イオンモール岡崎

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ファイル:AEON Okazaki Shopping Center 12.JPG
外山古墳群
(イオン藤さき古墳広場)
ファイル:AEON Okazaki Shopping Center 02.JPG
増築前のイオンモール(2007年)

イオンモール岡崎(イオンモールおかざき)は、愛知県岡崎市戸崎町字外山にあるイオンモールが管理運営する、同社とイオンリテールそごう・西武との3社の共同出店のショッピングセンターである。

通称はイオン岡崎(またはキーテナントのイオン岡崎南店の旧称「ジャスコ岡崎南店」の影響で「ジャス南」「南ジャス」)、北側のイオン岡崎南店と南側の西武岡崎店が核店舗を成し、その間がイオンモール専門店街となっており、イオン岡崎南店の西側がイオンシネマ岡崎店となっている。

愛知県内最大規模のショッピングセンターである

概要

1995年日清紡績(現・日清紡ホールディングス)戸崎工場の一部に開店したジャスコ岡崎南店[1]2000年9月22日に拡張し、イオン興産(現・イオンモール)のショッピングセンターとして増床グランドオープンした、イオングループにおける百貨店と総合スーパー(GMS)の「2核1モール型」の先駆けともいえる店舗である。

建物は地下1階地上4階建てのGMS2棟とエンクローズドモールで構成されている。天井はGMS棟は3メートルと5メートル、モール棟は5メートルで設定されている。新設されたシネマ館はイオン棟2階西側からの連絡通路で行くことができる。

駐車場の容量は4,300台で駐車場は地下駐車場・4階立体駐車場・屋上駐車場・平面駐車場・シネマ館駐車場と5か所となっている。

商圏は自動車30分圏内の約67万人とし、年間1500万人の来客があったが、2008年の増床により商圏を東三河などを含めた自動車50分圏内の約100万人に拡大し、年間で300万人増の1800万人の来客を見込んでいる。

また、敷地内に外山古墳群(イオン藤さき古墳広場)がある。建設中に出土し、公園として整備されている。

歴史

1988年日清紡績が同社戸崎工場と国道248号を挟んだ社有地14,500m²にジャスコを核とする5階建てのショッピングセンターの建設を計画。店舗面積は17,400m²で、うちジャスコは約10,000m²、駐車場の収容台数を700台とした[2][3]。この時の仮称は「戸崎ショッピングセンター」だった。計画は1990年5月に商業活動調整協議会で大規模小売店舗法(大店法)3条の結審を受けた。

しかし、近くにダイエー西友などが大規模商業施設を建設することが明らかになったことから、計画場所を戸崎工場内に移転し、敷地面積を2.5倍の約36,900m²に拡張、店舗面積29,000m²(うちジャスコは18,000m²)、駐車場1,500台に拡大した[2]。この計画変更で、戸崎工場はグラウンド社宅などを取り壊し、また工場の紡錘能力約5万錘のうち1万9千錘を減錘することとなった[3]。大店法3条結審後の計画変更は異例だった。

1995年9月30日、ショッピングセンターは「ジャスコ岡崎南店」として開業した。建物は、前年に施行されたハートビル法を県内で初めて適用したものだった[4]。一方で、1997年3月末に戸崎工場が閉鎖。また、1998年3月に中心市街地の康生地区にあったジャスコ岡崎店[5]が閉店した。これらの動きと前後して、ジャスコ岡崎南店の拡張計画が進行し、1998年1月にイオン興産(現・イオンモール)をデベロッパーとして、西武百貨店や専門店約200店が入居する「イオン岡崎ショッピングセンター」の計画が発表。同年2月に中部通産局に大店法による建築申請がされた。しかし、岡崎市立南中学校愛知県立岡崎盲学校など学校が多く教育環境が悪化することや、交通渋滞・騒音による住環境の悪化を心配した地元住民によって計画の変更を求める声が相次ぎ、11,288人の署名が岡崎市役所に提出された[6]。こうした声を受けてイオン側は、増築する延べ床面積を16,000m²に減らし、ボウリング場の出店をやめて文化ホールを設け、アミューズメント施設の閉店時間を0時から22時に計画を変更した[7]。イオン岡崎ショッピングセンターは2000年9月22日に開業。西武百貨店と130の専門店を新設。2007年9月22日、開発・運営主体のイオンモールの合併に伴い「イオン岡崎ショッピングセンター」から「イオンモール岡崎」へ名称変更した。

