ロックマンXシリーズ

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テンプレート:Pathnav テンプレート:コンピュータゲームシリーズ ロックマンXシリーズ(ロックマンエックスシリーズ)は、カプコンより発売されたスーパーファミコン向けのアクションゲームロックマンX』を第一作目とする一連のコンピューターゲーム作品の総称である。

概要

第一作の発売日は12月17日ロックマン第一作の発売日と同じである。

当時ゲーム業界のスーパーファミコンへの市場移行の活発化を機に「スーパーファミコンでのロックマン」として提案されたことに始まり、現在に至るまで多数のタイトルが製作されている。基本的なゲームシステムはロックマンシリーズのものを継承しつつ、ハードかつシリアスな雰囲気が漂う世界観、スピード感が強調されたアクション性などによって差別化が図られている。また、設定上時系列がロックマンシリーズから続いていることも特徴であり[1]、ストーリーや登場キャラクターにその繋がりが見られる。

登場するボスキャラクターは、動物や植物をモチーフに人型にデザインされることが基本である。プレイステーションでリリースされた作品以降では、がモチーフの『X4』のマグマード・ドラグーン、ペガサスがモチーフの『X5』のスパイラル・ペガシオン等、空想の生物も採用されている。名称については、前半が能力、後半がモチーフとなった動植物の名前を、それぞれもじったものが基本となっている。

シリーズ作品

ストーリー

舞台となる年代は『ロックマン』から100年後、20XX年~21XX年となる。ライト博士が研究未完成のため数十年前に封印したロボット、エックスが主人公。

人間に近い思考回路を持つロボット、レプリロイドが、人間と平等に共存する世界。そんな世界で、人間が犯罪を犯すのと同じように、レプリロイドやメカニロイドの中にも犯罪を犯す存在、イレギュラーが現れ始めていた。

それを速やかに解決、イレギュラーを処分する特殊機関がイレギュラーハンターである。ケイン博士の手によりエックスは封印から目覚め、暴走するイレギュラーを排除すべくイレギュラーハンターに所属する。そしてエックスは先輩であり親友でもある特A級ハンター・ゼロと共に日夜イレギュラーの排除に務めていた。

以降のストーリーは、各作品のストーリーの項を参照。


主なキャラクター

主人公を中心に、シリーズに頻出するキャラクターを記す。ここに記載されていないキャラクターについては、各作品でのキャラクターの項を参照。また、大多数の作品に登場するキャラクターについては、登場作品の記述を省略する。

