林裕人

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林 裕人(はやし ひろひと、1954年4月1日 - )は、日本のパティシエ製菓職人)、元辻学園調理・製菓専門学校主任教授(製菓・製パン主任)。現在は大阪府洋菓子工業協同組合常務理事、大阪府洋菓子協会副会長、大阪府洋菓子能士会会員。旧名は林 繁和(はやし しげかず)。大阪市出身。

経歴

本業はパティシエであるが、ABCテレビのバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』での珍素材、珍材料による料理と、その際の話術などによって関西中心に知名度が高まった。同番組に顧問としてゲスト出演することもある。現在はその腕と話術を生かしてその他の様々なメディアでも活動中。野外ロケでもコック帽を被り出演する。

テレビ出演時は専門の菓子製作のみならず和食洋食中華すべてを行う料理人。

2005年4月1日西川きよしの娘、かの子と再婚した(ちなみにかの子が父のきよしに林を紹介した際、きよしからは「世代やないか」と言われている)。しかし2008年に入ってからかの子と別居、9月にはいつ離婚届が出されてもおかしくない状態となっていた。そして同年10月27日、離婚届が提出され正式に離婚が決定した[1]

かの子との間に1女、最初の妻との間には1男1女。

2009年6月、林繁和から林裕人に改名。

出演番組

現在

過去

ドラマ

探偵!ナイトスクープで作った料理の数々

母乳でケーキ作り - 1994年9月2日放送分
母乳でケーキを作ることができるか、という依頼。担当は北野誠探偵。
林のデビュー作。食材としての母乳は、牛乳と比べて糖分は多いが、カゼイン蛋白質の一種)が少ないため、プリンなどを作る際には凝固しにくく、コクも足りない。しかし、パンケーキにするとよく合い、美味しくできた。
なお、この放送直後「学園の品位を貶めた」と進退伺いを学園長から書かされたと発言している。
巨大シジミを料理する - 1995年4月21日放送分
服部緑地のため池に巨大シジミがいるので食べてみたい、という依頼。担当はこれがデビュー作となったジミー大西探偵。
シジミの正体はドブガイカラス貝で、強烈な異臭に悪戦苦闘しつつも、見事に美味しい出来栄えに。しかし林はこのときのことがトラウマとなり、貝が食べられなくなってしまった。以降、ゲテモノ調理の依頼が続く事に。
靴を食べたい! - 1995年6月9日放送分
革靴チャップリンの「黄金狂時代」ばりに料理して欲しい、という依頼。依頼者は「あのドブ貝の先生にお願いします」と依頼文でリクエストした。担当は清水圭探偵。
現在発売されている革靴のほとんどは「クロムなめし」という方法が使われているため、食べることができない。そこで人体に無害な「渋(タンニン)なめし」の靴を使った。
まず下ごしらえとして、靴の表面をヤスリで削り、焼酎生姜ネギで蒸し上げた後、パーツ毎に解体し、圧力鍋で柔らかくした。それを使い料理を作ったが、清水圭いわく「靴の味」。しかし、柵切りにした靴を油で揚げた「カリカリサラダ」は好評だった。
なお、料理に使う靴を大阪・難波高島屋大阪店で探すが、靴全体が「渋なめし」だったのはフェラガモだけだったため、靴代だけで約12万円(二足分)掛かった。
懐かしのママレンジ - 1996年3月8日放送分
かつて一世を風靡したアサヒ玩具のママレンジというミニチュアサイズのおもちゃ調理器で美味しい料理ができるのか、という依頼。担当はジミー大西探偵。
ママレンジの発熱量不足に若干苦戦するものの、フライパンで油を長時間熱し馴染ませることによって食材のくっつきを克服。ホットケーキピラフオムレツオムライスと次々完成させて、弘法筆を選ばずを実証してみせた。しまいには依頼者よりママレンジに熱中し、ジミー大西に「ええ加減にせぇよ!」と言われた。
