天人峡温泉

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天人峡温泉の露天風呂

天人峡温泉(てんにんきょうおんせん)は、北海道上川郡東川町にある温泉大雪山国立公園内にあり柱状節理の深い渓谷の底に位置する。旭川市奥座敷で、大雪山の登山拠点のひとつにもなっている。

泉質

  • ナトリウム・カルシウム・マグネシウム - 硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(中性低張性高温泉)(旧泉質名:含土類・食塩 - 硝芒塩)など

温泉街

大雪山の西麓、天人峡地区に4軒のホテル旅館が存在し、それぞれ日帰り入浴も扱っている。

温泉街の近くには、日本の滝百選にも選ばれた落差270mの羽衣の滝が存在する。羽衣の滝の先には「東洋のナイアガラ」と称される幅広な敷島の滝が存在する。温泉街からは散策路が整備されている。沢登りをする人に有名な、「日本で最も美しい沢」とよばれるクヮウンナイ川(美瑛町内に属している)は温泉街のすぐ近くにある。

忠別川は美瑛町と東川町との境界となっており、川の西岸は東川町、東岸は美瑛町となっている。しかし敷地の大部分が美瑛町に属する施設も、便宜上住所を東川町としており、温泉街のすべての施設は東川町観光協会に属している。

歴史

  • 1897年(明治30年)、旭川で旅館経営をしていた松山多米蔵がアイヌの案内で、温泉の湧出と滝を「発見」した。
  • 1900年(明治33年)、温泉旅館を建て、松山温泉として開湯。(現在の天人閣)
  • 1934年(昭和9年)、一帯は大雪山国立公園の指定を受けた。
  • 1937年(昭和12年)、温泉地名を松山温泉から天人峡温泉として統一した。
  • 1938年(昭和13年)、自動車道路開通、旭川から天人峡温泉までの直通バスが運行を開始した。
  • 2010年(平成22年)8月24日、温泉地への道道が180mにわたって崩落し孤立、宿泊施設4か所で宿泊客と従業員324人が取り残され、ヘリコプターで救出された[1]

アクセス

脚注

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外部リンク

テンプレート:温泉

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  1. 東川・天人峡 大雨被害で316人なお足止め ヘリで8人搬送孤立宿泊客らの救出終了 天人峡温泉いずれもWaybackによる北海道新聞のアーカイブ