なお、海外で発売されている作品については、国内版と名前が異なる場合がある。

レプリロイド

エックス(X) / ロックマン エックス(Rockman X)
緒方恵美(X) / 伊藤健太郎(X4) / 森久保祥太郎(X5X6X7) / 櫻井孝宏(X8コマンドミッション)
本シリーズの主人公。倒した相手の能力を使えるようになり、強化されていく青いレプリロイド。『イレギュラーハンターX』での回想シーンによると、“X”とは「無限の可能性」あるいは「危険」を意味している。
ゼロ(Zero)
声:置鮎龍太郎
専用武器ゼットセイバーを用いて、倒した相手から技を学習する赤いレプリロイド。エックスのよき理解者であり、戦友であり、先輩であり、無二の親友である。
アクセル(Axl)
登場作品:『X7』『X8』『コマンドミッション』
声:高山みなみ
製作者不明の、新世代型レプリロイドのプロトタイプ。様々なの扱いに長け、また、相手の外見も性能もコピーする特殊能力「Aトランス」を備えている。その他、ローリングやホバリングといった固有のアクションを習得しており、戦闘型としての素養は高い。
初登場作品である『X7』では、レッド率いるレッドアラートで彼の右腕として積極的に活動していた。しかし後の組織やレッド自身の変化に気づき、この原因究明と解決のため、イレギュラーハンターとして名高いエックスやゼロを頼ろうと同組織を脱走する。結果その行為がイレギュラーハンターとレッドアラートの衝突を引き起こすきっかけとなってしまい、彼自身も責任を感じると共に、本来の目的を果たすため、イレギュラーハンターとして活動し戦いに赴く。以後はイレギュラーハンター本部に身を置き、ハンターとして活動している。
生まれてからレッドに拾われるまでの記憶を失っており、出生についても不明である。普段は表には出さないものの、彼自身は自分の出生について気になっており、『コマンドミッション』では独自に調べる様子も見られた。
性格は純粋で、はつらつとしている。行動パターンもやや幼く無鉄砲なところがあるため、当初は生真面目であるエックスと衝突が絶えなかった。
イレギュラーに対しては完全なる悪と割り切っており、残虐な面を見せることもある。レッドアラートでの活動の影響か、イレギュラーハントという行為にも抵抗はない様子である。この戦いに対するシンプルな姿勢や考えは、時に戦う事に迷うエックスを後押しする結果に繋がることもある。
エイリア(Alia)
登場作品:『X5』~『X8』
声:笠原留美
現場での状況を分析し、イレギュラーハンターをサポートする女性ナビゲーター。イレギュラーハンター総監であるシグナスまでも含めて彼女に信頼を置くものは多い。
元々はレプリロイド工学の研究員だったが、その幅広い知識を買われ、いかなる経緯からかイレギュラーハンター本部勤めのオペレーターとして引き抜かれる。サポートはルート解析からボス戦まで幅広く行うことが出来る万能型である。プログラム解析においても高い能力を備えており、大破したエックスのパワーアップパーツを不完全ながらも修復する程の技量を持つ。なお、『X6』で登場するゲイトとは当時の研究仲間である。
当初はクールかつ物事に何も感動しないリアリストな一面があったが、登場作品を重ねるごとに皆を気遣うお姉さん的な一面が顕著になり、その様子は見られなくなった。
『X8』ではアーマーを新調。バストのラインが一層人間女性の乳房らしくなり、髪を下ろして可愛くイメージチェンジが成されている。一方、ゲームのプレイヤーキャラとして戦闘への参加も果たしている。その際は、昔の彼女からは想像もつかないようなお転婆な一面を覗かせている。
なお、コマンドミッションにおいて彼女に似たレプリロイドが複数モブキャラで登場しているが、別人である。
シグマ(Σ/Sigma)
登場作品:『コマンドミッション』『メガミッション』シリーズ以外の全作品
声:麦人
Dr.ケインの最高傑作とも評価される、高い戦闘能力と優秀な頭脳、そして多くのレプリロイドを引きつける高いカリスマ性を持つレプリロイド。身長は優に2mを超える。スキンヘッドに、割れた顎、両目を横切る赤い2本の傷のような模様と、非常に威圧的な風貌が特徴[2]。元イレギュラーハンター第17精鋭部隊の隊長であり、エックスとゼロ(当時)の上司でもあった。ハンターとして信頼の置かれる存在であったが、『X』での反乱を機として、その後レプリロイドのための世界を創造する為に世界征服を企んでいる。
その正体は、シグマウイルスという悪性のコンピュータウイルス。ウイルスそのものに実体が無い故に、ボディを破壊されても何度も復活を遂げることができる。
シリーズの殆どの作品にてラスボスを担っている。その姿形、武器、大きさ、舞台なども作品ごとに変わっており、統一性がない。主に第二形態まで存在し、第一形態は人型、第二形態は大型化する傾向にある[3]
エックスに対しては、成長の可能性こそ感じていたものの、当初は自分の脅威にとはならないと考えていた。しかし以後幾度も対峙し計画を阻まれたことにより、段々と憎しみにも似た執着心を抱くようになる一方、レプリロイドとしての能力に一目置くようになる。ゼロに対しては、後述する事件の因縁もあってか、元々高い能力を持つレプリロイドという認識があったようである。また独自にその過去を調べ、計画のために利用しようと画策するなど、エックスよりも執着の程が露骨に表されている。
