「スーパーロボット レッドバロン」の版間の差分
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2014年7月29日 (火) 15:54時点における最新版
テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『スーパーロボット レッドバロン』は、1973年7月4日から1974年3月27日に日本テレビ系で毎週水曜日19:00~19:30に全39話が放送された特撮テレビ番組、およびその劇中に登場する巨大ロボットの名。
日本テレビ内のスタッフが企画し、宣弘社が製作した。
目次
ストーリー
悪の組織「鉄面党」は、万国ロボット博覧会に出展された世界各国の巨大ロボットすべてを強奪した。彼らは戦闘用に改造したロボット軍団で世界を征服するつもりである。鉄面党はロボット制作者達も次々に誘拐、科学秘密特捜隊 (SSI) に所属する紅健の兄のロボット工学者・紅健一郎博士も彼らに拉致されてしまう。
しかし健一郎は自ら製作したスーパーロボット・レッドバロンを鉄面党に渡すのを拒み、自らの命と引き替えに健に託す。兄が遺したレッドバロンを操縦し、健は鉄面党に敢然と立ち向かう。
解説
企画経緯
企画は当時日本テレビの職員だった渡辺一彦(日本テレビ音楽)、斎藤汎司(日本テレビ)の2人によるものであるが、2人とも番組を制作する立場ではなかったために、実質的には個人レベルでの企画制作の作品ということになる。前年から放送された『マジンガーZ』に端を発するロボットアニメの影響を指摘する向きもあるが[1][2]、企画開始は1972年の春先だったそうで、『マジンガーZ』の放送より先行していた。
渡辺、斉藤の2人は、企画の実現のために当時の『テレビマガジン』編集長・田中利雄に何度となく相談に行き、田中に漫画家の野口竜を紹介され、企画に視覚的内容を付加させることになる。渡辺、斉藤のもつロボットのイメージを野口がイラストに描きおこす作業がしばらく続けられた[3]。
渡辺、斉藤は局上層部への交渉を行うと同時に、一旦企画を制作会社に出して制作会社から逆に日本テレビに売り込むという交渉もおこなう。そして本作は『アイアンキング』を制作していた宣弘社に企画がひきとられたうえで日本テレビにうりこまれるという複雑な経緯をへて、日本テレビの局の上層部からもゴーサインが出た[4]。
タイミング的に日本テレビ開局20周年の年に放送されることになったため「日本テレビ開局20周年記念番組」として放送されることになる。企画書では『鉄腕アトム』や『鉄人28号』以来メカニズム主体の映像作品が途絶えていることが指摘されており、本作はその空白を埋めるものとされた[5]。
制作
『マジンガーZ』で確立しつつあったロボットものの要素に、スパイアクションの要素をプラスしたストーリーを展開した。宣弘社としては『アイアンキング』の次回作ということになるが『アイアンキング』が時代劇風の筋立てのため剣戟アクションが多かったのに対し、本作はスパイアクション的なストーリーにあわせてガンアクションやカーチェイス、バイクチェイスが採り入れられた。
当初は当時の東映ヒーローに倣いシビアなドラマ性を低減した明朗活発な作劇がウリだったが、2クール目からはハードでシビアなドラマも多くなり、終盤の作品(37話から最終回)ではロボット(科学)と人間のあり方を問い直す文明批判のハードなドラマを展開した。
レッドバロンの敵の鉄面党は、人間の体内に爆弾を仕込んで奴隷として働かせるという作戦を行う。鉄面党によって体内に爆弾を仕込まれた人間は奴隷人間と呼称され、主人公の兄もこの奴隷人間に改造されたために死亡している。奴隷人間に改造された人間の悲劇を描いたハードなドラマもたびたび描かれた。
また、番組後半は『マジンガーZ』のシリーズにさきがけて巨大ロボットを宇宙に飛ばしている点も先駆的であった[6]。
宇宙鉄面党編では、諸事情から『ジャイアントロボ』の脚本を流用した「ゴールドフィンガー」などのエピソードも制作されていた。
映像面では、ビデオ合成を導入して光線技などで効果的に使用しているほか、バロンパンチの演出など奇抜な画面作りがなされている[1]。
