椋岡駅
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テンプレート:駅情報 椋岡駅(むくおかえき)は、かつて愛知県知多郡阿久比町椋岡にあった名古屋鉄道河和線の駅(廃駅)である。
駅構造
ホームは相対式2面2線の地上駅であった。ホームの長さは電車4両分しかなく、6両編成の電車は2両がはみ出して停車する形であった。停車駅集中管理システム未導入の完全な無人駅であり、かつ駅舎もないため、直接ホームに入る形になっていた。
配線図
歴史
かつては全ての普通電車が停車していたが、末期には5 - 9時台と15 - 19時台の一部の列車のみしか停車せず、他の時間帯は普通列車を含めすべての列車が通過していた。
これは、1983年(昭和58年)に北へ徒歩で5分(600m)程度の場所に阿久比駅が開業し、名鉄としてはこの開業と共に統合という形でこの駅を廃止する予定であったが、地元の反対で廃止できなかったため、やむなく通勤・通学時間帯に限り列車を停車する形にしたものである。一部の駅の発車案内板には「椋岡通過」という表示もあった。末期の1日の乗降客数は約200人。このような小さな無人駅だが、普通電車も通過する駅として鉄道ファンからの知名度は非常に高かった。また名鉄線で普通列車が通過する最後の駅であった。
2006年(平成18年)3月に、各駅における駅集中管理システムの導入とトランパス対応への工事と併せて、乗降客数が300人以下の駅について廃駅を再度検討した結果、7月5日に中部運輸局に当駅の廃止申請が行われ、廃止後は隣の阿久比駅を代替とする形で12月15日の営業を以て廃止となった。
年表
隣の駅
脚注