2008年1月には、更なる拡張を発表。同年11月28日に開業した。拡張では、西側に隣接する中部電力岡崎支店の資材置き場跡地に10スクリーンのシネマコンプレックスイオンシネマ岡崎店)を核とするシネマ館と、本棟のジャスコと西武の間のイオンモール専門店街(現在のウエストアベニュー)に平行する形で、増設した新専門店街(イーストアベニュー)も併せてグランドオープン。またジャスコ3階にはイオンラウンジが設置された。増床ソフトオープンはグランドオープンの前日であった[8]

テナント

核店舗にイオン岡崎南店と西武岡崎店を配置し、200以上の専門店が入居している。

イオン岡崎南店

イオンリテールにより運営されており、店舗は地上3階まであり、地上階は専門店街と一体になっている。2階にはシネマ館への連絡通路がある。3階にはイオンラウンジが設置されている。

1995年9月30日に開店。1998年のジャスコ岡崎店の閉店で、岡崎市内で唯一のジャスコ店舗となった。

2011年3月1日に、店舗ブランドの統一に伴い店舗名を「ジャスコ岡崎南店」から「イオン岡崎南店」に改称した。

西武岡崎店

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西武岡崎店(増床前の2007年撮影)

店舗は地上4階まであり、4階にはロフトが入店している。

セブン&アイ・ホールディングス傘下となった西武百貨店が、最大のライバルであるイオングループの運営するショッピングセンターに入居しているという、特殊な出店形態となったが、開店当時は西武百貨店とイオンは共同で多店舗展開を予定しミレニアム企画という会社を設立し、静岡県浜北市(現在の浜松市)や群馬県太田市に出店を予定するなど力を注いだが、西武百貨店の経営状態が芳しくなかったことや、そごうとの経営統合に経営資源を集中させたことから立ち消えとなった。

しかし同ショッピングセンター内の岡崎店は小規模な店舗であることが、買い物客を館内のすみずみまで行き渡せる効果を生み、結果的に堅調な売上を出す事に成功。さらには西武百貨店全体の中でも優良店舗の一つに数えられるまでに成長した。

イオンモール専門店

「イオンモール専門店街」は、ウエストアベニューとイーストアベニューから構成され、上階は吹き抜けとなっている。1階はレストラン街などから構成され、南に「イオンモールセントラルコート」があり、イベントなどに利用されている。2階はファッション店を中心に構成されている。また、3階には「イオンホール」が設置され、展覧会などに利用される。このほか、3階にはフードコートがある。

また、イオン岡崎南店の西側に「シネマ館」がある。3階に、10スクリーンを有するイオンシネマ岡崎店と、ゲームコーナーのゲームランドが入居している。1、2階は駐車場で、3階がイオン岡崎南店2階と連絡通路で結ばれている。

1F

2F

3F

フードコート

交通アクセス

駐車場の出入口は9か所あり、国道248号愛知県道483号岡崎幸田線(電車通り)の大通りに出ることができる。しかし、土日祝日などは周辺道路は慢性的に渋滞が発生する。

公共交通機関でのアクセスは、東岡崎岡崎両駅のほぼ中間に位置しているため、両駅からの徒歩圏にはなく、バスに乗車する必要がある。敷地内には名鉄バスの「イオンモール岡崎」バス停が設置されており、東岡崎駅と岡崎駅を往復する系統の一部が停車する。このほか、別の系統のバスでも電車通りの「戸崎町」「岡崎警察署前」や国道248号の「商工会議所」から徒歩で行くことができる。鉄道でのアクセスの場合、愛知環状鉄道六名駅が最寄りとなるが、やや距離がある。

鉄道
路線バス
  • 名鉄バス
    • イオンモール岡崎バス停(敷地内、徒歩1分)
    • 戸崎町(イオンモール岡崎口)バス停(徒歩3分)
    • 岡崎警察署前(イオンモール岡崎イオンシネマ口)バス停(徒歩3分)
    • 商工会議所バス停(徒歩5分)

脚注

  1. 2011年3月1日よりイオン岡崎南店に改称
  2. 2.0 2.1 「中日新聞」1992年5月1日、地域経済面 11頁
  3. 3.0 3.1 「日本経済新聞」1992年5月1日、地方経済面(中部) 7頁
  4. 「中日新聞」1995年7月12日、県内総合版 12頁
  5. 1960年代に開業。当初はオカダヤとして開業し、後にジャスコとなっている。食料品売り場にはヤマナカが入居していた。現在は岡崎シビコ(シビコ岡崎)となっている。
  6. 「中日新聞」1998年8月25日、西三河版西三河 16頁
  7. 「中日新聞」1998年12月29日、西三河版西三河 14頁
  8. ニュースリリース 10月16日(イオンモールホームページ)

関連項目

外部リンク

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