メインスポンサーの日本空気販売は100円玉で作動するレンタルエアコンを販売していた企業であり、CMでも「レッドバロンのコクピット内が豪龍の火炎放射で暑くなり、紅健は苦戦するが、健が100円玉をレンタルエアコンに入れるとたちまちコクピット内が涼しくなり逆転する」というものが流れていた。このCMのパロディがアニメ『ケロロ軍曹』第166話に登場する。
劇伴音楽は『科学忍者隊ガッチャマン』や『冒険コロボックル』のボブ佐久間が担当した[7]。
評価・影響
開始後2ヶ月弱は視聴率一桁台に甘んじていたものの、9月以降からは二桁台の平均視聴率を稼ぐ人気番組となり[5] 、商品化権許諾社数は80社、関連商品は500点以上を記録した[8]。結果、日本テレビの番組の版権収入では新記録(当時の額で1億円)を樹立した。
しかし、諸事情で制作費の調達が困難になり、1974年3月末での終了を余儀なくされた。
1994年には、『レッドバロン』のタイトルでリメイクされたアニメ版が放映された。一部の固有名詞とレッドバロンのデザインのみを受け継いだ、ほぼ完全な別作品となっている。
レッドバロン
- 身長:40.0メートル
- 体重:150.0トン
- 飛行速度:マッハ10
- 走行速度:時速500km
- 水中速度:500ノット
- 出力:100万馬力
鉄面党の侵略を予感した紅健一郎博士が4年の歳月をかけて完成させ、弟の健に託した真紅のボディのスーパーロボット。
動力は原子力(小型中性子ロケットエンジン。操縦席の後ろの壁に埋め込まれていて、取り外し可能)のため燃料は不要だが、潤滑油として特殊オイルBR70が必要。ボディは十万度の高熱にも耐える特殊金属バロニウムで作られている。第24話以降は矢沢博士が開発したニューバロニウムに換装された。操縦席は左目の部分にあり、そこで爆発等が起きても、シールドのブロックウォールを張って致命的な損傷から操縦者を守る。その性能からデビラーも戦力にしようとしていたが、結局は敵対関係となる。
起動させる際に指紋(操縦桿を握って認証する)と声紋を登録するシステムを搭載しており、劇中ではその作業を行った健以外は動かすことが出来ない。出動する際には健が通信用ブレスレットで「レッドバロン、出動!」と命令することで発進し、健の元に飛んでくる。健が乗り込んだ後、「ファイトレバー、オン!」の命令で行動を開始する。乗降口は首の左側にあるドア。健は一飛びで左肩に上がり、「頼むぞ、レッドバロン」と声をかけてから機内に入る。
武装・技
- エレクトリッガー
- レッドバロンの必殺武器。頭部両端に追加装着される電極からの、1億ボルトの放電光線。
- バロンパンチ
- いわゆるロケットパンチ。
- 画面奥から手前に向かって「バロンパンチ」と書かれた字幕スーパーを突き破ってパンチが飛び出すビジュアルにインパクトがあった。腕が外れている状態の描写はない。
- バロンミサイル
- 胸部に内蔵されたミサイル。左右に2基の発射装置を持つ。攻撃の繋ぎとして使用されることが多いが、敵の弱点を狙えば止めを刺すことができる威力を発揮する。
- バロンビーム
- 喉元から発射する光線。
- バロンハンマー
- いわゆるラリアット。
- バロンブレイク
- 百万馬力の出力を活かした突進攻撃。ブラックマサイの小型原子炉を破壊して倒した。
- バロンバーリヤ
- 光の壁を発生させ、敵の攻撃を遮断する。
- アームミサイル
- 第7話から追加された武装。拳が手首を支点にして上下に割れて発射されるミサイル。
- スクリュービーム
- 第8話で使用。バロンパンチもエレクトリッガーも反射するベドウィンGの磁力反射ミラーを撃破するために、ミラーの開発者である藤堂博士が製作した武装。右目に増設されたスクリュー光線砲でミラーを破壊した。
- スペースウィングス
- 宇宙ロボットとの戦いに備え七項目の強化案の一つとして設計された、宇宙航行を可能とする飛行用ブースター。三神博士が開発。ロケット弾を装備しており、これも必殺武器級の威力がある。初登場は第27話でその後も度々登場するが第38話で火星に到着した直後にディモスZの襲撃で破壊されてしまい、最終話で地球に帰還する際には健の父・健太郎が用意したスペースバスが代用された。
- レッドバロンに合わせたかのような真紅の翼を持ち、追加の飛行ユニットという設定が、『マジンガーZ』の「ジェットスクランダー」と被っている。実際の案は「スクランダー」より早く起こされていたが、先を越されてしまったという経緯がある。
