静岡大学教育学部附属静岡中学校

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静岡大学教育学部附属静岡中学校(しずおかだいがくきょういくがくぶふぞくしずおかちゅうがっこう)は、静岡県静岡市葵区にある国立大学附属学校(中学校)。静岡大学教育学部の附属中学校である3校のうちの一つ。通称は「附中」(ふちゅう)、「静附」(しずふ)等、教員は「静中」(しずちゅう)と使うこともある。

概要

沿革

校風

  • 校訓は「自主独立」及び「真善美」である。
  • 学校教育目標は「よりよいものを求めてこだわり高め合う生徒」である。
  • 校風は自由であり、生徒の自主性が尊重される。また、討論会も頻繁に行われる。
  • 各行事の運営は生徒が主体となって行われ、年度毎に内容が異なる特徴を持つ。

学校行事

  • 4月 - 始業式、入学式
  • 5月 - 教育実習II・III
  • 6月 - 教育実習III
  • 7月 - 本栖キャンプ
  • 8月 - (夏季休業)
  • 9月 - 体育祭、学校公開
  • 10月 - 始業式、教育研究協議会、教育実習Ⅰ
  • 11月 - 附中夢講座
  • 12月 - 合唱発表会
  • 1月 - 附属静岡中入学試験
  • 2月 - 職業体験学習(1年)、文化旅行(2年)
  • 3月 - 卒業式、修了式、離任式

学校周辺

授業

  • 授業において教科書を使用することは少ない。教師がテーマを生徒に与え、生徒がそのテーマから感じた問いや興味を感じたことを追究しレポートにまとめ、全体で討論をするという形がよくある形式である。
  • 過冷却や放物線の焦点を求める、など中学の学習指導要領を超越した範囲の内容を扱うこともある。高度な内容の授業を行う際は、教師も生徒と共に討論に参加することがあり、白熱した議論が交わされる。
  • 年3回程度、教育実習生(主に静岡大学教育学部生)が実習に来る。
  • 授業後には「追求の記録」(「追究の記録」)という授業の感想、意見などを書く。これは成績を付ける際の参考資料となる。

テスト

  • テストは1、2年生は8月末または9月の前期末テスト、1月の後期末テスト、1月の静岡県中学校学力診断調査試験(通称「学調」)がある。3年生は4月の全国学力・学習状況調査、8月末の前期末テスト、9月と12月に行われる静岡県中学校学力診断調査試験、不定期(年に数回程度)に行われる業者テストが存在する。
  • 前期・後期末テストは、授業の内容が反映させられている。「過冷却はなぜ起こるのか」や「詩を絵にせよ」など一風変わった高度な問題が頻出する。難易度は教師によって様々なため、平均点が50点満点中10点台ということも時折ある。

本栖湖キャンプ

毎年7月、本栖湖・浩庵テント村へ2泊3日のキャンプに行く。学年で縦割りの班をつくり、3日間を過ごす。 キャンプでの係は6つあり、生徒は必ずいずれかの係に所属しなければならず、第1希望から第3希望まで係を希望し、班長が人数構成案をもとに所属係を決める。

  • 正副・班長会 - 正・副集団長、班長で構成され、組別会合や現地で指揮をとる。班長は班員の人数や係を調整し、また下級生にはその係の仕事内容や留意点を伝えたり、活動を支援したりする。メンバーは「日程調整班」、「生活事前準備班」、「健康安全班」、「環境保全班」、「つどい・企画班」のいずれかに所属する。
  • 行事係 - 現地での行事である2日目の日中に行われる「昼行事」と2日目夜に行われる「キャンプファイヤー」を企画・運営する。
  • 施設係 - テント設営時の道具管理、炊事時の水配給、トイレ・カンテラの管理を担当する。
  • テント係 - 各班二つずつのテントに、必要なものが入っているか確認する。現地では、テント設営の先導をする。
  • 食事係 - キャンプでの献立を考える。栄養バランスが良く、なおかつ安価なものを考える。また、会計の処理・報告も担当する。
  • 炊事係 - 炊事時に使う薪を準備する。また、現地で炊事用の釜戸を掘る。

このキャンプでは水道やガスは使用できず、自分たちで作った薪と自分たちで掘ったかまど、配給された水で炊事を行う。各係に分かれてそれぞれでキャンプに向けて準備を行う。

キャンプの1日目には自分達でテント設営や釜戸作りをし、厳しい環境での生活に備える。2日目には登山などの行事がある。また、夜には集団ごとにキャンプファイヤーなどの行事がある。3日目には片付け(テント撤収、釜戸の埋め立てなど)をする。

当日のための準備期間は長く、総合的な学習の時間を利用し準備を行っているが、近年のゆとり教育の見直しによって年々その準備期間は短くなってきている。

体育祭

  • 体育祭は、生徒会に指名された後に生徒総会で承認される体育祭特別委員長を中心とする、体育祭特別委員会によって運営される。
  • 体育祭特別委員(通称「体特」)は、各クラスから2名ずつ募集される。
  • 各集団で、集団長(正・副)と企画長(正・副)を決める。
  • 体育祭当日には各々の集団色で髪を染めたり、体に文字を書いたりする「ボディペイント」という独特の文化がある。ボディペイントについては生徒間、教師間でも賛否両論である。その許可、不許可は体育祭前の生徒総会によって話し合われ、最終的に体育祭特別委員長が中心となり決定する。D集団の集団色は「黒」だが2001年に実験的に「虹」にしたことがある。しかし紛らわしいとの声で一年で中止(D集団のボディペイントは紫だったり白だったりと集団色とマッチしていない)。
  • 「企画」と呼ばれる、集団ごとに8分間の創作ダンスを競い合う競技があり、体育祭の練習の多くがこれにかけられる。
  • 平成21年度は校舎改装に伴い、グラウンドが使用できないため体育祭は5月下旬に開催した。

