ヨクナパトーファ郡
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テンプレート:Portal ヨクナパトーファ郡(ヨクナパトーファぐん、Yoknapatawpha County)は、アメリカの作家ウィリアム・フォークナーによって創出された架空の土地。ミシシッピ州ラファイエット郡がモデルとされる。
小説『アブサロム、アブサロム!』所収の地図によれば、同郡はアメリカ合衆国ミシシッピ州に属し、広さ2400平方マイル、人口は白人が6298人、黒人が9313人であるという。郡都はジェファーソン。この地を舞台とした作品は、『サートリス』『響きと怒り』『死の床に横たわりて』『サンクチュアリ』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』『征服されざる人びと』『村』『墓地への侵入者』『駒さばき』『尼僧への鎮魂歌』『町』『館』『自動車泥棒』などで、サートリス家、コンプソン家、スノープス家などの人々が繰り返し登場する。
オノレ・ド・バルザックの「同一人物再登場」の方法に学んだこれらの一連の作品は「ヨクナパトーファ・サーガ(Yoknapatawpha Saga)」と呼ばれ、日本では井上光晴、大江健三郎、中上健次、阿部和重などの作品に、その色濃い影響が見られる。
ヨクナパトーファ郡を舞台にした小説
- 『サートリス』"Sartoris"(1929年)
- 『響きと怒り』"The Sound and the Fury"(1929年)
- 『死の床に横たわりて』"As I Lay Dying"(1930年)
- 『サンクチュアリ』"Sanctuary"(1931年)
- 『八月の光』"Light in August"(1932年)
- 『アブサロム、アブサロム!』"Absalom, Absalom!"(1936年)
- 『征服されざる人々』"The Unvanquished"(1938年)
- 『村』"The Hamlet"(1940年)
- 『行け、モーセ』"Go Down, Moses"(1940年)
- 『墓地への侵入者』"Intruder in the Dust"(1948年)
- 『町』"The Town"(1954年)
- 『館』"The Mansion"(1959年)
- 『自動車泥棒』The Reivers""(1962年)