- ドリルアロー
- 矢島博士が七項目の強化案の一つとして開発した新兵器。基地から飛来して肩に合体、発射される必殺のドリルミサイル。キングデビラーなどを倒した。第30話ではリモコン装置を搭載して合体、重傷を負っていた健がレッドバロンを遠隔操縦した。
- バロンスピン
- 第9話で使用。高速で全身をスピンさせ、ベスビオスYの霧を振り払う。
- バロンフルパワー
- 第11話と第22話で使用。応急処置によって動力回路を直結させ、レッドバロンの全エネルギーを集中して数倍の能力を発揮する。ただし、1分以上使用すると自爆してしまう。ガルニゾンエースの左腕をもぎ取り、その左腕で敵の首を吹っ飛ばして倒すほどのパワーを発揮する。
- ジェットファイヤー
- 足裏のジェット噴射口からの噴射炎で敵を攻撃する。バロンパンチを防いだプロトアンデスの盾を破壊するために使用。
- ハンマーパンチ
- 全身を回転させて叩き込むパンチ。
- バロンキック
- キック技。
- アースマーカー
- 全身を回転させて地中に潜る。
- バロンマーカー
- 宇宙航行用の遠距離探査システム。
- プラズマビーム
- 後期EDの歌詞に出てくるが、劇中では最終回に1回使用したのみで、しかも画面ではどんな技か詳細不明。
- レインボーショット
- 三神博士が開発、火星での戦いに備えて追加された武器。手首から七色の爆弾を発射する。最終回で宇宙鉄面党最後のロボットであるディモスZを倒した。
- ニューバロニウムの盾(本編未使用)
- 宇宙鉄面党との戦いに備えて用意された盾だったが、結果的に不必要になった。
その他
- ニセレッドバロン
- 第25話、第26話に登場。アルミニウム合金で作られたレッドバロンと同型のロボでキングデビラーによってあっさり破壊されたが、それはSSIの作戦にすぎなかった。
登場人物
SSI
正式名称は Secret Science Institute (科学秘密捜査隊)。現代の忍者と称されるチームで、いずれのメンバーも格闘や射撃等のエキスパートである。与えられた武器は拳銃のみだが、全身機械のメカロボを素手で倒すほどの実力を持つ。彼らは全員、普段は隠れ蓑として別の仕事を持っている。なお、宇宙鉄面党編ではその部分は見られなくなる。
大郷自動車工場にある秘密部屋が本部である。第27話で地球防衛軍の下部組織として再編成され、基地も別の場所に移した。 彼らの訓練は、地雷地帯を車やバイクで突破したり、レッドバロンを仮想の鉄面党ロボットにして、その攻撃の中を突破するという凄まじいものである。
使用する車両にはスズキ・ジムニーを使ったオフロードカーとオートバイに加え、専用武装車『アイアンホーク』がある。アイアンホークのベース車両はオペル・マンタである。マンタの4灯式前照灯のうちのハイビームをマシンガンにしており、一部文献テンプレート:Fullでは前照灯が2灯式のオペル・アスコナ(日本名・1604)とされていたことがある。
- 紅 健(くれない けん)
- 本作の主人公でレッドバロンを操縦できる唯一の人間。18歳。4年前に両親と弟を鉄面党に誘拐され、また兄も鉄面党によって目の前で殺されたため、天涯孤独の身の上となる。そういった悲惨な過去を持つにも拘らず、それに負けずに勇気と優しさを併せ持つ、熱血肌の好青年である。普段は住み込みの修理工として大郷自動車工場で働いていたが、大郷の死とSSIの組織改編によって純粋な隊員となる。
- 松原 真理(まつばら まり)
- SSI の紅一点。18歳。デビラーと戦っていた頃は都内の南東通信社の見習いカメラマンを表向きの顔としていた。健と組んで行動する事が多いためか、彼には特別な好意を寄せているようである。アイアンホークやスポーツカーを乗り回し様々な格闘技を身につけており、鞭を使った戦闘が得意である。
- 堀 大作(ほり だいさく)
- SSI のムードメーカー兼コメディリリーフ。19歳。オートバイで活躍する。普段は南東通信社の原稿運びである。大助という小学生の弟がいる。第26話で鉄面党に捕えられた上に、挑発されて怒ったデビラーに奴隷人間(人間爆弾)にされ、仲間に鉄面党の秘密基地の場所を告げて爆死する。
- 坂井 哲也(さかい てつや)