合唱発表会

  • 毎年12月に行われる。
  • 合唱委員長を中心に、各クラス2,3名の合唱委員が募集される。
  • 各クラス披露する曲は合唱曲からJ-POPまでさまざまである。

文化振興活動

  • かつては文化祭も行われていたが、2002年度に女子数名が過激なファッションショーを行う等その品格が問われ、2003年度に廃止された。
  • その後は生徒会が中心となり、平成20年度より「君こそスターだ!」(通称「君スタ」)と呼ばれる文化振興活動が行われていた。
  • 平成24年度は文化振興活動ではなく、個人レベルで学代会の協力のもと、「NEW"I"」(ニューアイ)という名称で行われている。内容は君スタと変わらず、生徒によるバンドやダンスなどの音楽活動やコントなどの芸などが披露された。
  • 平成25年度は生徒会が運営する「讃える会」という名称となり、内容としては昨年までと異なり、生徒会に属する機関が、今年度行ったことを讃えあい、今後に生かしていくというものである。

生徒総会

  • 生徒会予算、行事などの基本方針案の承認は、議長団によって運営される生徒総会で決定される。また、新生徒会長が指名した生徒会本部役員、新議長が指名した副議長と書記の承認も行われる。
  • 秋期には生徒会長、議長、全校選出中央委員選挙が選挙管理委員会によって行われる。
  • 平成24年度からは「総会・選挙見直し改革」によって一部の会則が改正されたため、各係長と各係基本方針案、人数構成案の承認は中央委員会のみで行うこととなった。

生徒会機関

各係は係長によって行う施策が異なる。

  • 生徒会本部 - 生徒会機関の中心。様々な行事を企画・運営。
  • 放送係 - 校内への放送伝達、昼食時の放送企画を行う。
  • 図書係 - 学校の図書館の管理。また係が独自に「むらさめ」、司書が「うらさめ」という新聞も発行。
  • 生活係 - 風紀の向上改善を主とする。
  • 美化係 - 校内の環境管理。
  • 庶務係 - 学校備品の管理や、古紙回収なども行っている。
  • 集会係 - 生徒集会の企画・運営。
  • 保健係 - 生徒の健康管理と水道の管理。
  • 掲示係 - 校内の掲示物の作成・維持管理。
  • 奉仕係 - 奉仕活動の企画・運営,募金活動やペットボトルキャップの回収などを行っている。
  • 広報係 - ホームページ(生徒会・部活・クラスのページ)作成・公式Facebook、公式Twitter、公式ブログ(外部リンクを参照)の管理・校外へのPR活動。また、パソコン室整備・管理。

以下独立機関

  • 議長団 - 生徒総会や中央委員会の日程調整、司会進行(運営)、議事録の発行・配布。
  • 選挙管理委員会(略称「選管」) - 選挙の管理・運営を行う。
  • 新聞委員会 - 学校内新聞「新墾にいばり」の作成。また、年度末には「雑誌新墾」の編集も行う。
  • 学級代表会(略称「学代会」) - 生徒の学校生活の向上を目的として活動する。
  • 特別研究委員会(略称「特研」) - 生徒会の活動に関する研究、調査、附中史の研究を行う。
  • 全校選出中央委員会(略称「全中委」) - 依頼による会則改正などを受付ける。又、生徒による係への質問等に答えている。

以前は清掃時には体育着に着替えていたが、平成19年度から美化係長の方針により、清掃時の服装は自由となった。また、平成20年度から美化係長の下、新しい清掃方法として全校単位で行う縦割り清掃が始まった。

部活動

部活への加入は自由で、学校自体は部活に特に力を入れない。

主な成績

  • 陸上競技部は平成16年度に男子400mで全国大会に出場。
  • 男子バスケ部は平成15年度に県大会に出場した。
  • 男子硬式テニス部は東海大会に出場、県中部地区中学生テニス連盟新人テニス大会など。個人でも優れた成績を収めるものもいる。
  • 男子バレーボール部が平成19,20年度と連年で中体連において入賞を果たしている。
  • 卓球部男子団体では、平成22年度に県大会出場、平成23年度に中体連において入賞を果たしている。他に、男子個人、女子個人で県大会に出場するものがいるなど、数多くの功績をあげている。
  • サッカー部は平成24年度に新人戦で県大会に出場。
  • 吹奏楽部は毎年夏期に「定期演奏会 サマーコンサート」を開催する。同部は最近演奏会の増加に取り組んでいる。例としてサマーコンサート、地域コンサート、ホスピタルコンサート等がある。また校内での演奏機会も多い(夢講座、一迎会など)
  • 部活動以外の個人としての成績においても生徒は活躍している。一輪車の世界チャンピオンや、水泳・トランポリンなどの優勝者など多方面で活躍中である。

交通アクセス

出身者

関連項目

脚注

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外部リンク

出典

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  1. 過去には昭和28年まで静岡大学教育学部附属高等学校(新制)が存在した。静岡大学教育学部附属島田中学校(沿革)http://www.shimachu.ed.shizuoka.ac.jp/school/enkaku.html