『X4』では、まだ彼がイレギュラーハンターであった時に発生、対応した、謎の紅いイレギュラー(ゼロ)によるハンター惨殺事件について描かれている。最初は優勢を保っていたものの、ゼロの能力であるラーニングシステムによりシグマの動きを完全に学習された挙句ゼロに翻弄されてしまい片腕を引きちぎられる。このときシグマは作中では見られない「恐怖に歪んだ」表情を浮かべ破壊寸前にまで追い詰められピンチに陥るが、ゼロの額に「W」のマークが浮かび上がり苦しみ錯乱している隙を付いて頭部にダメージを負わせて機能停止に追い込み、結果としては辛くも勝利を収めた。しかし、このときシグマの歯車が完全に崩壊しつつあり、この後彼が起こす反乱の序章に過ぎなかった。講談社刊「ロックマンX4 XtoZ攻略ファイル」の記事などでは、この戦いによってゼロの持つウイルスに感染・イレギュラー化し、それが『X』での反乱の原因ともなったとされている。
『X5』ではイレギュラーとしてのゼロを覚醒させるため、ウイルスを満載したスペースコロニー・ユーラシアを地球へ落下させる。エックスたちの活躍で被害は最小限に抑えられたものの、予め世界中に散布されたウィルスと相乗して、地球を壊滅状態に陥れることに成功する(『X6』以降はこの崩壊した世界が世界観となっている)。以降の作品では、レプリロイド世界の創造よりもエックスたちに対する異常ともいえる執着心が顕著に表れ、それ自体が目的と化している。
『イレギュラーハンターX』では本シリーズ作品上での描写や設定と比較して、その背景が若干変わっている。戦いの目的はエックスの「レプリロイドの可能性」を知るため、「レプリロイドの未来を賭けた戦い」となっている。
ちなみに麦人がアテレコをしている作品には、必ずと言っていいほど「終わりだ!」と叫びながら繰り出す攻撃を持つ。
VAVA(ヴァヴァ)
登場作品:『X』『サイバーミッション』『X3』『X8』『イレギュラーハンターX』
声:麦人(X8)、下崎紘史(イレギュラーハンターX)
元第17精鋭部隊所属のイレギュラーハンターであり、エックスの同僚。高い戦闘能力を持っており、土木作業用の道具であったライドアーマーを初めて兵器として利用したレプリロイド。優秀であるが、電子頭脳回路に異常があり、イレギュラー以上の残忍さを持っている。その影響で、日々の任務でも本来は被害を最小限にしなければならないにもかかわらず、常に周囲の被害が付きまとっており、むしろ被害を大きくすることもあった。当の本人はいつしかそのことを全く省みなくなり、その為イレギュラー認定こそされなかったものの、部隊で拘束処分を受けていた。
名称の由来は、映画『マッドマックス』に登場する「ババ・ザネッティ」であると、生みの親である稲船敬二が「ロックマン20周年記念イベント」で発言している。海外名は「Vile(ヴァイル)」。
性格について、直向きな執念と強烈な破壊的思考が露骨に描写されている。その活動も単体でのものを好んでおり、時に誰かの命令に従うことはあれど、それはエックスないしレプリロイドを破壊したいがためにその立場を利用しているに過ぎない様である。そんな自負心から他者を下に見ることも多い彼だが、シグマやゼロなど、特定のレプリロイドに対してはその実力を認める様子もうかがえる。
『X』では、上司であるシグマの計画に乗り、破壊行為をするようになる。ライドアーマーとの連携を得意とし、OPステージではエックスを撃破寸前に追い詰めるもゼロの攻撃によって失敗に終わる。その後今一度現れ、ゼロを捕獲し、エックスをまたも撃破寸前まで追い詰めたが、ゼロの捨て身の自爆によりライドアーマーを破壊され、そして潜在するパワーを覚醒させたエックスによって倒される。
『X3』では、Dr.ドップラーの手により「VAVA MK-II」として蘇り、新たなる兵装とライドアーマーを備え、復讐のために再びエックスの前に立ちはだかるものの、結果はまたしてもエックスに敗れることとなった。ドップラーに対しては再生してくれたことは感謝しているとしながらも命令に従うつもりは全くなく、ドップラー本人も放置している様な状態であった。
『X8』では「VAVA V(ペンテ)」と名を改めて再三復活する。再びシグマの下に就き、ヤコブ管理官ルミネを連れ去る一方、未だ果たされない復讐のためにエックス達の前に立ちはだかる。
『サイバーミッション』ではオープニングボスとして登場するが、データ上の存在のため、明確な意思はない。
『X』のリメイクでもある『イレギュラーハンターX』では、エックス、ゼロ、アクセルに続き主人公の一人として登場。イレギュラーとして拘束されていたところをシグマに解放され、仲間として勧誘される。しかし自分より立場の低いエックスに興味を示すシグマに疑問と不快感を抱き、逆に自分がレプリロイドを変えうるジョーカー(名前のもう1つの由来とされる)たる存在になろうと考え、エックスとゼロを敵と見なして戦いを挑む。だがその後2人によって撃破されることで、彼自身が今まで何のために戦っていたのかの本当の気持ちを悟ることになる。なお、このVAVAが主役のストーリーはこの作品でのみ語られており、「未来を変えうるレプリロイドは自分である」ことを証明するために戦うVAVAの姿勢は他では決して見られないものである。額の刻印は『イレギュラーハンターX』では自身のエンブレムは「Σ」マークから「V」マークに変更されている。

