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テンプレート:Infobox Musician 高野 寛(たかの ひろし、1964年12月14日 -)は、ミュージシャン・音楽プロデューサー。静岡県三島市出身。血液型はB型。身長177cm。静岡県立浜松西高等学校、大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科卒業。2013年より京都精華大学ポピュラーカルチャー学部特任教員。代表曲に「虹の都へ」「ベステン ダンク」などがある。 影響を受けた主なアーティストは、トッド・ラングレン、ビートルズ、YMO、忌野清志郎等。
目次
活動
1986年に高橋幸宏、鈴木慶一主催の「究極のバンド」オーディションに出場し、見事合格。なお、同オーディションを受けていたミュージシャンに、青山陽一を擁するGRANDFATHERSや、後に『Bomb A Head!』などをヒットさせたことで知られるm.c.A・T[1]らがいた。オーディションの本来の目的であったバンド結成は結局立ち消えになったものの、これをきっかけにビートニクスのツアーにギタリストとして参加することになる。ちなみにこのツアーメンバーには、ビートニクスの2ndアルバムにアレンジャー・キーボーディストとして参加していた小林武史や、後にソロデビューする鈴木祥子がいた。その後、1988年に高橋幸宏プロデュースのシングル「See You Again」でデビューする。
1990年発表のトッド・ラングレンプロデュースによるシングル「虹の都へ」がオリコン2位を記録、歌のトップテンにもランクインし、続くシングル「ベステン ダンク」(同じくトッド・ラングレンプロデュース作品)もヒットし、コアな音楽ファン以外にも広く知られる存在となる。
1995年4月から1年間、NHKのトーク番組『土曜ソリトン SIDE-B』の司会を緒川たまきとともに務めた。また同年、TBS系列のテレビドラマ『揺れる想い』(南野陽子主演)に青年実業家で大学生の神野光雄役でレギュラー出演するなど、ミュージシャン以外の活動も行う。
ソロでの活動の他、1992年の田島貴男をはじめとして他のミュージシャンとのコラボレーションも多い。 ギタリストとしては、1994年に坂本龍一のワールドツアーや、2003年に宮沢和史のヨーロッパツアー、2004年の南米ツアーに参加し、その他にもテイ・トウワ、中村一義、CHARA、YUKI、スキマスイッチ、BONNIE PINK、クラムボン等のアルバムでギターをプレイしている。
2001年には、Nathalie Wise(BIKKE、斉藤哲也)にギタリスト/ヴォーカリストとして加入。2005年、原田郁子、tatsu、坂田学らと共に、メンバー全員の血液型がB型という異色バンド、4Bを結成。同年9月4日、狭山・稲荷山公園で行われた『HYDE PARK MUSIC FESTIVAL』でのライブが起点となり、氏自身が敬愛する細野晴臣のプロジェクトバンド、東京シャイネスにギタリスト・コーラスとして参加。2006年からは宮沢和史ソロツアーのメンバーにより結成されたバンド、GANGA ZUMBA(ガンガ・ズンバ)のギタリストとして、2007年には、高橋幸宏の呼びかけによりpupaのメンバーとしても活動している。
他のアーティストへの詞や曲の提供、アレンジや音楽プロデューサーとしても活躍。鄭有傑(チェン・ヨウチェー)監督の短編映画『シーディンの夏』の音楽監督を務めたこともある。音楽プロデューサーとしての代表作に、小泉今日子「厚木I.C.」、SUPER BUTTER DOGの『サヨナラCOLOR』等がある。
ソロでの活動として高野寛名義以外に、2006年から、HAAS名義(自身が敬愛する写真家Ernst Haasの名に由来)での活動もスタートしている。
2007年5月19日、YMOの3人がHAS名義で行ったパシフィコ横浜国立大ホールでのライブで、サポートメンバーとして参加。
2008年、ソロデビュー20周年を機にユニバーサルミュージック / MILESTONE CROWDSレーベルに移籍、シングル「LOV」を発表した。8月10日、夢の島公園陸上競技場で開催された「WORLD HAPPINESS 2008」にpupa、GANGA ZUMBAのメンバーとして、またHASYMOのサポートメンバーとして、それぞれ参加した。
2009年でソロデビュー20周年を迎えた。8月9日夢の島公園陸上競技場で開催された「WORLD HAPPINESS 2009」にソロとして登場。またpupaのメンバーとしても参加した。