高野プリン - 1996年6月28日放送分
高野豆腐のように、水で戻せばいつでも食べられるプリンを作って欲しい、という依頼。担当は長原成樹探偵。
通常のプリンでは凍結乾燥できないため、砂糖の代わりに人工甘味料を用い、大豆タンパクを混ぜ、蒸し固めた。フリーズドライに成功し、味もプリンだったが、舌触りや形態に難があった。
食べられるラーメン鉢 - 1996年9月20日放送分
正確には料理そのものではないが、「食べられるラーメン鉢」が欲しいとの依頼を受けた。担当は桂小枝探偵。
小枝探偵は卵白を固めたものを作ったが全く形にならず失敗。林は初めはクッキー生地で作ったが、すぐに底がふやけて抜け失敗し、小枝探偵に罰として帽子を切られてしまう。
次に砂糖と餅粉を混ぜて強度補強を試み、なおかつ器が乾燥するまでの間に箸や箸置き、薬味入れなども食べられるものを作り上げた上、見た目も美しく仕上げてパティシエとしての腕を存分に振るった。
今度こそ最後まで食べきることができるかと思われたが、最後は惜しくも底が抜けて失敗してしまった。また材料に砂糖を使った為、時間の経過と共にスープが甘くなるという欠点もあった。
マンホールのフタでワッフル作り - 1998年5月8日放送分
大阪市のマンホールのフタでワッフルを作って欲しい、という依頼。担当は長原成樹探偵。
通常使われているマンホールはタールコーティングされているため、コーティング前の新品を用意した。
1枚40kg以上あるフタを2枚使って挟み焼くため、ベンチプレスの日本トップクラスの選手二人を助っ人にすることで、美味しく焼き上がった。
なお、依頼者はこれを大阪名物として売り出せないかと提案していたが、林は「10万以下では絶対に売らん」と一歩も退かなかった。
ウミウシで名物料理 - 1998年7月24日放送分
ウミウシで美味しい料理ができるかどうか調べて欲しい、という依頼。担当は間寛平探偵。
身は臭みが強く、美味しいとはいえなかったが、ウミウシから出る紫色の汁は、フルーツカクテルにすることで美味しいデザートに変身した。
幻の巨大ナメクジ - 1998年10月30日放送分
六甲山中で見た約20cmあるナメクジを見つけて、「そんなナメクジはいない。いたら食べてやる」と断言した友人に食べさせたい、という依頼。担当は長原成樹探偵。
水につけて未消化物などを排泄させた後は、エスカルゴと同様に料理。美味しいナメクジ料理を完成させた。
恐るべきカンヅメ - 1999年11月12日放送分
世界一臭い食品といわれるスウェーデンシュールストレミングで料理を作って欲しい、という依頼。担当は立原啓裕探偵。
マスクの上に洗濯ばさみで鼻をつまんで調理。日本酒を2升使って良く洗い、大量のわさびと少々の醤油で味を調えることで、臭みを抑えることに成功。林曰く「この強烈な臭いを取るには和の物しかない」。美味しいオープンサンドを完成させた。
料理は愛情か? - 2000年9月8日放送分
愛情をこめた手料理と愛情を加えていないプロの料理人の料理で対決をしてほしい、という依頼。担当は北野誠探偵。
料理対決は肉じゃがエビフライで、とばっちりを受けた新婚夫婦は松阪牛と有頭エビ、林は赤身の牛肉とむきエビで作らせることにした。北野と夫は林に罵声を浴びせたり帽子を変えるなどの妨害を行ったが、持ち前の技術を駆使した料理を完成させ、特製のデザートも提供した。
最後に林は「愛情は愛する人のために細かく素材選びを行い、細かく料理するのが愛情。“愛情こめてる”と言いつつ、エビフライを曲げてるようじゃ愛情とは言わん。」と締めくくった。
究極のチョコレート作戦 - 2001年12月21日放送分
依頼者の姿を象った等身大のチョコレートを好きな人に贈りたい、という依頼。担当は長原成樹探偵。
チョコレートは人体に比べて比重が1.2~1.3倍あり、型が一度きりしか使えず、しかも依頼者がよりもろいホワイトチョコレートで作成を希望したため制作は困難を極めたが、見事完成。が、依頼者の想い人はすでに恋人持ちであった。