科学者

Dr.ケイン(Dr.Cain)
登場作品:『X2』『X3』『サイバーミッション』『イレギュラーハンターX』
声:宮澤正(イレギュラーハンターX)
Xシリーズの時代におけるロボット工学の権威。そしてエックスを発見し覚醒させ、また彼をモデルにDr.ライトとDr.ワイリー以外で初めてレプリロイドを造った偉人でもある。
ライト博士の死去後、人間型思考回路を持つロボットのノウハウは失われたが、ある日ケイン博士は、ライト博士の研究所跡と思われる遺跡で彼の遺作「ロックマン エックス」を発見、そのロボットより人間に近いエックスを見て解析を試みるが、彼の技術をもってしてもブラックボックス(解析不能の部分)ばかりで殆ど解析することは出来なかった。しかし、その中で一部解析できたデータを元に、独自の技術を加えてレプリロイドを完成させ、レプリロイド工学の第一人者となったのである。その後イレギュラーハンターを組織し、精神的指導者としてエックス、ゼロ達によくアドバイスをする。また、ライドチェイサーのチェバルやアディオンの設計者でもある。自分達より遥か昔にこれ程のテクノロジーを持っていたエックスの製作者Dr.ライトには驚きと尊敬の念を持つ。
本格的レプリロイドの第1号であるシグマの生みの親でもある。故に、自らの息子同然であったシグマの暴走には、心を痛めている。
『イレギュラーハンターX』収録のOVA「THE DAY OF Σ」では、生命維持装置を装着している衰弱した老人であり、最終的にはシグマの反乱の被害にあって死亡したかのように描かれている。
Dr.ライト(Dr.Right)
声:佐々山洋一(X8)、麻生智久(イレギュラーハンターX)
ロボット工学の父とよばれる伝説的な科学者であり、エックスの開発者である。ロックマンを作った人物でもあり、エックスはその発展・進化型として開発されたと考えられる。その技術は百年後の世界でも解析不能なこと、それだけの科学力を持ちながら自らの力に溺れることなくその生涯を終えたことからも、彼がいかに偉人であったかがうかがえる。エックスのパワーアップパーツの製作者でもあり、エックスが戦いに身を投じる時はアーマーパーツを与え彼のサポートを行う。
およそ100年前に亡くなったはずであるが、Xの時代の情勢を把握しているため、カプセルを通じてネットワーク上でプログラムとして生きていると推測されている。カプセル内でも本人の意識はあるらしく、例えばゼロでカプセルに赴いた場合、エックスではない事を把握して会話をしている。しかしながら、エックスには一方的にメッセージを与える描写のみであり、まともな会話は一度も無い。
Dr.ワイリー(Dr.Wily)
登場作品:『X4』『X5』
声:青野武(X4, X6)
ロボット工学における奇才の持ち主であり、かつて数多くの戦闘用ロボットを生み出し世界を恐怖に陥れたマッドサイエンティスト。
同シリーズのストーリー上では、主にゼロの夢の中などでシルエットの姿で登場する(ちなみに、コマンドミッションのカプコン公式の攻略本によると、エックスを倒すためにゼロを作ったと明記されている)。
ゼロを製作した人物であり、作品の所々で彼がゼロを製作し生み出したと断定できる事柄(同シリーズ内では、『X2』でシグマが最後に言ったセリフ「最後のワイ・・ナン・・ズ(ワイリーナンバーズ)の」、『X4』でのゼロの夢、『X5』でのゼロのフラッシュバック等)が描写されている。また、『X2』に登場するカウンターハンターのサーゲスと、『X6』に登場するアイゾックは何らかの関連性を持っていると目されている。