- SSI の副隊長格で、一見クールに見えるが実は健と同じく熱血漢である。20歳。射撃の腕前は超一流。ジープが好きな大学中退の秀才でもある。デビラーと戦っていた頃の表向きは自動車のセールスマンだった。牧畜と農家を営む両親がいる。
- 大郷 実(だいごう みのる)
- SSI の隊長で、ボスと呼ばれる。35歳。温和な性格で皆から慕われているが、「俺の辞書に『休暇』の文字は無い」と公言するほど仕事や任務に対しては非常に厳しく、必要とあらば非情な決定も下す。普段は「大郷自動車工場」という自動車修理工場を経営している。第26話で、苦戦の末にデビラー総統を一騎打ちで倒して大作のブレスレットを取り返すが、負傷で倒れ込んだ際に誤って緊急脱出用のスイッチに触れてしまい、そのまま宇宙鉄面党基地に連行されることを知って自ら爆死を選ぶ。
- 三神 四郎(みかみ しろう)
- 第27話より科学顧問兼司令官として組織再編したSSIに招かれた。スペースウイングスなどの兵器を開発した科学者ながらオートバイのテクニックや射撃・格闘技も得意という多彩多芸な青年。意外と気さくな性格ではあるが、「『博士』と呼ばれるのは嫌い」という理由で「三神さん」とメンバーに呼ばせている。
警視庁科学捜査課
- 熊野 一平(くまの いっぺい)
- SSI と親交が深い科学課所属の警察官(階級は警部)。サイレン付きの自転車を乗り回しているために子供たちからは「自転車警部(もしくは自転車刑事)」と呼ばれている。予告ナレーションで「ポンコツ刑事」と呼ばれてしまう程のムードメーカーだが実力者でもあり、鉄面党が送りこんだ刺客の正体をたびたび見抜き、またライフルや身近なものを改造した武器[9]でSSIやレッドバロンのピンチを幾度か救った。宇宙鉄面党編ではヒッピー風の衣装で潜入捜査を行っていた。
- 水木 ひかる(みずき ひかる)
- 第18話で初登場した熊野警部の部下でフランス帰り。茶道の心得もあり、最終話終盤で野点を披露していた。
鉄面党
世界征服を企む悪の組織。万国ロボット博覧会に出品されていた世界各国の巨大ロボットを強奪、戦闘用ロボットに改造して組織の戦力にした。後に宇宙鉄面党の地球支部に過ぎなかったことが判明する。第26話で首領のデビラーが死亡したため、組織は壊滅した。
- デビラー博士
- 鉄面党の支配者。かつては高名な科学者だったが本編開始の20年前に突如失踪。その後、鉄面党の総統として姿を現した。右腕は爆破スイッチや超高温に発熱する機能を持つ義手に改造している。人間嫌いで人間を全く信用しておらず、自分の部下は全てサイボーグ、または奴隷人間(デビラーの遠隔操作で爆発できる爆弾を埋め込み、文字通り奴隷として酷使させる人間。拉致した科学者は全て奴隷人間にしている)に改造している。度重なる失敗で万国ロボット博覧会から奪ったロボットを全て失った上に、エンジェルキリーの登場及び総本部からの最後通告で後がなくなってしまい、キングデビラーを建造。レッドバロンの設計図を奪い、大作に爆弾を埋め込んで爆死させるなど失地回復に執念を燃やすも、第26話で大郷によって倒された。
- メカロボ
- 鉄面党の雑兵ロボットで、鎌が武器。第9話では手持ちの鎌で真理のスカートを戦闘中にめくるというセクハラ行為を行うシーンがあった。
- アンドロイドX
- 第3‐4話に登場する、紅健一郎そっくりのアンドロイド。本物の振りをして、健一郎制作のロボット・飛龍を操縦し、無抵抗のレッドバロンの左腕を切断させた。だが大郷によって正体が暴かれ、修理を終えたレッドバロンと再戦。飛龍にレッドバロンを組み付かせ、10万度の高熱で溶かそうとするが、10万度の熱に耐えられるバロニウムには敵わず、飛龍もろとも溶けてしまった。
- 鉄腕アンクル(演:泉田洋志)
- 第11話に登場。誕生日プレゼントの花束に仕組んだ超ミクロ電磁波受信装置「ブラッドトロン」を松原の体内に植え付け、松原に健を殺させようとした。
- キラーQ(演:水木梨恵)
- 第12話に登場。ロボット「神雷」(図面の画はアグンガルーダを使用)の設計者・小田切博士を抹殺すべく坂井を罠にかけ、博士を殺す事に成功する。坂井はこの責任から一旦SSIを辞職する事となってしまう。
- あづさ(演:谷藤知子、声:白石冬美)
- 第17話に登場する少女型アンドロイド。少女の振りをして健達を騙し、更にはグランマタドールに人質になった振りをして、レッドバロンが手出し出来ないようにした。だが最後は熊野に正体を暴かれ、倒された。