2014年、アートプログラム「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙」(主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊島区)に、3月2日のライブアクトとして参加。
備考
参加作品は、幅広い音楽知識に裏打ちされた上質な作りで多くのアーティストたちに強い影響を与えている。細野晴臣・坂本龍一・鈴木慶一・高橋幸宏・忌野清志郎 / 宮沢和史・テイ・トウワ / クラムボン・ハナレグミ・中村一義 etc...との世代を超えたセッションは、多くのミュージシャン達から信頼される存在であることを物語っている。2009年発表のソロデビュー20周年記念アルバム「Rainbow Magic」は2009年12月12日付の朝日新聞紙上で音楽評論家・小倉エージが選ぶ2009年のポピュラーミュージック「私の3点」の内の一枚に選ばれるなど、高い評価を得ている。
2008年から開催されている野外音楽イベント「WORLD HAPPINESS」には毎年ソロやpupa、GANGA ZUMBAなどバンドのギタリストとして最多出場を果たしている。初回の「WORLD HAPPINESS」では、高野がGANGA ZUMBA・pupa・HASYMOと3ステージをかけもちするのを揶揄して、GANGA ZUMBAのボーカル宮沢和史は客席に向かって「高野寛祭りへようこそ!」と呼びかけた。ソロでは2009年、サブステージに出演。「虹の都へ」「夢の中で会えるでしょう」などを披露した。また同イベントには高野のデビューのきっかけとなった「究極のバンド」オーディションにかかわっていた面々が多く登場していた。THE DUB FLOWERのいとうせいこうはオーディションの司会だったという。2011年には再びソロとして出演。「君に胸キュン」のカバー等を披露した。
ディスコグラフィ
シングル
- See You Again (1988年10月7日)
- BLUE PERIOD (1989年2月22日)
- ある日、駅で (1989年6月7日)
- 虹の都へ (1990年2月7日) - MIZUNOスキーウェア「ケルビンサーモ」CMソング[2]
- ベステン ダンク (1990年10月3日) - MIZUNOスキーウェア「ケルビンサーモ 2」CMソング[3]
- 目覚めの三月(マーチ) (1991年5月17日) - ロッテCMソング
- 泡の魔術 (1992年5月1日) - 花王「エチュール」CMソング
- thanks (1992年6月10日) - MIZUNO「AXY」CMソング
- Winter's Tale〜冬物語〜 (1992年11月4日) - 「高野寛 & 田島貴男」名義、サッポロビール「冬物語」CMソング[4]
- 愛の言葉 (1993年11月10日)
- 約束の旅 (1994年4月27日) - 丸井ギフトキャンペーンCMソング
- 夢の中で会えるでしょう (1994年10月26日)
- Blue Stone (1995年2月22日)TBS系列テレビドラマ『揺れる想い』OP曲
- Cheerio! (1996年4月10日)
- Moon Shadow (1996年7月17日)TBS系列『川柳役者』テーマ曲
- KAORI (1996年10月23日)
- Bye Bye Television (2000年2月17日)
- おさるのナターシャ (2005年7月12日) - 石坂しづかによる絵本付き
- LOV (2008年11月19日)
- Black & White (2009年6月17日)
アルバム
- hullo hulloa (1988年10月26日)
- RING (1989年7月5日)
- CUE (1990年3月7日)
- Better Than New (1990年12月12日) - ミニ・アルバム
- AWAKENING (1991年6月14日)
- th@nks (1992年7月4日)
- Timeless Piece (1992年12月16日) - ベスト・アルバム
- I (ai) (1993年12月8日)
- Sorrow and Smile (1995年3月29日)
- Rain or Shine (1996年11月7日)
- EXTRA EDITION (1997年6月25日) - ベスト・アルバム
- Tide (1999年5月19日) - 2013年10月9日にリマスタリングを施し、WAVE配信販売を行っている。
- Ride on Tide (2000年3月15日) - ライブ・アルバム、2013年10月9日にリマスタリングを施し、WAVE配信販売を行っている。