ピンクのブツブツ!コワーイ - 2002年11月1日放送分
岡山県用水路で見かけたピンク色の謎の物体は食べられるのか、という依頼。担当は間寛平探偵。寛平をして「今までで一番嫌な仕事」と言わしめた恐るべき食材。
依頼者が参加しなかったため、寛平は「お前が食え」ともらした。正体はジャンボタニシ。かつて食用として輸入されたものなので一応食べられる。しかし大変泥臭く、しかも臭いをとるために火を通そうとしても、熱に対して強い蛋白質で構成されているため、林の腕を持ってしても美味しい料理はできなかった。
謎の生物を喰う! - 2003年12月19日放送分
奈良県の池にいるゼラチン状をしている生き物らしきものは食材になるか?という依頼。担当は立原啓裕探偵。
正体はオオマリコケムシ群体。食べても害はないが大変泥臭いため、水洗いの後に塩を振る、香料と日本酒に漬け込み真空処理をする、火を通すなど下処理に手間暇かけてようやく食材として使えるようになった。
味がしみこみにくい食材のため、揚げ物や歯ごたえを活かした料理に適していた。ただし立原探偵は収録後、お腹を壊した。
大きなパンの夢 - 2004年3月19日放送分
依頼者の身長よりも大きなフランスパンを持って街を闊歩したい、という依頼。担当は石田靖探偵。
通常のパンではそのような巨大なパンは焼けないため、丹波焼の陶芸を借りて焼くことになった。ただでさえ管理が大変なパン生地を発酵させながら車で移動することとなったため、担架の形をした特注鉄板を用意、運転も細心の注意が払われた。また、窯の温度や湿度の調整も通常とは異なったため、その場で臨機応変に対応。結果、全長約240cm、重さ15.5kgのパンが完成した。
このパンの凄いところは、この大きさでを使わず、中までちゃんと火が通っており、かつ美味しい事にある。
人食い雷魚を料理 - 2007年1月27日放送分
“人食い”と呼ばれるほど、獰猛な雷魚を人が食べたらどんな味がするのか、という依頼。担当は石田靖探偵。
食材としての雷魚は白身だが、身が少なく、臭みがあるため、ていねいに処理する必要がある。そのため三枚におろした後、酒と香草で臭いをとり、頭と骨はフライにて甘酢あんかけに、身は牛乳よりも臭みを取る豆乳を使ってしゃぶしゃぶにした。大変美味しく出来上がった。
庭の鳥のフン?を食べたい - 2012年5月18日放送分
我が家の庭にある謎の物質を調べて欲しい、また、主人はとある事情から食べたがってる、という依頼。担当は松村邦洋探偵。
正体はイシクラゲで、食用としては琵琶湖博物館学芸員によると、適してるとのこと、その後松村探偵と依頼者家族、琵琶湖博物館学芸員は林の元へ向かい、快く引き受けた(かどうかは定かではないが)、共に炊きあげたご飯酢の物かき揚げ白身魚のみそ煮(?)、お吸い物にする絶品定食を作り上げた。
プリンのつもりで食べると卵豆腐はマズイ? - 2012年6月15日放送分
爆笑!小ネタ集!!より。担当は竹山隆範探偵。
プリンのつもりで食べると絶品の卵豆腐もまずいのかを調査。林にほぼプリンに似せた卵豆腐を作ってもらい街の人にプリンとして食べてもらったところ、まずいとの声が連発。卵豆腐であることを明かすと、美味しいと言って食べていたが、林はいまいち納得できないと不満顔だった。
息子の足から卒業したい ‐ 2013年2月15日放送分
口に咥えてしまうほど息子の足が大好きな母親が「足離れ」をしたい、という依頼。担当は長原成樹探偵。
依頼者本人の希望で食べられる足を作ってそれを食べる事で卒業したい、ということから林のもとを訪れる。足の質感を生み出すべく、3種類の寒天を用いて作成した。実物を見た依頼者は「怖い」という第一声を放ったが、何とか食べきる事に成功した。林は依頼者に終始呆れ返っており、ラストシーンで「二度と来んなよ」とぼやいた。

