新釈諸国噺
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テンプレート:Portal 『新釈諸国噺』(しんしゃくしょこくばなし)は太宰治の小説。井原西鶴の簡潔な作品らを活かし、太宰独特の趣向を併せた作品。
太宰曰く、「わたくしのさいかく、とでも振り仮名を附けたい気持ちで新釈諸国噺という題にした…(中略)西鶴は、世界で一番偉い作家である。メリメ、モーパッサンの諸秀才も遠く及ばぬ。」又、「読者に日本の作家精神の伝統でも言うべきものを、はっきり知って頂く事は、かなり重要な事のように思われて、私はこれを警戒警報の日にも書き続けた。」 この作品も『お伽草紙』と同様、第二次世界大戦下で書かれた作品である。
出版
- 収録作品
- 盲人独笑
- 清貧譚
- 新釈諸国噺
- 貧の意地
- 大力
- 猿塚
- 人魚の海
- 破産
- 裸川
- 義理
- 女賊
- 赤い太鼓
- 粋人
- 遊戯戒
- 吉野山
- 竹青
- お伽草紙 (全4編)