「分子モーター」の版間の差分
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2013年3月16日 (土) 23:28時点における最新版
細胞内で何らかのエネルギーを機械的な動きに変換する分子を分子モーター (molecular motors) と呼ぶ。分子モーターの働きによって細胞は変形・移動し、細胞内では様々な高分子の輸送が行われる。類似の用語にタンパク質モーター、モータータンパク質等。
種類
- リニアモーター
- 微小管を足場にそれぞれ逆方向に移動するダイニンとキネシン類、アクチンフィラメントと作用するミオシンがあり、これらは軌道上を直線的に動くリニアモーターと言える。
- モーター蛋白質 (motor proteins) と言うときには多くはこれらを指し、ATPを消費して筋肉の動きや細胞分裂の際の染色体の移動、小胞輸送など細胞の働きに必須な機能を果たしている。
- ロータリモーター
- 真正細菌の鞭毛を動かしている鞭毛モーター (flagellar motors) やイオン輸送性ATPaseは回転型のモーターとして知られる。鞭毛モーターは細胞内外のイオン濃度勾配をエネルギー源とし、鞭毛の回転運動を制御している。後者はイオン駆動型とATPをエネルギー源とするタイプがある。