トンキンハウス

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トンキンハウス (TONKINHOUSE)は、東京書籍グループのコンピュータゲームソフトブランド。

概要

当初は東京書籍自身が「東京書籍」のブランド名でファミリーコンピュータ用ソフトを発売していたこともあったが、PCエンジンスーパーファミコン用ソフトを発売した頃にゲームの開発・発売子会社として株式会社東京書籍メディアファクトリーを設立し、「TMF」や「トンキンハウス」のブランド名を用いるようになった。なお、同業に株式会社KADOKAWAのブランドカンパニー・メディアファクトリー(もとは株式会社リクルート子会社)があるが、株式会社東京書籍メディアファクトリーとの関係はない。

東京書籍メディアファクトリーはその後、2000年に株式会社東京書籍メディアフローへと社名を変更。2004年には株式会社学習調査エデュフロントと再度変更した上で同社はゲーム事業からは撤退した。株式会社学習調査エデュフロントへの商号変更およびゲーム事業からの撤退を内容とする会社の目的の変更の登記は、トンキンハウスとしての最終作となっている「D→A:WHITE」の発売よりも早かった。

現在は親会社の東京書籍が「トンキンハウス」ブランドを引き継いだ形となっている。ただし、以後は2006年2月16日に既存タイトルの廉価版となる「ベストプライス D→A:BLACK」と「ベストプライス D→A:WHITE」が発売されているが新規タイトルの発売はない。またトンキンハウスの公式サイトも、新規タイトルの発売が途絶えてからも長く放置されていたが、2008年1月31日で閉鎖された。以上のことなどから、東京書籍グループとしてもゲーム事業からは全面的に撤退したものと推測される。

初期は知育系(エデュテイメント)ゲームソフトをリリースしていたが、早期に純粋なゲームソフトのリリースへと戦略を転換。良作を数多く送り出していたコンパイルにソフト開発を委託したり、日本ファルコムのPCゲームのヒットタイトルの移植を積極的に行ったりするなどして、ゲームファンから注目を集めるようになった。ファミコンソフト全盛期は会社の母体が出版社である事を生かし、『ロマンシア』や『太陽の神殿』といった自社タイトルの攻略本も発売している。

家庭用ゲーム機の市場がCD-ROMをコンテンツの供給媒体とするプレイステーションセガサターンといったハードに移行してからは、作品のラインナップがギャルゲーを主体とするものとなった。

なお、東京書籍メディアフロー時代までトンキンハウスブランドのゲーム制作に携わっていたスタッフの多くは、2007年までに 5pb.Games (株式会社5pb.)へと移籍している。トンキンハウス関連では、Lの季節 〜A piece of memories〜の続編となる「Lの季節2 -invisible memories-」と、両作品をセットにした「Lの季節 ダブルポケット」が、5pb.Gamesより発売されている。

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