- 土田ユカ(演:須永かつ代)
- 第19話に登場。かつてロボット万国博日本代表の座を飛龍と争ったマグマウルフの設計者・土田博士(故人となっているため劇中未登場)の娘。マグマウルフは動作中にそのハイパワー故に地震が起きるという重大な欠点を持っていたため設計が中止され、土田博士は国民に狂人呼ばわりされた挙句、憤死。その復讐とばかりに鉄面党にわが身を売り、マグマウルフを完成させてレッドバロンに戦いを挑んだ。だが子供達に非難され動揺した事で怒ったデビラーに見限られ、処刑用にあらかじめコクピット内に仕込まれていた機銃により遠隔操作で銃撃され(その後マグマウルフは遠隔操作となるが倒される)、最後は健の腕の中で絶命した。
- シュンケル博士(演:滝波錦司)
- 第20話に登場した、鉄面党のロボット工場の主任。SSIに逮捕されるも脱走し、松原を人質にした。
- 浜田昭二(演:二瓶秀雄)
- 第21話に登場した鉄面党のスパイ。レッドバロンの声紋と指紋を書換え自ら操縦者にならんとしたが、坂井に射殺された。
宇宙鉄面党
ギラスQ率いる鉄面党の上部組織で、火星に本拠を置くロボット軍団。第23話で初めてその存在が明らかにされた。デビラーを利用して地球征服を企んだが、デビラーの死後は自ら侵略活動を開始した。
- ギラスQ(声:依田英助)
- 宇宙鉄面党の首領。その正体は自己再生能力を持つスーパーコンピューター。いつ誰が作ったのかは一切不明。最終話で火星の本部と共に爆発四散した。
- 遊星人テンプレート:Refnest
- 宇宙鉄面党の戦闘員。レイピアを武器とする、銀色の顔をしたロボット兵士。
- エンジェルキリー(演:鈴木和夫)
- 第23-24話に登場する宇宙鉄面党(本人は「鉄面党銀河連邦総本部」と呼んでいた)の刺客でスカイシャークのパイロット。メカロボすらも凌ぐ戦闘力と、SSI隊員をも手玉に取ってしまうほどの策士である。宇宙鉄面党本部の決定に基づいて、デビラー博士に最後通牒を突きつける。
- 天野シゲル(演:山崎亮一)
- 第29-30話に登場する宇宙鉄面党戦闘員3号。天涯孤独の身である事を健に話し気を逸らした上で彼の声と指紋を盗む事に成功。さらにナイフで健に重傷を負わせブレスレットを奪い、まんまとレッドバロンを強奪した。だが三神の手で遠隔操作を施されたスペースウイングスに撹乱されるうちにレッドバロンから放り出され自爆した。
- アンドロイドサーシー(演:有馬貴子)
- 第33-34話に登場する女性型のアンドロイド。吉村博士の妹・千恵子に化け、吉村博士にレッドバロンを攻撃させるも、松原に倒される。
- 吉村博士(演:秋元羊介)
- 第33-34話に登場。紅健一郎の親友であり、子供用ロボット・ドンキーワンの製作者。サーシーに脅され、ドンキーワンでレッドバロンを襲う。その後サーシーが倒されるが、実は宇宙鉄面党と取引した彼の仕業だった。しかし失敗した責任で、ギラスQに処刑される。
- ドラキュマン(演:大宮幸悦)
- 第35-36話に登場する宇宙吸血鬼でドラキバットという専用ロボットを持つ。第36話では、SSI国際本部の架空の隊員・ジョージ(出演:大月ウルフ)に化け隊員たちの信頼を得たところでレッドバロンの動きを封じる事に成功した。
- 地球0321号(声:依田英助)
- 第38-39話に登場。宇宙鉄面党のセールスマンを名乗り、レッドバロン不在のSSIに対して無条件降伏を迫る。
- 紅健太郎(演:高桐真)
- 第38-39話に登場した、健・健一郎の実父。デビラーに逆らったため殺されたと思われたが、脳以外をサイボーグ化されギラスQの催眠指令によって宇宙鉄面党の最高幹部と化す。捕えていた健の挑発で拳銃によるロシアンルーレットを行うもギラスQに制止される。第39話でギラスQの支配から逃れレッドバロンに助けられるも、地球に帰還した途端に重力差によって人工心臓が異常を起こし、修復を拒んで健の背中で息絶える。
その他
- 堀 大助(ほり だいすけ)
- 堀大作の弟で熊野警部と親しい。八郎、浩、ヨシ子という友達がおり、彼らとともに熊野警部の捜査の助力となることもしばしば。第14話のロボターは、元々彼の誕生日プレゼントのために製作されたもの。
スタッフ
オープニング 表記
エンディング 表記
- プロデューサー:川口晴年(日本テレビ)、 上村宏、田村正藏
- 脚本:上原正三、藤川桂介、伊上勝、上林哲
