氷見漁港

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氷見漁港(ひみぎょこう)は、富山県氷見市にある第3種漁港である。漁港管理者は富山県。

概要

氷見漁港の第一の特徴は、定置網漁法による漁獲である。富山湾は1000m以上の深度を持ち、深海の冷水が海面近くまで上昇する好漁場として知られるが、氷見付近は大陸棚が5km沖合まで発達しており、浅い海が広がっている。そのため、氷見沖合では天正年間(安土桃山時代)より定置網漁法が発達した。21世紀初頭における氷見漁港の漁獲の約8割は定置網漁法によるものである。氷見に発祥した定置網漁法は、越中式定置網と呼ばれている。

氷見漁港の水揚げは、春のイワシ・夏のマグロ・冬のブリで特徴づけられる。特に冬のブリは寒ブリ・氷見ブリと呼ばれ、氷見の名産品として知られている。産地偽装問題が発生したため、地域ブランドとして商標登録するなどの対策が検討されている[1]

氷見漁港には、競り市が行われる氷見魚市場のほか、水産物販売や水産物飲食店が集積した道の駅氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館が設置されている。その他、漁港からは寒ブリ漁を見学する観光船が発着し、また競り市の様子も見学できるなど、氷見漁港は水産都市氷見の観光拠点となっている。

21世紀初頭において、氷見漁港の防波堤延長は658m、係留施設延長は1869m、利用漁船は約400隻強、水揚高は約15,000トン、漁獲金額は約60億円にのぼる。氷見漁港を本拠とする氷見漁業協同組合は、21世紀初冬時点で組合員約900名を擁する。

沿革

主な魚種

主な漁業

  • 大型定置網
  • 敷き網漁業
  • 小型定置網
  • 刺し網漁業
  • 採貝業

出典

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外部リンク

関連項目

  • 2011年3月8日の朝日新聞朝刊37面