ユーラシア連邦
ユーラシア連邦(ユーラシアれんぽう)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の国家。
概要
ロシア、EU諸国による連邦国家であり、首都はブリュッセル。また、宇宙要塞アルテミスを所有する。地球連合の中では軍事面の他、大西洋連邦や東アジア共和国と同じく地球連合内部での中心的な発言権を持つ国家である。ユーラシア艦隊を犠牲にするアラスカ基地自爆に反対した者は本編では確認されていない。が、一部軍関係者が離反するなどの混乱が生じている。
C.E.73年になると、国内西側(旧EU、黒海沿岸の諸都市など)と東側(旧東欧、CIS)では世論にかなり温度差が生じてきている。
劇中での動向
機動戦士ガンダムSEED
アークエンジェルが補給を行った宇宙要塞アルテミスの基地司令官ジェラード・ガルシアや基地将兵はユーラシア連邦所属であった。大西洋連邦とは水面下で対立しており、極秘に開発していたアークエンジェルを拿捕しようと試みてクルーを拘禁したが、アークエンジェルを追撃して来たザフト軍の攻撃によってアルテミスは陥落する。
アラスカ基地攻略戦では、守備部隊として配備されていた自国戦力がザフト軍との戦闘や大西洋連邦の仕掛けたサイクロプスにより消耗し、以降連合内部における発言力を失っていくことになる。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
対プラント戦に関しては大西洋連邦と歩調を合わせていたユーラシア連邦政府は、先の大戦でのアラスカ基地攻略戦の一件により同国民(とりわけ西部地域住民)の対連合感情は悪化傾向にあり、ユニウスセブン落下テロ事件の際、災害救助と「人道的見地」を名目に進駐してきたザフト軍の世論誘導が奏功して、ユーラシア西部(ヨーロッパ)地域では地球連合からの本格的分離独立運動へと発展する(ただし、親プラントを表明しなかった地域や中立地帯に対してザフトは軍民問わず攻撃を行っている)。
これに対して地球連合軍は、ファントムペインをベルリンに派遣し、就役したばかりの戦略機動兵器デストロイの火力をもって、事実上同地に駐留していたザフト軍を壊滅に追い込んだ。この際、おびただしい数の自国民が死傷し都市インフラも壊滅、復興にどれほどの時間が必要とされるかは定かでない。
なお、ユーラシア東側地区(モスクワ以東)は反連合的動きを見せず、ウラル資源工業地帯、ウクライナ穀倉地帯、中央アジア資源地帯、シベリア資源地帯等も地球連合の領土のままである。
機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
大西洋連邦が中心となって開発していたGATシリーズに対抗すべく秘密裏にアクタイオン社協力の下、独自開発したMS、CATシリーズの開発に乗り出すも、政治的理由により開発中止。それにより、元から反大西洋連邦派であったMS開発チーム「特務部隊X」が離反する事態になった。
余談
- 『SEED X ASTRAY』では、アクタイオン・インダストリー社の協力を得てハイペリオンを開発している。また、ハイペリオンの武装は「ザスタバ社」「ロムテクニカ社」が製造している。
- 『SEED C.E.73 STARGAZER』では、ベルリンの壊滅よりやや前、キルギスプラント襲撃事件によりキルギスの地球軍研究施設がザフト軍と思われるMS及び歩兵部隊に襲撃され、非武装の研究員を含む多数の施設スタッフが殺害された。
関連項目
テンプレート:Gundam-stubit:Fazioni della Cosmic Era#Federazione Eurasiatica