- 確かな光 (2004年1月15日)
- 相変わらずさ 〜Best Songs 1988-2004〜 (2004年9月1日) - ベスト・アルバム
- MUSIC FOR BREAKFAST (2006年11月1日) - 「HAAS」名義、ミニ・アルバム(インスト)
- Rainbow Magic(2009年10月7日)
- カメレオン・ポップ(2011年4月20日)
- TOKIO COVERS (2013年10月9日) - カバーアルバム
ビデオ
参加作品
- LAND OF RICHES / L⇔R(1993年)
- 5. U-EN-CHI [遊園地](ギターで参加)
- sweet revenge / 坂本龍一(1994年)
- 13. 君と僕と彼女のこと(ゲストヴォーカル&ギターで参加)
- SURFIN’ MUSIC(1994年)
- 1. サルサ・デ・サーフ(インストゥルメンタル)
- スーパー・ギター・トリビュート(1996年)
- 7. ホリー・ホップ(インストゥルメンタル)
- 8. サルサ・デ・サーフ(インストゥルメンタル)
- ウィンター・ギフト・ポップス(1997年)
- CINE TECHNO YUKIHIROセレクション(1997年)
- 2. 「燃えよドラゴン」〜ザ・ビッグ・バトル
- トッドは真実のスーパースター/トッド・ラングレントリビュートアルバム(1997年)
- 10. インターナショナル・フィール
- 月面讃歌/ムーンライダーズ (1998年)
- 8.Lost Time(プロデュース)
- クロス・エコー(1998年)
- 12. FBI(インストゥルメンタル)
- 13. サンダーバード・メイン・テーマ(インストゥルメンタル)
- フォーナイン(1999年)
- 3. GROOVE IS IN THE HEART(ディー・ライトのカヴァー)
- MOON BOSSA(ムーンライダーズ tribute)(2001年)
- 02.いとこ同士
- Gentle Guitar Dreams〜George Harrison tribute(2002年)
- 10. FAR EAST MAN
- TRIBUTE TO YMO (2004年)
- 3.CUE
- RCサクセションの子供たち [DVD](2004年)
- 7. 空がまた暗くなる
- HAPPY BIRTHDAY,JOHN(ジョン・レノントリビュート)(2005年)
- 14. IN MY LIFE
- リズムであそぼう(2005年)
- 4. おさるのナターシャ
- 東京シャイネス/細野晴臣[DVD](2006年)
- おやすみなさい(2007年)
- 1. おやすみナターシャ
- 細野晴臣トリビュートアルバム(2007年)
- 7. 終りの季節(高野寛 + 原田郁子)
- 細野晴臣イエローマジックショー[DVD](2007年)(テレビ放送は2001年)
- 青い蝶 / Bajune Tobeta (2008年)
- 12. 色彩の中へ(中谷美紀歌詞提供曲のセルフカヴァー)
- 一緒にうたおう! NHKみんなのうた〜大人Ver.〜(2008年)
- 10. わたしのニャンコ(矢野顕子のカヴァー)
- くるり鶏びゅ〜と (2009年)
- 8.ワンダーフォーゲル
- Happy Holidays! ~CITY POPS COVERS~ (2011年)
- 8.終りの季節(高野寛 + 原田郁子)
楽曲提供
- 石井ゆき
- 「uki uki baby」 作詞 - 富樫明生 / 作曲 - 高野寛・富樫明生 / 編曲 - 富樫明生
- 「ラベンダー・ドリーム」 作詞 - 蓮水香 / 作曲・編曲 - 高野寛
- 井上睦都実
- 「泣いて笑って」 作詞 - 井上睦都実 / 作曲 - 高野寛 / 編曲 - 西脇辰弥
- MCU
- 「陽の光を浴びて」 作詞・作曲 - MCU・高野寛
- ザ・キング・トーンズ
- 「夢の中で会えるでしょう」 作詞・作曲 - 高野寛 / 編曲 - 村松邦男
- 桑島法子
- 「The Ballad of Wendy/ウェンディのバラッド」 作詞 - 蓮水香 / 作曲・編曲 - 高野寛
- 小泉今日子
- 「Summer Calling」 作詞 - BIKKE / 作曲・編曲 - 高野寛
- 沢田研二
- 「幻の恋」 作詞・作曲 - 高野寛 / 編曲 - 吉田建
- smart
- 「eternal kiss」 作詞 - 高野寛 / 作曲 - suzuki / 編曲 - smart・Yoshitomi 110
- SOY
- 「Once in blue moon」 作詞 - 高野寛 / 作曲 - 佐橋佳幸 / 編曲 - 山弦
