G-men (雑誌)
G-men(ジーメン)とは、日本のゲイ雑誌である。発行は株式会社古川書房。
概要
1995年3月創刊。現在「Badi」と並び日本を代表する人気ゲイ雑誌であり、筋肉や髭など男性的な匂いの強いタイプやガッチリ体型を好むゲイのためにターゲットを絞った総合情報誌である。因みにかつて存在した『Gメン』(1947年創刊)という雑誌とは無関係である。
創刊当時から、当時特にレベルの低さが目立ったゲイ漫画家に田亀源五郎、上条毬男、藤本郷、平太朗、巽大悟、タカサキケイイチ、戎橋政造、児雷也、市川和秀(大門秀作)、熊田プウ助、呑辺犬助、小日向、山茶国生、仁武GYM等の人気作家の作品を掲載し本格的なゲイ漫画のクオリティーを引き上げた。 近年では松崎司、松武、大門政々などBL系、同人誌系で活躍していたBL作家を参入させ、新たな読者層を掴んでいる。
また、イラストレーターの育成にも力を入れ、松五郎、龍児、越後屋辰之進、龍谷尚樹、立川アキラ、aki、moriuo、uzu、直道、岩田巌など多数の作家が活躍している。
ゲイ雑誌の柱のひとつである官能小説の分野においても「小説グランプリ」を創設し新進作家ーの育成を続けている。初期から現在まで活躍している鬼頭大吾、小玉オサム、城平海をはじめ、橋本健太朗、南風鈴、居向田太牟、夏田涼介、武藤俊介、あすかともゆき、亀谷隆児ら多数を擁し、書き手の層の厚さとバリエーションの豊富さでは他誌を圧倒している。2006年には初期の作品を集めた「小説スペシャル」、2007年には江島厚作品集を刊行するなど、活字媒体が衰退傾向にある中で積極的な動きを続けている。
近年はポルノグラフィーだけでなく、ゲイの老後を見据えた記事や、映画・音楽などのエンターテインメント情報も充実している。付録のオリジナルDVD企画も他誌に先駆けいち早く取り入れ、本誌とは別に「VG-men(ビデオジーメン)」(休刊)や男性専門のSMに特化した専門誌である「Super SM-Z」の発売もしている。ここ数年は、同人作家を集めたアンソロジー本「爆男コミックス」や過去のゲイ雑誌に連載されていた作品の復刻版を発刊する等、新しい活動も行っている。