アマ (植物)
Top ten linseed producers — 2007[1] | ||||
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Country | Production (metric tons) | Footnote | ||
テンプレート:Flagicon カナダ | 633,500 | |||
テンプレート:PRC | 480,000 | * | ||
テンプレート:Flagicon インド | 167,000 | |||
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 149,963 | |||
テンプレート:Flagicon エチオピア | 67,000 | * | ||
テンプレート:BAN | 50,000 | F | ||
テンプレート:Flagicon ロシア | 47,490 | |||
テンプレート:Flagicon ウクライナ | 45,000 | * | ||
テンプレート:Flagicon フランス | 41,000 | F | ||
テンプレート:Flagicon アルゼンチン | 34,000 | |||
テンプレート:NoflagWorld | 1,875,018 | A | ||
No symbol = official figure, P = official figure, F = FAO estimate, * = Unofficial/Semi-official/mirror data, C = Calculated figure A = Aggregate (may include official, semi-official or estimates) |
アマ(亜麻、学名:Linum usitatissimum)は、アマ科の一年草。ヌメゴマ(滑胡麻)、一年亜麻、アカゴマなどの異称もある。
特徴
比較的寒い地方で栽培される。日本では北海道のみが栽培適地である。茎の繊維はリンネル(リネン)製品となる。アマはアサと間違えられることがあるが、アサよりも柔らかくかつ強靭で上等な繊維である。フランス語ではランと発音され、ランジェリーはアマの高級繊維を使用した女性の下着に由来する。また繊維の強靭性から、高級でない繊維はテントや帆布としてかつて広く利用され、大航海時代の船の帆布はアマの繊維であった。古くは亜麻の糸を『ライン』(Line)といい、この単語は細くて丈夫な亜麻糸からの連想で『線・筋』という英単語になった。
現在はアサがロープや麻袋などに使われるのに対して、アマは、通気性・吸湿性に優れて肌触りが良いことから織られて高級な衣類などになる。
連作障害が起き易いため6~7年の輪作を行う。4月頃に種子を蒔き、7~8月に抜きとって収穫する。
古代ではカフカス地方から中東にかけての一帯を原産地としており、必ずしもエジプトが原産地ではなかった。
日本では、江戸時代・元禄の頃に小石川御薬園で種子(亜麻仁)を薬種として使用するために栽培された記録があるが、当時は亜麻仁を中国から比較的安易に輸入出来たので栽培は定着しなかった。本格的な栽培は北海道開拓の初期に榎本武揚によって導入され、第二次世界大戦中をピークに繊維用として北海道で広く栽培されたが、化学繊維の台頭で1960年代半ばに栽培されなくなった。2002年に種子を食用に利用するために北海道の当別町で亜麻栽培が復活し、北海道亜麻ルネサンスプロジェクトが進行している。2007年には当別町亜麻生産組合が設立されて、栽培技術の向上と普及に取り組んでいる。北海道独自の特用作物として亜麻の評価が高まるにつれて、十勝地方や上川地方に栽培が広がっている。
アマには産業用だけでなく、多様な園芸種がある。多年草の園芸種のアマは花が可憐なことや栽培が容易なことから愛好者が増加し、北海道では一般家庭だけでなく、街路の植樹帯や公園でも栽培されている。特に札幌市の麻生町や苗穂地区および当別町では、亜麻の歴史と文化の普及のために多彩な行事が開催されて、アマを生かした街づくりが行われている。
種子からは亜麻仁油(あまにゆ、リンシードオイル、フラックスシードオイル)が採れ、これは食用や塗料・油彩に用いられる。
項目 | 分量(g) |
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脂肪 | 99.98 |
飽和脂肪酸 | 8.976 |
16:0(パルミチン酸) | 5.109 |
18:0(ステアリン酸) | 3.367 |
一価不飽和脂肪酸 | 18.438 |
18:1(オレイン酸) | 18.316 |
多価不飽和脂肪酸 | 67.849 |
18:2(リノール酸) | 14.327 |
18:3(α-リノレン酸) | 53.368 |
アマニ油
アマニ油(亜麻仁油、linseed oil / flaxseed oil)は、成熟したアマの種子から得られる、黄色っぽい乾性油(空気に触れると固まる油)。食用のほか、油絵具のバインダーや木製品の仕上げなどに用いられる。
アマの種子を圧搾、又はこれをつぶして溶媒で抽出することで得られる。代表的なω-3脂肪酸であるα-リノレン酸をはじめとする不飽和脂肪酸に富み、栄養サプリメントとしても販売されている。
沸騰させたアマニ油は油絵具のバインダーや、「オイルフィニッシュワニス」として木製品や皮革の仕上げに使われる。加熱することでアマニ油は簡単に重合・酸化するようになる。
最近では、VOCを放出しない溶剤としてシックハウス症候群対策の塗料に使われている。
また、亜麻の種は水かその他の水分と乳化し、卵の代用品として使用出来る。水分3に対し、亜麻の種は1ほどの割合で。主に焼き菓子などの菓子作りに向いている。亜麻の持つ食物繊維も十分に取れ、さらに栄養素も高まる。栄養学的には 100 gの亜麻の種には 450 kcalの熱量があり、脂肪 41 g、食物繊維 28 g、タンパク質 20 gを含む。
亜麻色
アマの繊維の色。「亜麻色の髪」等、金髪などの形容に用いられる。ただし、辞書によれば「黄みを帯びた茶色」、色の16進法表記によれば下のような色(左は「亜麻色」。右は「エクルベージュ」で、これも「亜麻色」とされる)であり、金髪の色とは少しイメージが異なる。金髪ではなく栗毛の形容に用いられることもある。