- 高橋幸宏
- 「MIS」 作詞・作曲 - 高橋幸宏・高野寛 / 編曲 - 高橋幸宏
- 「WATERMELON」 作詞 - 高野寛 / 作曲・編曲 - 高橋幸宏・東京スカパラダイスオーケストラ
- 「流れ星ひとつ」 作詞 - 高野寛 / 作曲・編曲 - 高橋幸宏
- 「Flash Light」 作詞 - 高野寛 / 作曲・編曲 - 高橋幸宏・KYON
- 「'00」 作詞・作曲 - 高野寛・高橋幸宏 / 編曲 - 高野寛
- 冨田ラボ
- 「Prayer on the air」 作詞 - 高野寛 / 作曲・編曲 - 冨田恵一
- 永井真理子
- 中谷美紀
- 「LUNAR FEVER」 作詞 - 高野寛 / 作曲・編曲 - 森俊彦
- 西田ひかる
- 「ねぇ / 歩きましょ?」 作詞 - 蓮水香 / 作曲 - 高野寛 / 編曲 - 森俊之
- 浜崎貴司
- 「ココロの底」 作詞 - 浜崎貴司・田中花乃 / 作曲 - 浜崎貴司・高野寛・紀里谷和明 / 編曲 - 浜崎貴司・HAAS・紀里谷和明
- 「瞬間接着愛」 作詞 - 浜崎貴司・田中花乃 / 作曲 - 浜崎貴司・高野寛・HAAS / 編曲 - 浜崎貴司・紀里谷和明
- 藤崎詩織(CV - 金月真美)
- 宮沢和史
- 「ANJOS~天使たち」 作詞 - Carlinhos Brown・宮沢和史・高野寛 / 作曲・編曲 - 宮沢和史
- 本木雅弘
- 「rambling boat」 作詞・作曲・編曲 - 高野寛
- 守屋里衣奈
- 「地図がない」 作詞 - 戸沢暢美 / 作曲 - 高野寛 / 編曲 - 高橋幸宏
- 矢野顕子
- 「ME AND MY SEA OTTER」 作詞・作曲 - 矢野顕子・高野寛。アルバム「ELEPHANT HOTEL」に収録。
- 遊佐未森
- 「緑の絵」 作詞 - 工藤順子 / 作曲 - 高野寛 / 編曲 - Nightnose
- Romi
- 「cresc.」 作詞・作曲 - 高野寛 / 編曲 - 鈴木豪
- 和久井映見
- 「毎日会いたい」 作詞 - 西脇唯 / 作曲 - 高野寛 / 編曲 - 木本靖夫
- 「コスモスの咲く道」 作詞 - 高野寛 / 作曲・編曲 - 木本靖夫
- 金城武
- 「相信愛」 「夢の中で会えるでしょう」の北京語カバー。アルバム「偸偸的醉」に収録
サウンドトラック
- TBSドラマ『さくらももこランド・谷口六三商店』(1993年):音楽担当
- フジテレビドラマ『GTO』(1998年):楽曲提供
- 鄭有傑(チェン・ヨウチェー)監督映画『シーディンの夏』(原題 石碇的夏天)(2001年):音楽監督を担当
- 竹中直人監督・出演映画『サヨナラCOLOR』(2005年):Nathalie Wise、ハナレグミ、クラムボンが音楽を担当
出演
ラジオ番組
- Hello it's me(NACK5)
- 高野寛の五十歩百歩(NACK5)
- ブルボンブランニューコレクション(Fm yokohama)
- サンデーファンキーパーク(FM-FUJI)
- IBM INTERNET CAFE 'Plug In' (1998年、J-WAVE)
- フォーウェイ・ミュージック・ストリート (JFN各局) 第4週を担当
- 高野寛のトーキングエッセイ~ここはどこか~(JFN各局)
テレビ番組
- さくらももこランド・谷口六三商店(1993年、TBS、音楽担当及び最終回に特別出演)
- 揺れる想い (1995年1月13日 - 3月24日、TBS)
- 土曜ソリトン SIDE-B (1995年 - 1996年、NHK教育テレビジョン)
- 細野晴臣イエローマジックショー(2001年、NHK)
- MUSICA〜音のおもてなし〜(2011年4月23日、BS11)
- こんなステキなにっぽんが(2012年3月4日、NHK BSプレミアム)
- 他
CM
- サントリーフーズ『GREEN DA・KA・RA』(2012年) - CM楽曲「グリーンダカラちゃんのうた」シリーズの歌唱及び演奏、ナレーションを担当[1]。
著書
- いつのまにか晴れ (1992年1月20日、ソニー・マガジンズ・絶版、ISBN 4789707253)
- ここはどこか (1993年11月30日、角川書店・絶版、ISBN 4048833464)
- 土曜ソリトンサイドBリターンズ(編著) (1996年7月15日、アスペクト・絶版、ISBN 4893665472)
関連項目
脚注
- ↑ ナタリー - [Power Push]高野寛
- ↑ 50万枚を売り上げた高野最大のヒット作。
- ↑ 40万枚を売り上げる。
- ↑ ロングセラーとなり、20万枚を売り上げた。