グループ

レプリロイド(Repliroid)(シリーズ全般)
人間的思考回路を持つロボットの総称で、自ら考え物事を処理する事が出来る。これと区別され、命令されたプログラム通りに動くロボットはメカニロイドと呼ぶ。初めてレプリロイドを制作した人物はケイン博士であるが、100年以上も前にトーマス・ライトとアルバート・W・ワイリーの2人によって、その原型ともいえる人間的思考回路をもつロボットが開発されている。
100年後であるXシリーズ世界から見ても、かなりの高度な技術で作られており、ライト、ワイリーの両博士の没後、その理論は誰にも理解できず技術は失われてしまう。ケイン博士がエックスを解析して人間的思考回路は再び世に出されるが、彼をしても全て理解できる技術ではなく、ライト博士はエックスの封印されていたカプセルの警告文にて「私の技術を100%理解してくれる者は居なかった」と語っている。なお人型のメカニロイドや、獣型のレプリロイドも存在するため「人型=レプリロイド」というわけではない。
名称の由来は「Replica(複製)」+「Android(人間型ロボット)」。海外版では「reploid(レプロイド)」である。
イレギュラー(Irregular)(シリーズ全般)
電子頭脳に支障を来たし、人間や他のレプリロイドに危害を加えるようになったレプリロイド、メカニロイド類の総称で、所謂犯罪者的な存在。政府やイレギュラーハンターによって認定され、イレギュラー認定されたレプリロイドは、イレギュラーハンターによって破壊・処理される。ただし、全てのイレギュラーが破壊される訳ではなく、ゼロやキバトドスのように、イレギュラーと扱われていたものが、社会復帰するケースも存在する。また、作品中でもシグマが「単に人間の言いなりにならないレプリロイドの事」と指摘するなど、イレギュラーの概念には曖昧な部分も多い。『イレギュラーハンターX』にてゼロが「思考回路が高性能になりすぎた事」がイレギュラー化の原因であると語っている為、人間的思考回路に潜む未知のバグがイレギュラー化の原因とも考えられる。
原因は電子頭脳の故障から思考プログラムのバグなど様々だが、ウイルスによる外因的な事例も多発している。このような技術的な支障の他にも、人間と同じ思考回路を持っているがゆえに、人間同様、自らの意思で(人間の命令無しに)犯罪に手を染めるレプリロイドも存在する。こうしたレプリロイドもイレギュラーと認定され、破壊される。
同シリーズのボスキャラは、イレギュラーハンターの公式記録上では、全てイレギュラーとして処理されている。なお、海外版では「maverick(マーヴェリック、異端者や一匹狼、無所属の政治家を意味する英単語)」である。
イレギュラーハンター(Irregular Hunter)(シリーズ全般)
ケイン博士が創立した治安維持組織で、人間に危害を加えるイレギュラーを破壊するための、レプリロイドの警察のような存在。ハンターたちは「A級」「B級」「C級」と全体の0.01%に当たる「特A級」の4段階にランク付けされており、『コマンドミッション』にはA級以上を示す「S級」という単位も存在したが、特A級との違いは不明。エックスとゼロ達が所属しており、以前はシグマも所属していた。
政府同様、イレギュラー認定権を保持しているなど、全レプリロイドに対する強大な権限を持っている。しかし、「シグマの反乱」を始めとする「イレギュラーハンターのイレギュラー化」という事態も起こっており、イレギュラー認定の曖昧さとも合わせて、イレギュラーハンターに不信感をもつレプリロイドも少なからず存在する。なお実態は不明だが、レプリフォースとの相違点として「人間も所属している」という特徴が挙げられる。
シリーズ途中までは、少なくとも0~17の18部隊が存在していた。18あるハンター部隊の内、現在確認されている部隊は以下の通り。そのうち、エックス、ゼロ以外で名前が判明している者はイレギュラーとして処分された。
第0特殊部隊(忍び部隊)
隊長:不明→ゼロ / 副隊長:エクスプローズ・ホーネック / 所属:マグネ・ヒャクレッガー
隠密行動に長けたチーム。
第4陸上部隊
隊長:バーニン・ナウマンダー
第6艦隊
隊長:不明 / 副隊長:ホイール・アリゲイツ / 所属:ランチャー・オクトパルド、バブリー・クラブロス
海洋生物をモチーフとした部隊で、水中活動に特化している。
第7空挺部隊
隊長:ストーム・イーグリード / 所属:ソニック・オストリーグ
鳥類をモチーフとした部隊で、飛翔能力を有する。
第8機甲部隊
隊長:アーマー・アルマージ
第9特殊部隊(レンジャー部隊)
隊長:不明 / 副隊長:スティング・カメリーオ(イレギュラーハンターX)
第13極地部隊
隊長:不明(ペンギーゴによって破壊されたX)、所属:アイシー・ペンギーゴ
第14特殊部隊
隊長:マグマード・ドラグーン
第17精鋭部隊
隊長:シグマ→エックス / 所属:ゼロ→第0部隊、VAVA、スパーク・マンドリラー、ブーメル・クワンガー、フレイム・スタッガー、グラビティー・ビートブード、ダブル
元イレギュラーハンター所属
ウェブ・スパイダス→レプリフォースゲリラ部隊、ボルト・クラーケン→引退
どこの部隊に所属してのかは言及されていない。
その後、度重なる戦いの中、各部隊は壊滅。部隊制は機能しない事態となってしまい『X6』からはエックスとゼロの役職名に「」がついている。最終的に総監のシグナスを筆頭に、各ハンターたちに直接指示をする形式を取っている。
カウンターハンター(Counter Hunter)(X2)
アジール、サーゲス、バイオレンの3体によって構成されている組織。“カウンターハンター”とは、“イレギュラーハンターを抹殺する者”と言う意味で、その名の通りイレギュラーハンターの破壊を目的に活動しており、半月の間に100体以上もの優秀なハンターを秘密裏に葬り去ってきた。その最終目的はエックスに破壊されたシグマの復活であり、目的の障害であるエックスに、サーゲスが製作したゼロのパーツを賭けて挑戦を申し込む。海外版では「X Hunter(エックスハンター)」と呼称される。
シャドウハンター(Shadow Hunter)(サイバーミッション)
ギーメル、ザインの2体が所属している組織。自分専用の武器を持ち、それを自在に扱う訓練を受けた特殊戦闘型レプリロイドで構成される。「迷宮入りとなった事件はシャドウハンターが関わっている」と言われているが、詳細は不明。シグマの下でテクノと共に働き、事件解決に奔走するエックスとゼロの妨害をした。
ナイトメアポリス(Nightmare Police)(X3)
世界中の優れたロボット達を参考にドップラー博士が開発した、ドッペルタウンの警備用レプリロイド。ヴァジュリーラFF、マンダレーラBBの2体によって構成されている。
オーダブレイカー(メガミッション2)
タキオンに生み出されたレプリロイド。
レプリフォース(Repliforce)(ソウルイレイザー, X4, X5)
大規模な災害時に素早い対応を行なうべく設立された、レプリロイドのみで構成された軍隊。陸・海・空・宇宙の4つの軍を中心に様々な部隊を持つ、巨大な規模を誇る。イレギュラーハンターと足並みを揃えて世の治安維持に努め、研修生を交換し合っていたりもした。
しかし、『X4』にて、シグマの策略により、スカイラグーン落下事件の濡れ衣を着せられてしまう。結果イレギュラーハンターはレプリフォース全体をイレギュラー判定し、誇りを傷つけられたレプリフォースはそれを拒絶。生じた亀裂は内在していたイレギュラーハンターへの不信感(イレギュラーハンターの項を参照)などから修復不可能までに広がり、Xシリーズのストーリーにおいて後世まで語り継がれる戦い「レプリフォース大戦」が開戦してしまう事になる。
互いに甚大な被害と悲劇をもたらして大戦は終結したが、カーネルなどの主要幹部や、最高司令官であるジェネラルを失った事により組織は著しく縮小・弱体化し、『X5』ではシグマウイルスの大量発生の影響で更なる壊滅的被害を受けた。『X6』以後の作品でも名前だけは登場することから、存在自体は続いていることがうかがえる。
ナイトメア調査員(X6)
アイゾックがナイトメアウイルス及び現象を調べるために組織した8体のレプリロイド達。しかしアイゾック自身もゲイトの腹心であり、調査員達の実態はウイルスを撒き散らしナイトメア現象を引き起こす実行犯だった。
レッドアラート(Red Alert)(X7)
アクセルが所属していた自警集団。レッドを筆頭に、名うてのバウンティハンターで構成された非合法組織で、独自の判断でイレギュラーを処分していた。エックスが現役引退し、イレギュラーハンターが弱体化した頃から台頭し始める。一応レッドがリーダー的存在であるが、基本的に上下関係はない。一部元犯罪者がいるなど、非合法でこそあるが、その実力と功績は確かだったため、社会的にはある程度認められていた。
リベリオン(Liberion)(コマンドミッション)
連邦政府からギガンティス島の独立を勝ち取るために結成・武装蜂起した、イプシロンを総帥とする反乱組織。メンバーはフォースメタル研究によって造られたり改造されたレプリロイド達で構成されている。
新世代型レプリロイド(New Generation Repliroid)(X8)
多くのレプリロイドのデータを解析して作られた、新型レプリロイド達。アクセルは彼らのプロトタイプにあたる。搭載されているDNAデータのコピーチップによってDNAデータの構築を瞬時に作り変えることで、高い耐ウイルス性能を身に着けているが、そのチップの中にはシグマのDNAデータも含まれており、同時に自分の意思で人間や「旧世代」のレプリロイド達に反乱を起こす事が可能になった。ルミネがイレギュラー化したことを受け、新世代型レプリロイドの製造は一時中止されたが、宇宙開発の隆盛などの事情から新世代型レプリロイドの製造再開を望む声は尽きず、後に厳重なプロテクトを施した上で製造は再開されることとなった。

