ネットワークオペレーティングシステム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月20日 (水) 05:18時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 14 件をウィキデータ上の d:q282080 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

ネットワークオペレーティングシステム(NOS:Network Operating System)とは、LANなどのネットワーク環境で、クライアント側のコンピュータが、ファイルサーバなどのサーバを効果的に共有する機能を実現するために開発されたオペレーティングシステムである。

概要

NOSには、クライアント・マシンに搭載するものと、サーバ・マシンに搭載するものがある。

NOSは、サーバとクライアントの通信を制御する。例えば、前者は共有資源を公開・管理し、後者は共有資源を利用する。また、サーバのNOSは、セキュリティ保持のため、ユーザのアクセスを制御している。ネットワークの利用者はユーザIDとパスワードの登録が必要である。

1990年代前半頃までは、企業内LANにおいては、サーバにはNetWareなどのサーバに特化したOSなどを稼働させ、クライアントにはMS-DOSWindows 3.1のようなネットワーク機能を持たないOSにネットワーク機能を後付けして使うのが一般的であったため、そのようなOSや機能を指すものとしてNOSという用語がよく使われた。

NOSと言う場合、狭義にはNetWareなどのネットワーク専用OSを指し、広義にはOS/2上で稼働したLAN Managerなども指す。

しかしその後、サーバにはWindows NT ServerUNIXのような汎用OSを使い、クライアントOSにはネットワーク機能が標準装備されるのが一般的になった。

現在ではNOSと言うと、ルータなどのネットワーク機器内部の制御ソフトウェア(オペレーティングシステム)を指す場合が多い。

関連項目