。その後も毎年G1戦線で活躍する産駒が続出し、初年度産駒から9世代連続でG1勝ち馬を送り出している。2008年にはニューアプローチの活躍などで自身初の英愛リーディングサイアーを獲得。産駒の活躍にともない、種付け料もプライベートではあるが、同年には22万5000ユーロ(2008年春頃の為替レートで約3600万円)と報告されるまでになった。以後も14戦無敗で歴代最高レイティングの140を獲得したフランケルを筆頭に数々の活躍馬を輩出。2010年から4年連続で英愛リーディングサイアーを獲得している。
後継種牡馬も数多く輩出しており、テオフィロ、ニューアプローチがG1勝ち馬を送り出している。
日本にも毎年産駒が輸入され、特に活躍が顕著になった2007年産以降の輸入頭数が増えている。しかし、日本では活躍馬が少ない傾向にあるサドラーズウェルズ系の例にもれず、京都新聞杯5着のブレイクアセオリーがいる程度と目立った活躍馬は現れていない。
主な産駒
北半球
- 2003年産
- 2004年産
- ソルジャーオブフォーチュン (Soldier of Fortune) - 愛ダービー、コロネーションカップ
- テオフィロ (Teofilo) - デューハーストS、ナショナルS
- 2005年産
- 2006年産
- リップヴァンウィンクル (Rip Van Winkle) - インターナショナルS、サセックスS、クイーンエリザベス2世S
- サンフロンティエール (Sans Frontieres) - 愛セントレジャー
- アルタノ (Altano) - カドラン賞
- 2007年産
- ケープブランコ (Cape Blanco) - 愛ダービー、愛チャンピオンS、アーリントンミリオン、マンノウォーS、ターフクラシック招待S
- リリーオブザヴァリー (Lily of the Valley) -オペラ賞
- 2008年産
- フランケル (Frankel) - 英2000ギニー、英チャンピオンS、インターナショナルS、サセックスS2回、クイーンエリザベス2世S、セントジェームズパレスS、クイーンアンS、ロッキンジS、デューハーストS
- ナサニエル (Nathaniel) - キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、エクリプスS
- トレジャービーチ (Treasure Beach) - 愛ダービー、セクレタリアトS
- ロデリックオコナー(Roderic O'Connor) - 愛2000ギニー、クリテリウムアンテルナシオナル
- セヴィル(Seville) - AJCメトロポリタンH
- ゴールデンライラック (Golden Lilac) - 仏1000ギニー、仏オークス、イスパーン賞
- ミスティーフォーミー (Misty for Me) - 愛1000ギニー、プリティーポリーS、モイグレアスタッドS、マルセルブサック賞
- ガリコヴァ (Galikova) - ヴェルメイユ賞
- トゥゲザー (Together) - クイーンエリザベス2世CCS
- 2009年産
- 2010年産
- 2011年産
- オーストラリア (Australia) - 英ダービー、愛ダービー、インターナショナルS
- マーヴェラス (Marvellous) - 愛1000ギニー
- タペストリー (Tapestry) - ヨークシャーオークス
- アデレード(Adelaide) - セクレタリアトS
南半球
- 2004年産
- ナイワット (Niwot) - シドニーカップ
- 2005年産
- ソウザ (Sousa) - スプリングチャンピオンS
- 2006年産
- リントン (Linton) - ストラドブロークH
- 2007年産
血統表
ガリレオの血統(サドラーズウェルズ系(ノーザンダンサー系) / Native Dancer4×5=9.38%) | |||
父 Sadler's Wells 1981 鹿毛 |
Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic | Nearco |
Lady Angela | |||
Natalma | Native Dancer | ||
Almahmoud | |||
Fairy Bridge 1975 鹿毛 |
Bold Reason | Hail to Reason | |
Lalun | |||
Special | Forli | ||
Thong | |||
母 Urban Sea 1989 栗毛 |
Miswaki 1978 栗毛 |
Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Hopespringseternal | Buckpasser | ||
Rose Bower | |||
Allegretta 1978 栗毛 |
Lombard | Agio | |
Promised Lady | |||
Anatevka | Espresso | ||
Almyra F-No.9-h |
全弟にはジョッキークラブ大賞、タターソールズゴールドカップとG1を2勝したBlack Sam Bellamy、半弟には2000ギニー、ダービー、エクリプスステークス、インターナショナルステークス、アイリッシュチャンピオンステークス、凱旋門賞の勝ち馬Sea The Stars(父Cape Cross)等がいる。母Urban Seaは凱旋門賞を勝った名競走馬であるが、繁殖牝馬としても優秀であり、その産駒には重賞勝ち馬が多数揃っている。
外部リンク
テンプレート:カルティエ賞最優秀3歳牡馬 テンプレート:キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス勝ち馬
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