料理を作らずに出演した回

パイを投げつけられたい友人 - 1999年1月22日放送分
依頼者が昔の映画やバラエティ番組、コントなどで行われるパイ投げをやってみたいという依頼で、担当は桂小枝探偵。
林は初めこそ(まともな依頼が来たと思いこんで)喜んでパイを作るが、それが投げられるためのものだと知ると「食べ物を粗末にすることは許されへん」と依頼を断る。その代わりに、食べられない材料を使ったパイとメレンゲクリームの作り方を教え、依頼者の願いを手助けしている。
なお、林はこの時小枝に試作品を投げつけられた。
おばちゃんは魔女? - 2004年9月10日放送分
依頼者が日焼け対策の格好をしていて、帰りに子供がなぜその格好をしているのかと聞いたら「魔法学校に行っている」と口走ってしまい、収拾が付かなくなってしまった、という依頼。担当は松村邦洋探偵。
依頼者にネズミは食べられるかと聞いたところ、流石に食べられないということで林に相談。ネズミやヘビ、イモリをゼリーで型取ることで実際に食べられるようにした。
なお、林は魔法使いの格好をして配膳を行ったが、実際に食べた依頼者がむせてしまい、「美味しそうに食べてくれないと困る」と料理人のプライドを見せる一面もあった。
ジャムは磯の香り!? - 2006年1月13日放送分
依頼者が100円ショップで買ってきたブルーベリージャムが、どう食べても海苔佃煮の味がするというので、それを調べて欲しいという依頼。担当は北野誠探偵で、この原因を調べるべく林の元を訪れている。
結果、製法が粗雑すぎるため皮の成分から磯臭い臭いが発せられるというものであったが、この時、林は目隠しでこのジャムを食べたときに磯じまんと答えた。
また、北野も最後の締めとして「ごはんにはよく合います」と告げて、スタジオの爆笑を誘った。
ヤドカリを食べると何でも甘くなる!? - 2012年4月27日放送分
依頼者が「ヤドカリを食べるとミラクルフルーツみたく何でも甘くなるのかを調査して欲しい」という依頼。担当は長原成樹探偵。
鳥羽市を訪れ、ヤドカリを食べると何でも甘くなるのかを調査。まずは鳥羽水族館や漁港の漁師から話を聞き、漁でヤドカリを捕獲。旅館を訪れ、実際に甘くなるのかを検証するために料理人である林も同席した。実際にヤドカリを食べた後に、ワサビなどを食べたところ甘くなってしまった。ヤドカリのミソに味覚を変える成分が含まれているという。
なお、林の同番組出演は4年ぶりの登場となった。
ワインといっしょに食べると恐ろしいコトに… / ミント菓子を食べて舌をかむと死ぬ程痛い - 2012年6月15日放送分
爆笑!小ネタ集!!としてまとめて放送。担当は竹山隆範探偵。
友人が赤ワインと一緒にイカの塩辛を食べたところ、口の中が修羅場になり、他にも数の子、シメサバも同様に試したが同じように吐き気を催したという投稿。まず前述のプリンについて収録した後、改めて林の家に訪ねて前者の実験を行うことに。手始めとして数の子をワインと一緒に口にしたところ竹山・林双方が嘔吐してしまい、実験中止となった。放送されなかったが、竹山によれば塩辛、しめ鯖も試したところ塩辛、数の子、しめ鯖の順で食べ合わせが悪いが、大差はないとのこと。
後者は「ミント菓子を食べた直後に舌先を噛むと痛い」という投稿。再度改めて訪れたところ、バスローブ姿の林が登場。ミント菓子を食べて舌を噛む再現実験をしたところ、痛いという結論に至った。

なお、これらの依頼を受けた探偵は自ら解決を試みるものの、どうにもならず辻料理学校・林の自宅に訪れるというシチュエーションが演出される(その映像が流れた瞬間、観客は爆笑の渦となる)。そして、探偵が「林先生!」と声を掛けると露骨に嫌な顔をし、依頼の食材を見せると必ずといっていいほど「いやだ!」「アホか!」「料理人にさせることとちゃうやろ!」と拒絶反応を見せ、「(予定が入っているかどうか定かではないが)今から用事あるから、帰ってくれ!」と依頼者と探偵を門前払いしようとする。すると探偵は必ず「やっぱりできへんねんや」「やっぱり料理の腕がないんや」「(依頼の食材を)料理するのが怖いんや」「どうせただのオッサンや」「他の先生に頼むわ」とケンカを吹っ掛け、結果的に困った林が「じゃ、やったろうやないか!」と言ってしまう。このやりとりが林先生シリーズの恒例となっている。

受賞歴

著書

外部リンク

脚注

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