- 音楽:ボブ佐久間
- 撮影:関口政雄
- 照明:松丸善明
- 美術:桜井克彦
- 制作担当:秋丸学、安田邦宜
- 記録:小山三樹子
- 美術装飾:滝本住夫
- 美粧:岩崎芳子
- 演技担当:松島武
- 助監督:安部貞雄
- 撮影助手:石山信雄
- 照明助手:清原昭二
- 制作進行:草谷秀樹
- 特撮
- 編集:小倉昭夫
- ネガ編集:五月女孝男
- 視覚効果:兵頭文造
- 仕上担当:谷沢雅俊
- 録音:整音スタジオ
- 合成技術:デン・フィルム エフェクト
- 音響効果:石田サウンドプロ
- 現像:東京現像所
- 衣裳:大和衣裳
- 舞台装置:常 舞台
- 協力
- 原案:渡辺一彦(日本テレビ音楽)、斎藤汎司(日本テレビ)、野口竜(竜企画)
- 連載
- 制作協力:日本現代企画
- 監督:鈴木清、高野宏一、外山徹、福原博、鈴木俊継、田村正藏
- 制作:宣弘社
ノンクレジット
主題歌・挿入歌
主題歌
- レッドバロン (第1 - 26話OP)
- 作詞:阿久悠 / 作曲:井上忠夫 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:朝コータロー
- S・S・I (第1 - 26話ED)
- 作詞:江利知己 / 作曲:比呂公一 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:ミュージカル・アカデミー
- 飛べ!宇宙のレッドバロン (第27 - 39話OP)
- 作詞:阿久悠 / 作曲:井上忠夫 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:団しん也
- 斗え!レッドバロン (第27 - 39話ED)
- 作詞:輔田正男 / 作曲・編曲:ボブ佐久間 / 歌:団しん也、グリーンピース
挿入歌
- たたかいの歌
- 作詞:尾津サチオ / 作曲・編曲:ボブ佐久間 / 歌:朝コータロー、音羽ゆりかご会
- 兄さんのロボット
- 作詞:阿久悠 / 作曲:比呂公一 / 編曲:ボブ佐久間 / 歌:音羽ゆりかご会
備考
- 「レッドバロン」のシングル盤はオリジナル音源がポリドール・レコードから、演奏などがわずかに異なる別テイクとおぼしきヴァージョンが日本コロムビアから発売されており、エンディング映像では両社名がクレジットされていた。また、TVサイズも演奏などがかなり異なる。
- 「飛べ! 宇宙のレッドバロン」のシングル盤オリジナル音源はポリドール・レコードが独占販売していたが、未だCD化されていない。1987年発売の「SF特撮TV主題歌全集 <Since 1966-1974>」(キングレコード)に収録されたのは別テイクである。
- ポリドール・レコードから当時発売されていたLPには第19・20話のモノラル音声を2chステレオに再編集したダイジェスト・ドラマも収録されていた。
- 「音羽ゆりかご会」は日本コロムビア発売の音盤では「コロムビアゆりかご会」と表記される。
出演者
- 紅健:岡田洋介
- 松原真理:牧れい
- 堀大作:保積ぺぺ(1 - 26話)
- 坂井哲也:加藤寿
- 大郷実:大下哲矢(1 - 26話)
- 三神四郎:潮哲也(27 - 39話)
- 熊野一平:玉川伊佐男
- 堀大助:丸山久和(1・2・4・6 - 11・14・19・23 - 27・29・30・32 - 34・37 - 39話)
- 八郎:小山梓(1・2・4・6 - 11・14・19・23 - 27・29・30・32 - 34・37 - 39話)
- 浩:松原和仁(1・2・4・6 - 8話)
- ヨシ子:寺尾理恵(1・2・4・6 - 11・14・19・23 - 27・29・30・32 - 34・37 - 39話)
- 紅健一郎:石田信之(1 - 4話)[10]
- 水木ひかる:雨宮貞子(18 - 20・22 - 28・39話)
- 矢沢博士:宮川洋一(23 - 26話)
- デビラー総統(1 - 26話) / 坂井鉄之助(37話):伊海田弘
- ギラスQ(声):依田英助(38・39話)
- ナレーター:鈴木泰明
- レッドバロン:永野明彦、飯塚進、矢島登喜男、堀田暢之
- 鉄面党ロボット:車邦秀、矢島登喜男、堀田暢之、佐藤栄一、飯田貞吉、図師勲
放送日程
