片貝川

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テンプレート:Infobox 河川 片貝川(かたかいがわ)は、富山県の主に魚津市を流れる二級河川。片貝川水系の本流である。水力発電灌漑上水道などに利用されている。

地理

富山県魚津市の南東にある毛勝三山の猫又山に源を発する[1]。東又谷、南又谷、別又谷の水を集め北西に流れ、下流で 布施川と合流して[2]富山湾へ注ぐ。河口は魚津市と黒部市の境界となっている。 水源となる2,000m級の山々からわずか27kmほどで海に流れ込む日本屈指の急流(平均勾配8.5%)の一つである。

富山県のいわゆる「七大河川」の一つで、これは東から黒部川,片貝川,早月川常願寺川神通川庄川小矢部川である。

支流

河川施設

発電所

  • 北陸電力 片貝谷水力発電所(富山県魚津市島尻(しまじり))
  • 同第一水力発電所(平沢(ひらそ))
  • 同第二水力発電所(奥平沢(おくびらそ))
  • 同第三水力発電所(東又谷)
  • 同第四水力発電所(南又谷)
  • 同第五水力発電所(東又谷)

歴史

万葉集に「片貝の 川の瀬清く 行く水の 絶ゆることなく あり通ひ見む」(巻十七 4002)とある。(天平20年(748年) 大伴家持) 

名所・観光

蛇石(龍石)
上流には、蛇石という石がある。大きな岩が川の中にあり、蛇のような模様が見られる。これは昔、川で暴れていた大蛇が狩人に退治されて石に巻きついて息絶えたものと伝えられている。現在、片貝川に豊富な水量をもたらす神[3]として、祀られている。
洞杉
上流へ案内に従がって林道を進むと毛勝三山が目前にせまり岩と急流と残雪のある南又谷に出て、そこに洞杉がある。「立山杉」の巨木(ウラスギ)で、杉とは思えない奇観である。横に広がり幹が別れて上に伸び、多くは根元に大岩を抱え込んでいる。最大の物は、幹周りが11mで環境省によれば、日本3位である。案内板を見逃すと違う谷に入る。
魚津埋没林
魚津埋没林博物館に展示されている埋没林は、この川の氾濫が林を埋め、海面上昇によって、海中に残っでできたものである。

ギャラリー

ファイル:Kakakaikakou.jpg
合流地点から片貝川河口、富山湾

脚注

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外部リンク


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  1. 毛勝三山の北西斜面の他、僧ヶ岳、駒ヶ岳や大猫山などからの水が流れ込む。国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:毛勝山
  2. 左岸魚津市経田、右岸黒部市石田付近。
  3. 片貝川は源流域が小さく水が枯れやすいため雨乞いの神である。