パワーアップアイテム

特殊アイテム

ライフアップ
入手することで、プレイヤーキャラクターのライフ上限を伸ばすことができるアイテム。主にハートの形をしている。8個の選択ルートのステージ上に隠されている、大半は特殊な方法を用いないと入手できない場所に配置されていることが多い。また『X8』ではステージではなく、ハンターベースで購入(開発)して入手する。
バリエーションに、武器エネルギーの最大値を増加させる「ウェポンアップ」も存在する。
サブタンク
入手後、余分に取得したエネルギーを蓄積するアイテム。溜まったエネルギーは任意の時点で使用することで蓄積分だけエネルギーを回復させることができる。ロックマンシリーズにおけるエネルギー缶(E缶)のような存在。またサブタンク自体は何度使用してもなくならない。なお、蓄積したエネルギー、すなわち回復量が限度を超えていたとしても、一度使用したらエネルギーは全て消費してしまう。
種類としては、主に『X』~『X3』で体力エネルギーを蓄える「ライフサブタンク」が全ての作品で4つずつ存在していた。『X4』以降では、これが2つになった代わりに、武器エネルギーを回復させる武器エネルギー用のサブタンクが1個、初期状態でリトライ数が3回から5回に増加する「EXアイテム」が1個追加された。
強化パーツ
一部シリーズに登場。ジャンプ力増加、被ダメージ軽減、チャージ時間短縮など、プレイヤーキャラクターの基礎能力を高めるアイテム。装備可能な数には制限があるものの、後述のアーマーと併用することも可能。
パーツには区分が存在し、エックス・ゼロのどちらも装備可能な「ノーマルパーツ」、エックスのみ装備可能な「エックス専用パーツ」、ゼロのみ装備可能な「ゼロ専用パーツ」が存在する。また、『X6』ではハンターランクが高い状態でのみ装備可能な「リミットパーツ」も登場する。
各タイトルによってそれぞれ入手方法が異なる。
  • 『X5』:倒したボスのレベルに応じて入手の有無が決まり、レベルが高い状態でのみ入手可能。また、同作では入手方法のシステム上、一度のプレイで全ての強化パーツを入手することはできない。
  • 『X6』:各ステージに取り残された特定のレプリロイドを救出することで入手する。
  • 『ソウルイレイザー』:ステージ内で回収したソウルを消費することで、アイリスから購入する。

アーマー

ヘッドパーツ」「ボディパーツ」「フットパーツ」「アームパーツ」に分類される。

プレイヤーキャラクター、主にエックスを性能的に強化する装備。ステージ内に隠されたカプセルを発見することで、Dr.ライトより各部位のパーツを1つ入手することができる。強化の傾向としては、アームはバスター性能、フットは機動力(アクション)、ボディは防御力と特殊アクション追加、ヘッドはまちまちである。これらを全て入手した状態が「アーマー」と呼称される。

なお、『X』~『X4』では一部を入手さえすれば、その箇所の効果を使用できたが、『X5』『X6』では「ウィルスの感染を防ぐ」ためにデータ化され、全てのパーツを回収してアーマーを完成しなければ使えない仕様となっている。『X7』では再び従来の部分的に使用できる設定に戻り、『X8』ではさらに複数のアーマーをカスタマイズできる互換性が追加されている。なお、パーツやアイテム収集など特定の条件を満たすと、特殊なアーマーパーツ[4]を得られるカプセルが登場したり、アーマーパーツ以外の隠しカプセル[5]が登場することがある。

サポートマシン

ステージ攻略を補助する役割を担う乗用機。

ライドアーマー

大型の有人操作型ロボット。頭部が存在せず、そこに搭乗用のスペースが設けられている。元々は土木作業用だったが、その高い戦闘力から戦闘へも転用される。後に研究の結果、戦闘用のライドアーマーも開発された。作品ごとに様々な性能のライドアーマーが登場している。

なお、搭乗部分には透明の防御膜が形成されるため搭乗者はダメージを受けないが、ライドアーマー独自のライフエネルギーが設定されており、ライフが無くなると爆発四散して使用不能になる。トゲの上やマグマの中などの危険地帯も移動可能。

