国際放映

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ファイル:Tokyo media city kinuta 2014.jpg
世田谷区・砧にある東京メディアシティ

国際放映株式会社(こくさいほうえい、テンプレート:Lang-en-short、略称:KHK)は東京都世田谷区に本社を置く貸しスタジオ業(不動産賃貸業)、放送番組の制作を主力事業として、映画製作も行っている会社である。東宝の子会社であり、阪急阪神東宝グループの一社である。

旧・新東宝の後身の一社であり、その事から旧・新東宝作品の著作権の大半を保有している。同作品がDVDで発売される場合、名画座で再上映される場合など、二次使用の際には著作権者として国際放映の名が記載される。

1970年代の初めまで、アニメ制作会社の東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)を傘下に置いていた[1]

沿革

作風

テンプレート:独自研究 国際放映製作による作品は基本的にシュールな作劇・描写が多く、古典もの時代作ながら特撮を多用した「西遊記」「猿飛佐助」や銃撃戦メインのハードアクションながら特撮カテゴリーとして扱われている「ワイルド7」などいろいろ実験的な作品を量産した。また「忍者部隊月光」の主演だった水木襄を他社作品よりも優遇していた。

また製作現場で与えられた台本や演出プランをその場のテンションで改変・導入していくケースが多く、結果的な破天荒な作品に仕上がることも少なくなかった。

石井輝男など、旧・新東宝出身の監督も二時間サスペンスを中心にテレビドラマを製作していた。

火曜サスペンス劇場土曜ワイド劇場東海テレビ制作昼の帯ドラマの製作プロダクションの一つでもある。

代表作

テレビドラマ

特撮、児童向けドラマ

劇場版は東映制作

映画

東宝系の製作プロダクションとして、少数の映画作品を発表している。

関連会社

  • ケイエッチケイアート(美術製作会社)
  • 東京メディアエンタープライズ
    1967年に「放映土地株式会社」として、不動産業務を目的として設立。1994年に社名変更し、自社作品や旧新東宝作品の版権窓口業務および映像ソフト販売の業務に転換する。また、かつて存在した制作プロダクション「スタッフ・アズバーズ」の作品(テレビドラマ「豆腐屋直次郎の裏の顔」など)の権利も保有している。業務効率化のため2014年3月1日にて国際放映と合併し解散する。
  • エヌ・エー・シー(芸能プロダクション)
  • 宝塚映像(番組制作会社)
    両社とも阪急阪神東宝グループの系列であり、宝塚映像のスタッフが制作協力として関わっている。
  • 東宝(映画会社)
    筆頭株主。戦後まもなく、前身である新東宝を分離した母体でもある。1970年代前半までは東宝撮影所でテレビ映画を撮影することを厭う気風があり、東宝名義で受注した番組も国際放映が孫受けするケースが多かった。
  • TBSテレビ
    2010年時点で国際放映の11.49%の株式を持ち、34.54%の東宝に次ぐ主要株主だった。2010年に株式を東宝に売却し、資本関係はなくなる[6]
  • 円谷プロダクション(番組制作会社、芸能プロダクション)
    かつては同じく東宝の資本傘下にあり(現在はフィールズ連結子会社)、西遊記の特撮部分を円谷が担当したり、またウルトラマン80のドラマ部分を国際放映が担当するなど、事業協力も多かった。

関連項目

出典

テンプレート:Reflist

外部リンク

  • 大塚康生『リトル・ニモの野望』徳間書店、2004年、p.24
  • 東宝、国際放映をTOBで完全子会社化 asahi.com 2010年9月28日
  • 株式の上場廃止等の決定:国際放映(株) 大阪証券取引所 2011年1月13日
  • 第122回定時株主総会招集ご通知 東宝公式サイト内開示情報 2011年5月9日
  • 連結子会社による孫会社の吸収合併に関するお知らせ 東宝公式サイト内開示情報 2014年1月10日
  • 支配株主である東宝株式会社による当社株式に対する公開買付けの結果及び主要株主の異動に関するお知らせ 国際放映公式サイト内 2010年11月12日