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2014年3月11日 (火) 13:42時点における最新版
テンプレート:告知 テンプレート:オリンピックインフォメーション アルベールビルオリンピックは、1992年2月8日から2月23日までフランスのサヴォワ県アルベールヴィルで行われた冬季オリンピック。
64カ国・地域、1,801人(男子1,313人、女子488人)が参加。
夏季オリンピックと同年開催された最後の冬季オリンピックであり、次のリレハンメルオリンピックからは夏季オリンピックの中間年(FIFAワールドカップの年)に行われるようになっている。また、スピードスケート競技を屋外スケートリンクで開催した最後の冬季オリンピックでもある。
大会開催までの経緯
アルベールビルオリンピックの開催は1986年10月17日にスイスのローザンヌで開かれた第91回国際オリンピック委員会総会で決定された。
都市 | 国 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アルベールビル | テンプレート:Flagicon フランス | 19 | 26 | 29 | 42 | - | 51 |
ソフィア | テンプレート:Flagicon ブルガリア | 25 | 25 | 28 | 24 | - | 25 |
ファールン | テンプレート:Flagicon スウェーデン | 10 | 11 | 11 | 11 | 41 | 9 |
リレハンメル | テンプレート:Flagicon ノルウェー | 10 | 11 | 9 | 11 | 40 | - |
コルティーナ・ダンペッツォ | テンプレート:Flagicon イタリア | 7 | 6 | 7 | - | - | - |
アンカレッジ | テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 7 | 5 | - | - | - | - |
ベルヒテスガーデン | テンプレート:GER | 6 | - | - | - | - | - |
ハイライト
開会式および閉会式の演出は31歳の振付家・演出家、フィリップ・ドゥクフレに委ねられた。夏・冬通してオリンピック初の夜の開会式。開会式では、一人の少女が一羽の鳩を空中に放ち「ラ・マルセイエーズ」を歌うオープニングから、空中ブランコや竹馬などサーカスの技、南仏の民族舞踊、アイスダンスなどによって人々が華麗に空を舞い練り歩く祝祭が繰り広げられた。
ソ連崩壊直後の開催となった本大会では、旧ソ連諸国のうちロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタン、アルメニアの6か国がEUNという1つのチームになって参加した。
本大会では日本代表が金1・銀2・銅4の合計7個と、冬季オリンピックでは当時史上最多数のメダルを獲得、日本勢の大活躍が目立った。
ノルディック複合団体では、日本チームの三ヶ田礼一、河野孝典、荻原健司が前半のジャンプで2位以下に大差をつけ、翌日の後半・クロスカントリーでも危なげなく逃げ切って、見事に優勝を果たして金メダルを獲得。1972年札幌オリンピックの笠谷幸生以来、冬季五輪では日本勢として20年ぶり2個目の金メダリストとなった。日本代表の3人(三ヶ田・河野・荻原)は金メダル授与の表彰式で、F1ばりにシャンパンシャワーを行った。
女子スピードスケート・1500mでは、前回のカルガリー大会で5種目全てに入賞しながらも、五輪メダルにはあと一歩届かなかった橋本聖子が3位入賞を果たし、悲願の銅メダルを獲得した。冬季五輪で日本女子選手としては、橋本が史上初めてのメダリストとなる。
女子フィギュアスケートの伊藤みどりには、金メダルの期待がかかっていた。しかしオリジナル・プログラムでコンビネーションジャンプの失敗が響き、ライバルのクリスティー・ヤマグチ(アメリカ)に一歩及ばなかった。それでもフリー演技では、五輪史上女子選手初のトリプルアクセルを一度転倒しながらも再挑戦で成功、総合2位入賞し銀メダルを獲得。橋本に続いて、伊藤が日本女子選手で2人目の冬季五輪メダリストとなった。
男子スピードスケート・500mでは、金メダルのルーベイエンス・マイ(ドイツ)に続き、黒岩敏幸が2位・銀メダル、井上純一が3位・銅メダルと、日本人二人が同時に表彰台へ登った。他男子スピードスケート・1000mでは宮部行範が3位・銅メダル、男子ショートトラック・5000mリレーでも日本代表勢の4人(石原辰義・河合季信・赤坂雄一・川崎努)が3位・銅メダルをそれぞれ獲得した。
実施競技
各国・地域の獲得メダル数
1 | テンプレート:FlagIOC | 10 | 10 | 6 | 26 |
2 | テンプレート:FlagIOC | 9 | 6 | 8 | 23 |
3 | テンプレート:FlagIOC | 9 | 6 | 5 | 20 |