カッコ内の国名は、そのロボットが制作された国。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 登場ロボット |
---|---|---|---|---|---|
1973年 7月4日 |
1 | ロボット帝国の陰謀 | 上原正三 | 鈴木清 | |
7月11日 | 2 | 激突! バロンブレイク |
| ||
7月18日 | 3 | 切り札はアンドロイドX | 高野宏一 | ||
7月25日 | 4 | 必殺! フェニックス戦法 |
| ||
8月1日 | 5 | 打倒! 謎のロケット作戦 | 藤川桂介 | 外山徹 |
|
8月8日 | 6 | レッドバロン戦斗不能 |
| ||
8月15日 | 7 | 秘密兵器は赤い風船 | 上原正三 | 鈴木清 |
|
8月22日 | 8 | 無敵! 砂漠の魔王 |
| ||
8月29日 | 9 | 霧のウラン鉱争奪戦 | 藤川桂介 | 福原博 |
|
9月5日 | 10 | 逆襲! 破壊光線 |
| ||
9月12日 | 11 | 美しき暗殺者 | 上原正三 | 外山徹 |
|
9月19日 | 12 | この一撃に命を賭けろ! | 高野宏一 |
| |
9月26日 | 13 | 五大都市爆破10分前 | 外山徹 |
| |
10月3日 | 14 | 不死身ロボットの謎 | 高野宏一 |
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10月10日 | 15 | 予告された罠 | 藤川桂介 | 鈴木清 |
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10月17日 | 16 | 鉄面党脱走犯E16号 | 上原正三 | 鈴木俊継 |
|
10月24日 | 17 | 悪魔の書いた話 | 藤川桂介 | 鈴木清 |
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10月31日 | 18 | 見よ! レッドバロンの最後 | 上原正三 | 鈴木俊継 |
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11月7日 | 19 | 美しき悪魔の操縦士 | 伊上勝 | 福原博 |
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11月14日 | 20 | 危し! SSI | |||
11月21日 | 21 | レッドバロンを改造せよ | 外山徹 |
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11月28日 | 22 | レッドバロン危機一発 | 上林哲 |
| |
12月5日 | 23 | 宇宙からの挑戦状 | 上原正三 | 鈴木清 |
|
12月12日 | 24 | 破れ! 宇宙の必殺兵器 | |||
12月19日 | 25 | レッドバロン7つの秘密 | 鈴木俊継 |
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12月26日 | 26 | 鉄面党デビラーの最後 | |||
1974年 1月2日 |
27 | 宇宙ロボット襲来 | 田村正藏 |
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1月9日 | 28 | ゴールドフィンガー | 伊上勝 |
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1月16日 | 29 | 鉄面党ロボット三兄弟 | 上原正三 | 外山徹 |
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1月23日 | 30 | レッドバロンをあやつる少年 | |||
1月30日 | 31 | 恐怖のリンゴ爆弾 | 藤川桂介 | 鈴木俊継 |
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2月6日 | 32 | リモコン戦車襲撃開始 |
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2月13日 | 33 | 宇宙ロボット蜘蛛の怪 | 上原正三 | 高野宏一 |