各シリーズ作品に登場したライドアーマー
土木作業用ライドアーマー(X)
全てのライドアーマーの元となったマシン。そのパワーと装甲は戦闘にも充分に通用する。強力なパンチで攻撃する。登場するステージによってカラーリングが異なるが、性能に差異は無い。VAVAが使用するライドアーマーはこれを改造したもので、桁違いの破壊力とあらゆる攻撃が効かない強固な装甲を誇る。
VAVA専用ライドアーマー(イレギュラーハンターX)
VAVAモード時に登場するVAVAの専用ライドアーマー。エックスが同作品で搭乗する土木作業用ライドアーマーよりも高い攻撃力を持つ。また強力な機関銃を装備しており遠距離からの攻撃も出来るが、ダメージのみならず移動や攻撃をするだけでエネルギーを消費するため、長時間の使用は不可能。武器エネルギーを取得することで、僅かながら活動時間を延長することもできる。
typeEG-2custom 「ラビット」(X2, サイバーミッション, ソウルイレイザー)
鉱山採掘用ライドアーマー。両腕に4本の回転式ニードルを付けたドリルハンドを装備し、背中にホバリング用の強化バーニアが取り付けられている。攻撃はパンチに加え、ボタンを押しっぱなしにすることで腕のドリルハンドが回転し、攻撃判定を保ったまま待機する。そしてボタンを離すことで突進しながらパンチを繰り出す。通常の土木作業用よりも、戦闘能力は非常に高いといえる。
キメラ / カンガルー / ホーク / フロッグ(X3)
詳細は『X3』のエックス専用機を参照。
DRA-00 / ブラウンベア(X3)
VAVA専用ライドアーマー。詳細は『X3』のVAVA専用機を参照。
名称不明 (ソウルイレイザー)
敵としてのみ登場するライドアーマーで、ラビットのボディにホークの腕を取り付けたような外見をしている。ライドロイドGが搭乗しており、移動せずにミサイルで攻撃する。
ライデン / イーグル / イーグルG(X4, X5, X6)
レプリフォース製のライドアーマー。今までの作業用からの転用ではなく、初めから戦闘を想定して作られた。
『X4』:ライデン・イーグルが登場。詳細は『X4』のライドアーマーを参照。
『X5』:ライデン・イーグルGが登場。詳細は『X5』のライドアーマーを参照。
『X6』:ライデンのみ登場。詳細は『X6』のライドアーマーを参照。
ゴウデン / ライデンII(X7)
プレイヤー用の上記2種類の他、敵専用の2種類が存在する。詳細は『X7』のライドアーマーを参照。
サイクロプス / ゴーレム(X8)
ゴーレムはサイクロプスのオミット版で、敵も使用する。また、その他に敵専用ものが2種類存在する。詳細は『X8』のライドアーマーを参照。

ライドチェイサー

高速で移動するために用いられるバイク型のマシン。走る際に地面から少し浮遊することで、高速走行を実現している。直線を疾走するのには向いている分、ステアリング性能は低く、方向転換などが苦手である。ライドアーマーと異なり、搭乗中のダメージは、搭乗者がそのまま受ける。

各シリーズ作品に登場したライドチェイサー
ADU-T400 turbo 「チェバル」(X2)
最初に登場したライドチェイサー。エネルギー弾による攻撃や、ターボエンジンの連続使用が可能。ただし衝撃に弱いのが欠点で、障害物に衝突すると簡単に壊れてしまう。オープニングデモや一部ステージでは敵も同型のマシンに搭乗している。シリーズ中で唯一、任意で乗り捨てる事が可能。
名称不明(ソウルイレイザー)
外見はチェバルに似ているが、エネルギー弾は発射できず、前面にブレード(アディオンのドライブブレード状のもの)を発生させ、接触により敵を破壊する近接攻撃特化型のマシン。また、ダッシュ及びターンは不可能。
アディオン / ハーネット(X4, X5)
アディオンはチェバルをケイン博士がフルチューンした後継機であり、高性能すぎるため当時イレギュラーハンターの部隊長にのみ支給された。エネルギー弾に加え、新たに採用された反重力ドライブにより周辺の空間を歪めることで、触れるものを斬り裂きながら破壊する「ドライブブレード」を装備している。搭乗するキャラクターによってカラーリングが異なり、エックスは赤、ゼロは灰色を基調としている。
ハーネットはイレギュラーハンター側からアディオンの技術提供を受けたレプリフォースが、海軍のために配備したアディオンのデチューンタイプ。カラーリングは黄色を基調としている。一般兵士でも操縦可能だが性能はアディオンに比べて低く、ドライブブレードも使用不可。
基本的にこれを使用するエリアは強制スクロールであり、障害物とスクロールに挟まれると即死する(以後の作品も一部同様)。
大型ライドチェイサー(X7)
名称不明。作中では単に「ライドチェイサー」と呼ばれる。アディオンよりも大型化されているのが特徴。ドライブブレードは廃止されたが、より緻密なスピード調整が可能になり、ショットにチャージ機能(4段階)も追加された。全体のデザインはハチドリがモチーフ。
これを使用するステージはレースゲームのような構造になっている。
シリウス / バリウス / ケルピー(X8)
シリウスは入り組んだ空間を飛び回れるように小型化・高機動化され、バーニアによって地面ではなく空中を高速飛行するライドチェイサー。狭いビル群の中を逃走するギガボルト・ドグラーゲンの追跡に使用された。
バリウスは雪原や砂漠等の足場の悪い地形に適した、従来と同様のバイク型ライドチェイサー。搭乗者によってショット性能が異なる。ケルピーは敵のガードロイドが使用するバリウスの量産型で、機動力はバリウスと同等だが、ショットは使用できない。
名称不明(イレギュラーハンターX)
ステージ上には登場せず、ゲームに収録されたムービーと、X編のエンディングにのみ登場。それぞれのボディカラーと同じくエックスが青色でゼロは赤色である。

設定補足

レプリロイドの製作者

エックスを製作したのはDr.ライトであると判明している。同じくDr.ライトが製作したロックマンとは、外見や能力に通ずるものがある。

ゼロの製作者は当初は出生が不明瞭であったが、後にDr.ワイリーにより製作されたことが判明する。

シリーズ初期は、シグマをはじめ大勢のレプリロイドは、Dr.ケインが製作したこととなっていた。しかし、シリーズの時代が進むにつれ、レプリロイドがレプリロイドを製作する例も登場し始める[6]。シリーズ中に登場する大多数のレプリロイドの製作者については、未だに不明の場合が多い。