4 | テンプレート:FlagIOC | 6 | 7 | 8 | 21 |
5 | テンプレート:FlagIOC | 5 | 4 | 2 | 11 |
6 | テンプレート:FlagIOC | 4 | 6 | 4 | 14 |
7 | テンプレート:FlagIOC(開催国) | 3 | 5 | 1 | 9 |
8 | テンプレート:FlagIOC | 3 | 1 | 3 | 7 |
9 | テンプレート:FlagIOC | 2 | 3 | 2 | 7 |
10 | テンプレート:FlagIOC | 2 | 1 | 1 | 4 |
主なメダリスト
- テンプレート:Gold1 金メダル
- 三ヶ田礼一・荻原健司・河野孝典(日本、ノルディック複合団体)
- アルベルト・トンバ(イタリア、アルペンスキー男子大回転)
- チェーティル・アンドレ・オーモット(ノルウェー、アルペンスキー男子スーパー大回転)
- ペトラ・クロンベルガー(オーストリア、アルペンスキー女子回転)
- デボラ・コンパニョーニ(イタリア、アルペンスキー女子スーパー大回転)
- ペトラ・クロンベルガー(オーストリア、アルペンスキー女子複合)
- ベーガル・ウルバン(ノルウェー、クロスカントリースキー男子10kmフリー)
- ベーガル・ウルバン(ノルウェー、クロスカントリースキー男子30kmクラシカル)
- ビョルン・ダーリ(ノルウェー、クロスカントリースキー男子50kmフリー)
- ビョルン・ダーリ(ノルウェー、クロスカントリースキー男子複合(10kmクラシカル+15kmフリー))
- ノルウェー(クロスカントリースキー男子4×10kmリレー)
- ステファニア・ベルモンド(イタリア、クロスカントリースキー女子30kmフリー)
- EUN(クロスカントリースキー女子4×5kmリレー)
- トニ・ニエミネン(フィンランド、スキージャンプ男子ラージヒル)
- フィンランド(スキージャンプ男子ラージヒル団体)
- エドガー・グロスピロン(フランス、フリースタイルスキー男子モーグル)
- ドナ・ワインブレヒト(アメリカ、フリースタイルスキー女子モーグル)
- ヨハン・オラフ・コス(ノルウェー、スピードスケート男子1500m)
- ボニー・ブレア(アメリカ、スピードスケート女子500m)
- ボニー・ブレア(アメリカ、スピードスケート女子1000m)
- グンダ・ニーマン・シュティルネマン(ドイツ、スピードスケート女子3000m)
- グンダ・ニーマン・シュティルネマン(ドイツ、スピードスケート女子5000m)
- ヴィクトール・ペトレンコ(EUN、フィギュアスケート男子シングル)
- クリスティー・ヤマグチ(アメリカ、フィギュアスケート女子シングル)
- マーク・キルヒナー(ドイツ、バイアスロン男子10km)
- ドイツ(バイアスロン男子4×7.5kmリレー)
- ゲオルク・ハックル(ドイツ、リュージュ男子1人乗り)
- テンプレート:Silver2 銀メダル
- 黒岩敏幸(日本、スピードスケート男子500m)
- 伊藤みどり(日本、フィギュアスケート女子シングル)
- オリビエ・アラマン(フランス、フリースタイルスキー男子モーグル)
- アルベルト・トンバ(イタリア、アルペンスキー男子回転)
- ビョルン・ダーリ(ノルウェー、クロスカントリースキー男子30kmクラシカル)
- ベーガル・ウルバン(ノルウェー、クロスカントリースキー男子複合(10kmクラシカル+15kmフリー))
- ステファニア・ベルモンド(イタリア、クロスカントリースキー女子複合(5kmクラシカル+10kmフリー))
- ヨハン・オラフ・コス(ノルウェー、スピードスケート男子10000m)
- グンダ・ニーマン・シュティルネマン(ドイツ、スピードスケート女子1500m)
- マーク・キルヒナー(ドイツ、バイアスロン男子20km)
- テンプレート:Bronze3 銅メダル
- 橋本聖子(日本、スピードスケート女子1500m)
- 井上純一(日本、スピードスケート男子500m)
- 宮部行範(日本、スピードスケート男子1000m)
- 石原辰義・河合季信・赤坂雄一・川崎努(日本、ショートトラック男子5000mリレー)
- ネルソン・カーマイケル(アメリカ、フリースタイルスキー男子モーグル)
- チェーティル・アンドレ・オーモット(ノルウェー、アルペンスキー男子大回転)
- カーチャ・サイツィンガー(ドイツ、アルペンスキー女子スーパー大回転)
- イタリア(クロスカントリースキー女子4×5kmリレー)
- トニ・ニエミネン(フィンランド、スキージャンプ男子ノーマルヒル)
- クラウディア・ペヒシュタイン(ドイツ、スピードスケート女子5000m)
EUN
ドイツに次いでメダルを獲得した国・地域EUNは旧ソ連の統一チームである。詳細はEUN。
死亡事故
スピードスキーでスイスの選手ニコラ・ボシャテーが決勝前の練習中に雪上車と激突、死亡した。