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2月20日 | 34 | 裏切りの宇宙特急便 | |||
2月27日 | 35 | 恐怖の吸血ヴィールス | 伊上勝 | 福原博 |
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3月6日 | 36 | 国際本部から来た男 | |||
3月13日 | 37 | 宇宙から来た父の手紙 | 上原正三 | 鈴木清 |
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3月20日 | 38 | レッドバロン火星に遭難 | |||
3月27日 | 39 | 機械じかけの明日 |
- 第22話の脚本を担当している上林哲は、本作のプロデューサーを務めていた上村宏と、日本現代企画の社長職を務めていた小林哲也による、合作用のペンネームである。
映像ソフト化
- 1991年3月1日に東宝から全39話収録のスーパーロボットレッドバロン パーフェクトファイルLD-BOX(全10枚アタッシュケース仕様、61800円税込)が発売された。画質については後続のLD-BOX、DVDよりも発色が綺麗である。
- 1995年以前にジャパンホームビデオから単巻VHSが発売されている[12]。
- 1999年1月25日にバンダイから全39話収録のスーパーロボットレッドバロン LD-BOXパーフェクトコレクション(全10枚、56000円税込)が発売された。
- 2000年9月22日に東芝デジタルフロンティアから全話収録のスペシャルコンプリートDVD-BOX(全8枚ジュエルケース仕様、47040円税込)が発売された[13]。
- 2006年2月10日にショウゲートから廉価版の全話収録のDVD-BOX(全8枚トールケース仕様、33800円税込)が発売された。
- 2008年4月8日にアメリカのNavarre Corporationから「The Super Robot Red Baron: The Complete Series」(全6枚、約60米ドル)が発売された。その後、同社のホーム・エンタテインメント部門の閉鎖により廃盤となったが、販売権を受け継いだMill Creek Ent.から2010年1月19日に廉価盤(全4枚、ブックレット無し、約15米ドル)が発売された。
- 2011年10月28日、11月26日にハミングからリマスター版DVDが発売された。
漫画版
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Harvnb
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 テンプレート:Harvnb
- ↑ 野口がエンディングに渡辺、斉藤らと共に原案者としてクレジットされているのはこのためで、実質的にはキャラクターデザイナーとしての参加である。
- ↑ これらの制作決定までの経緯は『テレビマガジン特別編集 巨大ヒーロー大全集』(講談社)p146-147、p228(渡辺一彦、斎藤汎司の対談)にくわしい。
- ↑ 5.0 5.1 双葉社発行:『シルバー仮面 アイアンキング レッドバロン大全 宣弘社ヒーローの世界』
- ↑ 『マジンガーZ』のシリーズで宇宙への飛行が可能になるのは「マジンガーシリーズ」3作目の『UFOロボ グレンダイザー』から。
- ↑ そのため、『ガッチャマン』や『コロボックル』からの流用BGMが使用されている。
- ↑ マーチャンダイジングライツレポート1994年8月号
- ↑ 浮遊装置として機能する超合金製の傘や、剣と小型大砲が仕込まれた空気入れなど。
- ↑ 1・2話は紅健一郎、3・4話は紅健一郎を模したアンドロイドとして出演。
- ↑ 着ぐるみはエレキアマゾンの改造
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Harvnb
参考文献
関連項目
- スーパーロボット マッハバロン
- 小さなスーパーマン ガンバロン
- レッドバロン - 1994年に放映。新たな設定の基に製作されたアニメ版。
- 生体認証