ウイルスの定義

本シリーズには「シグマウイルス」という名のコンピュータウイルスがしばしば登場する。これはハンター時代のシグマがゼロと戦ったときに感染したロボット破壊プログラムであるウイルスが、シグマ自身を媒介として誕生したものである。『X2』で初めて作中に登場し、以後イレギュラー発生の最大の要因としてストーリー中にその名が頻出する。後にゲイトの手によって、これを利用した「ナイトメアウイルス」などの派生種も生み出された。

本シリーズの100年前の時代である『ロックマン10』では熱暴走を引き起こして活動不能に陥るロボットのみが感染するウイルス「ロボットエンザ」が登場しており、この製作者もDr.ワイリーであった。この2つは多数の共通点が見られるが、公式な説明は現在のところ存在していない。

DNAデータ

全てのレプリロイドが持つプログラムデータ。その名の通り、遺伝子のようにレプリロイドによって、構造は千差万別である。本来の活用方法は不明であるが、ゼロの特殊能力「スキルラーニングシステム」は、倒した相手のDNAデータを解析して習得している。また、アクセルや新世代レプリロイドは、自身のDNAデータを解析済みの別のレプリロイドのデータに組み換えてそのレプリロイドに変身し、そのレプリロイドの持つ能力を扱う事ができる。

『X6』でゲイトがゼロのDNAデータをもとに、「ナイトメアウィルス」と「ハイマックス」を制作。『X7』ではシグマがレッドアラートを操っていた裏でエックスのDNAデータを欲したり、上述のように新世代レプリロイドに関わったりと、シリーズが進むに連れ、存在感が増し、重要なキーワードとなっている。また、一体ごとに違うデータではあるが、ゲイトがゼロのDNAデータをもとにシグマウィルスを復活させたことから、この2つのデータには、何らかの共通点があると思われるが、詳細は不明。

メディアミックス

漫画

カードダス

バンダイからロックマンXのカードダスが発売された。

フィギュア

全てバンダイより発売。

  • ロックマンX メガアーマーシリーズ
  • D-Arts エックス
  • D-Arts エックス・フルアーマーVer.
  • D-Arts エックス・コミックVer.(魂ネイション2011限定販売)
  • D-Arts エックス(MegaManX)(米国イベントSDCC2011限定販売メタリック塗装)
  • D-Arts ゼロ・1st Ver.
  • D-Arts ゼロ・Type2
  • D-Arts VAVA(魂ウェブ商店限定販売)
  • フィギュアーツZERO シグマ(魂ウェブ商店限定販売)
  • D-Arts アルティメットアーマー
  • D-Arts ブラックゼロ(魂ウェブ商店限定販売)

テーマソング

  • 『世界が終わる瞬間(とき)』(REDIEAN;MODE) - 『X2』CMソング
  • 『One More Time』(渋谷琴乃) - 『X3』オープニングテーマ
  • 『I'm Believer』(渋谷琴乃) - 『X3』エンディングテーマ
  • 『負けない愛がきっとある』(仲間由紀恵) - 『X4』オープニングテーマ&CMソング
  • 『ONE MORE CHANCE』(仲間由紀恵) - 『X4』エンディングテーマ
  • 『Monkey』(モスキート・ミルク) - 『X5』オープニングテーマ&CMソング
  • 『水の中』(モスキート・ミルク) - 『X5』エンディングテーマ
  • 『Moon Light』(森久保祥太郎) - 『X6』オープニングテーマ&CMソング
  • 『The Answer』(森久保祥太郎) - 『X6』オープニングテーマ・ロックマンX2ソウルイレイザーCMソング
  • 『I.D.E.A. ~僕は毎日、夢を見る~』(ROST) - 『X6』エンディングテーマ
  • 『CODE CRUSH』(愛内里菜) - 『X7』オープニングテーマ
  • 『LAZY MIND』(森久保祥太郎) - 『X7』エンディングテーマ
  • 『WILD FANG』(Janne Da Arc) - 『X8』テーマソング
  • 『情熱セツナ』(安倍麻美) - 『コマンドミッション』オープニングテーマ
  • 『Parts』(Capricious comet) - 『コマンドミッション』エンディングテーマ
  • 『Don't wanna be』(Spinwake) - 『イレギュラーハンター』オープニングテーマ

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:ロックマンシリーズ
  1. 公式にロックマンと設定的な繋がりが明言されている派生シリーズは現在XシリーズとDASHシリーズのみ
  2. 初期段階での髪型はモヒカンであった。また顔の傷は岩本版の漫画では反乱の意思表示として自ら切り裂いたが、X4ではイレギュラー時代のゼロに、『イレギュラーハンターX』では過去にエックスに付けられたものとされ、曖昧となっている。
  3. X4では第三形態まで尚且つ二体に分離し、第一形態は死神のような形態、第2形態は人型、第三形態はロボットと頭である。
  4. 『X3』の「ハイパーチップ」、『X4』『X5』の「アルティメットアーマー」
  5. 『X』『イレギュラーハンターX』の「波動拳」、『X2』の「昇竜拳」
  6. 初出は『X3』のDr.ドップラーによるナイトメアポリス2体の製作。設定上ではそれ以前にシグマがワイヤー・ヘチマールやダーク・ネクロバットを製作している